佐久間宣行さんが2021年5月30日放送のJ-WAVE『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』に出演。成田凌さんとテレビと映画について話していました。
このあと23時〜?
『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』本日は #成田凌 がナビゲーターを担当!
そしてゲストに
TVプロデューサー#佐久間宣行 が登場!佐久間さんの企画の種の見つけ方に迫ります?
番組の感想は#era813 #jwave をつけて
ツイートしてくださいね? pic.twitter.com/YQ1R1TBXv5— J-WAVE 81.3FM (@jwave813fm) May 30, 2021
(成田凌)だから僕はもう出る側一択の考え方だったんですけど。どうして佐久間さんはプロデュースというか、作る側に行くことになったのかなというのがすごく聞きたくて。
(佐久間宣行)でも僕は元々は福島の田舎でお芝居とか演劇とかを見ている時に、「こういうのってちゃんと学生時代にコントを書かれてたとか、出たことがあるような人がやるものだ」と思っていて。自分が裏方にすらなれる人間だとは思っていなくて。ただ単にそういうのを好きで見続けていた人間だったんですけど。記念受験のフジテレビの就職面接の時にそれを話したら、「好きなものをちゃんと言語化できる。何が面白いかを説明できる人は、作ることもできるからやってみたら?」っていう風に言われて。「なるほど!」って。要は、「好きな人っていうのはたくさんいるけども、その好きなものの何が面白いかを説明できる人。それはその何が面白いのかを分かってるはずなのだから、作ることもできるんじゃないか」っていう風に言われて。「じゃあ、挑戦してみようかな」と思ってテレビ局を受けたっていう。
(成田凌)なるほど。たしかにそうだなー。作れる人って、感想を言うのがものすごく上手ですよね。
(佐久間宣行)そうですよね。思い返してみると。
(成田凌)そうですよね。だって佐久間さん、それでラジオもやられて。そこで面白いものを紹介していくんですもんね。いやー……僕、本当に映画の感想とか言えなくて。だから、映画の舞台あいさつとかでも「最後に見てくれている方に一言」とか。しゃべればしゃべるほど、なにを言っているのかわからなくなるので。
(佐久間宣行)なるほど。しゃべればしゃべるほど、つまらなそうに聞こえちゃうっていう(笑)。
(成田凌)そうなんですよね。結局いつも言うのは「皆さんのものなので。好きに見てください」みたいな(笑)。
(佐久間宣行)ああ、あれはポリシーとかじゃなくて、最終的に困って出てきてるの?(笑)。
(成田凌)困ってかもしれない(笑)。ポリシーでもあるんですけども。うーん。そういう風に生きてきちゃったというか。こう、見方として間違えてたんだなと思うのが、僕は美容学生だったんですけども。だから、もう最初から勉強のために見ちゃっていたのかな?っていうか。子供の頃からそうだったのかもしれないと思っていて。真似をするとか、披露するとか、コントをするとか。
(佐久間宣行)そうか。元々、出ることに興味があったから、見るのが全部ちょっと勉強のマインドがあったっていうこと?
(成田凌)最初からそうなんだなと思っちゃって。だから、うまいこと何が面白かったのかとか、言えなくて。でもなんか、そのなんで面白いのかもあまり、いまいちわからないっていうのが今、続いていて。
(佐久間宣行)成田さんってどっちなんですか? お笑い芸人にも2パターンいて。オードリーの若林くんとかは楽しんで聞けるラジオは芸人のラジオじゃなくて、アイドルラジオなんですって。要は「うわっ、これ俺より面白いな」とか思っちゃうんですって。芸人さんのラジオだと。だから「乃木坂のラジオが一番楽しんで聞ける」ってオードリーの若林くんは言っていて(笑)。
(成田凌)そうなんだ(笑)。
(佐久間宣行)成田さんとか、役者の皆さんって、そういうのが嫌で作品よりもお笑いが好きな人もいるとか、そういうパターンの人もいるけど。成田さん、どっちなんですか?
(成田凌)たしかに……ええと、ちょっと勉強っぽく聞いちゃっているのが霜降り明星のラジオかもしれないですね。でも、霜降り明星でも関西でやっている方はすごく楽しく聞けていて。オールナイトニッポンはなんか、前のめりに聞いちゃってる感じがあって。で、佐久間さんのはすごくもらいに行ってる感じなんですよ。すごくエンタメを発信してくれているので。それをピックアップして、ちゃんとそれを見ようとか。たとえば漫画だった『よつばと!』をとりあえず全部買ってみたりとか。朝井リョウさんを買ってみたりとか。エンタメをすごく尊敬してもらいにいっている人っていう感じですね。
(佐久間宣行)ありがとうございます。
(成田凌)あとは、もちろんさらば青春の光さんのラジオとかは何も考えないで聞くし。
(佐久間宣行)そうね。あれが一番、何も考えてずに聞けるラジオですもんね(笑)。
何も考えずに聞けるさらば青春の光のラジオ
えげつない俳優がラジオに来てくれました!マジで変な俳優!いつものあのコーナーめちゃくちゃおもろいので是非!#タダバカ#サロン・ド・成田凌https://t.co/OP3nR9mPHg pic.twitter.com/OKMnrNzCc1
— さらば青春の光 森田 (@saraba_morita) April 4, 2021
(成田凌)誰のラジオを聞かれますか?
(佐久間宣行)僕は結構いろんなラジオを聞くけど……オードリーと、今はCreepy Nutsとかが好きで聞いてるけど。あとはTBSでやってる宇多丸さんのラジオはカルチャーと音楽で聞くし。あとは最近だと誰かな? ちょっと前に終わっちゃったけど、意外に松岡茉優さんのラジオも面白かったなとか思うし。
(成田凌)いろいろと聞くんですね。すごいエンタメをインプットしながら、アウトプットも常にしなきゃいけないっていう。いつ、仕入れていって、見たりとか……映画とかもものすごい見られてるじゃないですか。舞台もご覧になって。
(佐久間宣行)見ますね。でも、あれなんですよ。本当にこんなことを言ったら不遜なんですけども。作るよりも、見る方が僕は人生のメイン目的なんですよ。で、作るのは、たまたま今、僕が作る立場にいるだけで。僕がもし作るのの現役じゃなくなったとして、おじいちゃんになっても見ていきたいから。変な話ですけど……「この劇団が売れてくれた方がいい」とか、「この芸人が売れてくれた方がいい」とか。
あと「自分が歳を取ってからも、この人たちが活躍している方が楽しいしな」って思うから、自分の番組にも紹介するし。あと、インスタとかでもどっちかって言うと自分の意見というよりも「これ、面白いよ!」っていうのを出したいのは、「この人たちが売れた方が自分が現役を引退してからも楽しい世の中になるな」っていう。そういうつもりですね。
(成田凌)なるほど。たしかに。この間、『考えすぎちゃん』を見させてもらった時に「現場にいたいから」って……。
(佐久間宣行)ちょっと待って? 『考えすぎちゃん』ってParavi限定のトーク番組よ? Paravi限定のトーク番組見ている役者、なかなかいないですけどね?(笑)。
(成田凌)そこで「現場にいたいからテレ東を辞めた」みたいにおっしゃっていたんですけども。やっぱりそれって……偉くなっていくと、行けなくなるもんなんですか? すごいシンプルになっちゃうんですけども。
(佐久間宣行)ドラマのディレクターはたまにいるですよ。TBSのドラマのディレクターさんとかは、偉くなっても監督をやっていらっしゃる方がいるじゃないですか。なんだけど、バラエティはいないんですよね。バラエティはある程度経つと、管理職になって。後輩の番組を見たりとか、リスクマネジメントを学んだりしなきゃいけないんですけど。まだちょっと、自分の企画を作りたいなと思って。
(成田凌)それって企画って、どこに通していくっていうのは難しくなっていかないんですか? とりあえず、『考えすぎちゃん』とかも作って……どこに出すかを決めないまま作って、それを後から発信していくっていうんですか? だから、テレビにそんなに重きを置かず、いろいろ面白いことを発信できたらなっていう考え方になってきているんですかね?
(佐久間宣行)それもあるかもしれない。僕はね、本当にテレビが大好きなんですよ。なんでか?っていうと、テレビっていろんな人に無料で届くじゃないですか。そうすると、ネットで好きなものを追いかけていくと、好きなものだけを見ていく人が増えるから。
(成田凌)たしかに、そうですね。あと怖いのが、好きなタイミングで見るのをやめれちゃうっていうのが怖いなと思っていて。たしかにテレビも、そうか。やめれちゃうといえば、やめれちゃうか。
(佐久間宣行)テレビの良さって、偶然の出会いがあるじゃないですか。自分が好きじゃなかったなと思う人でも……たとえば、そういうバンドをMステで、好きな人を目当てに見ていたら、一緒に違う人も見るとかってなるじゃないですか。でも、ネットっておすすめ文化だから。だから、ネットはネットで深堀りする人に見てほしいもの。テレビは偶然の出会いがあった方が嬉しいから広いもの、みたいな感じで。作りたいものをそれぞれの媒体に合わせて作っていきたいなっていう気持ちはあります。
偶然の出会いがあるテレビ
(成田凌)たしかになー。最近、僕も「無料って難しいな」ってすごく思っていますね。やっぱり冗談もどんどん通じなくなっていくし。お金を払ってもらって来てもらうとか、見てもらうっていうのは、より自由度が増すっていう感じですけども。
(佐久間宣行)わかります、わかります。
(成田凌)ちょっと話を戻すと、まさに昨日、チャンネルをパッパッパッて回してたら上田さんがパッと映って。大声を出して「シーン……」って滑った瞬間だったんですよ。「30年間で一番恥ずかしい!」みたいな。それはハナコの菊田さんがポンッて答えを言ったら「違うわ!」って言って。それで「シーン……」ってなった瞬間があった。「うわっ、この瞬間って本当にテレビでたまたまチャンネルを回してないと得られない瞬間だな。すごいすごい瞬間を見たな」とかって思って。
(佐久間宣行)テレビってやっぱり偶然のね、その奇跡的な瞬間を見れたりしますしね。
(成田凌)本当に。「奇跡が集まっているな。面白いな」って思って。で、やっぱりここで思うのが、お金を払って見に行くのと、タダで好きなものを見るっていう。最近、すごく考えているのは、僕は映画畑にいて。映画館の良さってなんだろう?っていうのをエンタメ好きの佐久間さんにお伺いしたいなと思っていて。テレビだったり、映画だったり。その役割というか。
(佐久間宣行)映画の、その2時間ないし2時間半、集中して見る。かつ、その時間をいろんな人と共有するっていう特別な瞬間っていうのは、それは一生覚えてますよね。
(成田凌)なんかすごく覚えていますね。
(佐久間宣行)どんな映画も覚えているなって思います。
(成田凌)記憶に残るっていうのはありますよね。
(佐久間宣行)あと、やっぱり家庭の環境では限界のある音。
(成田凌)本当、そうですね。
(佐久間宣行)だから最近、今年劇場公開できなかったピクサーのアニメとか、いくつかあるんですけども。その中で、『ソウルフル・ワールド』っていうアニメがあって。それは、ジャズの話なんですよ。
(成田凌)僕も見ました。
(佐久間宣行)すごいいいじゃないですか。
(成田凌)めちゃくちゃいいです。
(佐久間宣行)でも、あれを見るたびに「これを劇場の音で聞きたかったな!」って思っちゃいますよね。ジャズだから。
(成田凌)たしかに。演奏シーンもありますし。特殊な演奏シーンもあるし。また、その違いとかも……たしかにな。『ソウルフル・ワールド』、よかったですね。
(佐久間宣行)よかったですね。素晴らしかったです。
(成田凌)最近、家でずっとディズニーのサントラとかを聞いてます(笑)。なんか最近、結構休みが多くて。癒やしを求めていて。
(佐久間宣行)そうか。ずっと朝ドラで半年間、やられていたからね。
(成田凌)そうですね(笑)。
<書き起こしおわり>