東野幸治さんが2022年1月21日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で亡くなった水島新司さんを追悼していました。
(東野幸治)そして残念です。漫画家の水島新司さんがお亡くなりになりまして。僕、もう『ドカベン』のど真ん中ですから。だから当時、俺、小学校の時に少年チャンピオンを読んでいて。6年生ぐらいから少年ジャンプに移動して。そこからジャンプ、マガジン、サンデー。それでヤンジャンとかヤンマガとかモーニングとかビッグコミックオリジナルとかってなっていくんですけども。一番最初は少年チャンピオンをずっと読んでいて。当時は鴨川つばめさんの『マカロニほうれん荘』とかがあったんですよ。
少年チャンピオンの黄金期
(東野幸治)だから、チャンピオンの黄金期って知らないでしょう? あったんですよ。『レース鳩0777』とか『エコエコアザラク』とか。あのね、鳩レースの漫画よ(笑)。『レース鳩0777』ってあったんですよ。だから鳩を飼っている人たちのライバル関係と鳩同士の飛びながらのライバル関係みたいな、そんな漫画とかあって。あとは『エコエコアザラク』っていう、女性の言うたら呪い系。『うしろの百太郎』系のオカルト。主人公が女の人で。悪い男の人が最後、謎の死をしたりとか、死んじゃうとかっていうんので。「エコエコアザラク、エコエコザメラク」とか言うて終わっていく漫画とか。
(東野幸治)そんなのがある中で『ドカベン』があって。で、その『ドカベン』がずっと、山田太郎が入って連戦戦勝で甲子園を優勝して、人気で。俺も好きで読んでいて。ほんで、「明訓高校が今日、負けます」っていう日に朝日新聞かな? めくったらその少年チャンピオンの広告で「今日、明訓高校が負けます」ってドーン!って出ていたのを覚えているんですよ。弁慶高校やったっけね? 「岩手の弁慶高校とやって今日、負けます」みたいなのがあって。その漫画の勝ち負けがこんな広告になんねや、みたいな。だからそれ、びっくりしたんを覚えてます。で、えらいもんで小学校から中学校に入ってくると、なんでしょうか? 『ドカベン』をそっと置き、少年ジャンプに静かに移行して行きました(笑)。
で、たまに大人になって振り返ったら「えっ、まだ『ドカベン』ってやっているの?」とか「えっ、『大甲子園』になってんの?」とか。「すげえな、水島新司!」って思ったのを覚えてますけども。『男どアホウ甲子園』から始まって『ドカベン』で。だから巨人学園の真田一球とか。なんかありましたよね。すごいですよね。ひたすら野球漫画を描き続けるっていう。一応、『ドカベン』は最初は柔道漫画のはずやったんですけどね。
ひたすら野球漫画を描き続けた水島新司先生
(東野幸治)なかなか上手にいかなかったのか、それが結果的に功を奏したのかわかりませんけども。一時代というか二時代、三時代……ほぼほぼ40年、50年ぐらい一線で活躍した水島新司さんがお亡くなりになりました。『あぶさん』など面白い作品がありますから、皆さん、どんどん読んでほしいと思います。今、読んでも面白いです。不知火さんのね、ハエが止まるスローボールとかね。坂田三吉とかね、殿馬の秘打とかね。あと、指のこの水かきを切ってるんですよね。
(佐藤)元ピアニストなんですよね。
(東野幸治)それと秘打とどう関係があるのか?って全くわからなかったんですけどね。というのがありましたからね(笑)。
<書き起こしおわり>