東野幸治 Maroon 5『Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera』を語る

東野幸治 Maroon 5『Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera』を語る ABCラジオ

東野幸治さんが2021年6月25日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でMaroon 5『Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera』を紹介していました。

(東野幸治)で、今回の曲でございますけれども。マルーン5っていうバンドさんの曲なんですよ。これ、アメリカのバンドで。もう本当に……だからギラつくようなロックバンドというよりは、本当にポピュラーな、みんなが知っている人気の曲がたくさんあって。東京ドームにライブに行って。新しいアルバムのとかじゃなくて……ねえ。「昔からの歴代のヒットを曲やってくれたらええのにな。どうなんやろうな」と思ったら、やっぱり求められているのかちゃんと分かってるから。もう歴代のヒット曲をただひたすらやるという、本当に営業のようなライブをやっていただいて。我々は非常に嬉しいんです。

で、いろんな曲がある中にマルーン5のどの曲をかけようかなと思った時に、『Sugar』っていう曲があるんですよ。基本、YouTubeでマルーン5の……俺、10年前、20年ぐらい前の洋楽ってだいたいYouTubeでPVを込みで見るんですけど。『Sugar』っていうやつは、たぶんなんかハッピーな歌だと思うんです。恋人たちが出会うとか、愛してるよみたいな歌だと思うんですよ。

なぜかというと、そのミュージックビデオはサプライズ。ドッキリで。バンドのメンバーがオープンカーに乗って車で走る。信号待ちしてたら横の車から「へー! マルーン5や!」みたいな感じで寄ってきて。それで写真撮ったりして。それで車で走っていく。どこに向かうんかなと思ったら、どこぞのホテルとかレストランで披露宴をしている。で、それをバレないように裏道を通って。裏の導線を通って。タキシードを着て、楽器を持ったりしてるマルーン5が通っていく。

ほんなら厨房で働いてる人が「えっ? マルーン5じゃね?」みたいなのがあって。ほんでスタンバイしたら、その披露宴パーティーでは司会の方が「新郎新婦、ちょっと前に……」って言って。で、なんか白いカーテンがあって。「実はサープライズでゲストを呼んでるだ」って言ってカーテンがドンと下がったらマルーン5がいて。「ギャーッ!」ってなって。それで『Sugar』を歌う。「みんなもこっち来いよ!」って言って全員で踊るみたいなのを3ヶ所、4ヶ所ぐらい回っていうのを1本のPVにしているんです。ミュージックビデオに。

で、「これは嘘くさいな?」とか思ってたんですけど。書き込みとかネットを調べると「あれ、たぶんやらせやろ?」みたいな(笑)。「そんなん、ある?」とか、「厨房のシェフ、あんな目、する?」っていうぐらい(笑)。で、ああいうのもホンマかどうかわからへんから、面白かって。

Maroon 5『Sugar』

(東野幸治)その曲にしようかと思ったんですけども……今回は『Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera』にしようと思うんです。これ、なぜかというと、ヴィクトリアズ・シークレットって知ってます? アメリカの主に下着のブランドで。アメリカの言ったらおしゃれが好きなティーンの女の子が憧れるブランドで。「ああいうかわいい下着をつけたい」みたいなんで。そのヴィクトリアズ・シークレットが1年に1回、新作の下着を着て。後ろにでかい羽みたいなんを着けて登場するファッションショーがあるんですよ。俺、それを見るのが好きで。

時代、時代のアーティストが出てきて。演奏をして。歌いながら右や左からですね、そのスーパーモデル。だからリアルバービー人形みたいな人たちがやってきて。センターの花道をこう歩いてきて。正面でうっすら風を受けてポーズをするっていうのがあるんですけど。それのショーの中で一番好きなんがこのマルーン5のこの『Moves Like Jagger』のコラボというか。ヴィクトリアズ・シークレットのコラボのライブが一番好きで。おそらくですけれども、そのスーパーモデルの人とこのボーカルの人が付き合ってるんですよ。

付き合ってるんです。で、歌いながら……『Moves Like Jagger』っていうのは「ミック・ジャガーみたいに愛さないといけない」みたいな歌詞なんですけども。そうやっている。言うたら、それぞれのエンジェルと言われる人たちが袖とかで踊ったりとか、みんなしてるんですよ。「ホンマかいな、こいつら?」って思いながら。で、センターにやってくる。それを煽るように。お客さんも言うたら富裕層ばっかりですよ。もうスターみたいなのとか、富裕層ばっかり集まって盛り上がっている。

で、出てくるのがもう本当に身長が180センチで体重が60キロとか。55、6キロの言うたらもうスーパーモデル体型がやってくる。その中の1人の女の子……中盤ぐらいで出てくるんですけど。ほんだら、そのボーカルのやつがなぜかセンターで、花道に行く前に手をつなぐんすよ。で、バーッと歩いていくと「うおーっ!」って盛り上がるんですよ。で、ポーズを決めてまた戻ってきた時に最後、そこでスローになってほっぺにチューするんですよね。そのボーカルが。そしたらそのエンジェルが「ワオッ!」って顔をして……「なんじゃ、こいつら!? しょうもないな!」って思いながら。俺はこれを現代の龍宮城だと思っているんですよ(笑)。「まあ、ええな。こんな夢のような世界」って。

(東野幸治)で、本題なんですけども。そのヴィクトリアズ・シークレット、そのエンジェルが今年から、もう中止になったんですよ。俺はショックで。ショックっていうか、俺は個人的にショックで。それを楽しみにしていたんやけども、もう時代が変わって。なんでしょうか? 今のいろいろ……だからリアルバービー人形じゃない、プラスモデル。ちょっとふっくらした女性とか。あとLGBTとか。いろんな人たち、ヴィクトリアズ・シークレットの下着をつけてくださいっていうことで。エンジェルはもう解散になって。

まあ、それはそれで時代やし、いいんですけど。俺もショックやし。たぶん芸能界が一番ショックを受けているのは今田耕司さんやと思うんですよ(笑)。「ああ、そうか。もう時代やらそうか。しょうがないんか」って。言うたら、そのヴィクトリアズ・シークレットか提示する女性っていうのが世の中に受け入れられない。「もっと多様性があっていいじゃないか?」っていうところで。まあ、「それを言われば、そうか」と思って。まあ、さよなら、エンジェルっていう意味で俺はこのマルーン5の『Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera』を今回のこの『ホンモノラジオ』の1曲目にかけたいと思います。

ちなみにボーカル(アダム・レヴィーン)はですね、10年ほど前から……最初はとてもいい青年でしたけども。どんどんどんどん全身にタトゥーを入れて。タトゥーを入れてからはですね、常に上半身を脱ぐようになり。東京ドームではですね、ライブの半分は上裸でした。聞いてください。マルーン5で『Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera』。張り切って、どうぞ!

Maroon 5『Moves Like Jagger ft. Christina Aguilera』

<書き起こしおわり>

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