東野幸治 昔、好きだったアーティストのライブで感じたことを語る

東野幸治 昔、好きだったアーティストのライブで感じたことを語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2021年4月30日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で昔、好きだったアーティストのライブに行った際に感じたことを話していました。

(東野幸治)で、今回この初めてのお礼を差し上げるメールを紹介しましょう。神奈川県の方でございます。「4月23日の放送で流したAC/DC。5、6年、毎日ラジオを聞いていますが、AMからがAC/DCが流れたのは僕の中でおそらく初めてで、衝撃を受けてます。AC/DCと出会ったのはおよそ10年前です。14歳の僕はほぼB’zしか聞いておらず、洋楽を聞いてかっこつけたいという……」。だから僕がまんま、そうなんですよ。14歳の頃ってそうなるんですよ。なんかこう『ザ・ベストテン』を見ながら「ちょっと退屈やな」って思う時に、洋楽っていうのを聞きたいなと思うんですけど。

東野幸治 AC/DC『Back In Black』を語る
東野幸治さんが2021年4月23日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でAC/DC『Back In Black』について話していました。

(東野幸治)「……地元のTSUTAYAに駆け込みました。10枚借りて1000円という張り紙を指して店員さんに『B’zが好きなんですけど、洋楽を聞き始めるにはどの10枚を借りればいいですか?』とわけわからない質問をしてしまいました。店員さんが笑いながら渡してきたのがエアロスミス、ガンズ、キッス……」。キッスは僕ね、小6の僕の友達の家に行ったら、アパートに住んでいて。国鉄の線路沿いのアパートに住んでる友達の3つ上のお姉ちゃん。中3のお姉ちゃんの部屋をパッと見たらキッスのポスターを貼ってました。すごい大人に感じました。なんか、ちんこがキュンとしました(笑)。

「……エアロスミス、ガンズ、キッス、デヴィッド・ボウイ、マイケル・シェンカー、そしてAC/DC」。たしかに当時、マイケル・シェンカー……10年前、マイケル・シェンカー、もうハゲ散らかしている時だと思うんですけどね。「……おすすめされた10枚をウォークマンに入れ、電車の中で歌詞の意味も分からず聞き……」。そう。俺も全く、いまだに歌詞の意味を知ろうともしていませんけども。なんか、好きですね。洋楽。

「……この6組は僕の中でスーパーヒーローになりました。絶対にお小遣い貯めてライブに行くと決心。高校生の頃にエアロスミスとB’zが千葉マリンで対バン。2017年にはガンズ。2018年にはマイケル・シェンカーが来日。2019年にはキッスが東京ドーム」。あのね、これ、ホンマに申し訳ないけど。現役バリバリじゃなくて、これもね、僕ら芸人から言わしたら「太めの営業」なんですよ。あんまり頑張らないし、なんか自分が知ってるジャケットとか当時の細い体。若い全盛期の感じじゃないのがいつもこれ、残念なんですよ。

僕がだから昔のアーティストのライブに今、行ってびっくりしたのはポール・マッカートニーだけですよ。ポール・マッカートニーは大阪ドームで3時間、バリバリで歌ってました。「えっ、なんでこんな、元気なん?」っていうぐらい歌ってました。日本のアーティストで中学の時に聞いていたのってRCと佐野元春なんですね。で、佐野元春が『SOMEDAY』のアルバムがあるんですよ。あれ、知ってます? 佐野元春の有名なアルバム。あれをまんま、あの順番で歌うっていうライブがあったんですよ。2夜連続で。

佐野元春『SOMEDAY』ライブ

(東野幸治)オープニング、めちゃめちゃ好きやから。真っ暗になって。モニターに誰かわからん人が当時のアルバム。封を切ってないやつをベリベリッてやって。で、目の前にレコードプレイヤーがあって流す。で、そこからバーン! 明るくなってライブが始まる。1曲目から歌うんですよ。で、「うわっ、めちゃくちゃ嬉しい! 生で佐野元春を……中学の時の自分に伝えたい。お前、40何歳になったら行けるぞ。佐野元春、歌ってくれるぞ!」って思って。それで始まったんですよ。2日目。佐野元春、声、飛んでました。「えっ?」って思って。めっちゃショックやって。「そうか……」って思って。あの時、ホンマになんとも言えん、一瞬、会場が変な空気になるんですよね。1日目に行かなかった自分を悔やみました。

ええと、続きです。「……周りがおじさん、おばさんばっかりの中、泣きながらライブを見ました。AC/DCはギターのマルコム・ヤングは亡くなって死ぬほど泣き……」。これ、アンガス・ヤングじゃないの? 俺が知ってるリードギタリストってアンガス・ヤングなんですけども。もしかしたら、兄弟でやってるのか、ちょっとわかりませんけれども。

「……もうAC/DCも見れないのかと諦めていました。そんな中、去年AC/DCがオリジナルメンバーに加えてマルコムの甥っ子が……」。ああ、だからじゃあ兄弟でやってんねや。サイドギターなんかな? もしかしたら。たしかアンガス・ヤングさんは亡くなっていないはずやけど。「……甥っ子がギターとして参加して、もう2度とないと思っていたAC/DCが復活しました。もう1度、AC/DCに出会えました。本当に良かったです。ハードロックやヘヴィメタルを選曲するラジオパーソナリティーが伊藤政則さん以外、いなくなってしまったなと感じる昨今……」。

いや、本当にそうですよ! ハードロックやヘヴィメタルを選曲する人がね、伊藤さんしかいないです。伊藤先輩の後を僕、一生懸命走りますんで。僕とビビる大木くんがハードロック、ヘヴィメタルを継いでいきますんで、よろしくお願いします。この方に初めてのお礼、ステッカーを差し上げたいと思います!

だって、甥っ子がAC/DCはメンバーに入ったけども。ジャーニーっていうバンドあるんですよ。アメリカンロックなんですけど。曲、聞いたらわかるんですけども。そこのでステーヴ・ペリーというボーカル。鷲鼻の人で。すごい鷲鼻なんですよ。で、ギタリストがニール・ショーンっていって。俺、『ミュージック・ライフ』のジャーニーの写真。それは後に渋谷陽一さんという『ROCKIN’ON』という雑誌を作った、ライブの『ROCK IN JAPAN』とかをやっている渋谷陽一さん。俺、あの人のFMラジオからその後、洋楽のことをいろいろと教わるんですよ。高校時代に。

洋楽の渋谷陽一さんなんですけども。その渋谷陽一さんがよく言っていたんですけども。「ジャーニーは商業ロックだ。TOTOとジャーニーは商業ロックだ。あんなの、聞くんじゃない」みたいなことを俺は洗脳されたんですよ。で、そのジャーニー。「ああ、この人がジャーニーなんだ」ってはじめて知ったのは「外国人はデニムの中に下着、パンツを履かない。すごいもっこりしてるけど、パンツは履かない」っていう。そういうインタビューがたしか載ってたんですよ。

そこで「ああ、アメリカの人ってジーパンの中はノーパンなんや」っていう。そういう文化、カルチャーを教えてくれたも『ミュージック・ライフ』でした(笑)。で、そのステーヴ・ペリーっていうボーカルが亡くなって。ほんでジャーニーをまた再結成しようと。言うたらみんな、ええ歳をこいたおっさんが「もう1回、やろうや」って言って。「世界中、回れるから。お金儲かるで!」って言ったかどうか知らないけど。その時に「でもボーカル、おれへんやん?」ってなった時に探したが、この時代ですよ。今からこれ、5年、10年前の話なんですけど。YouTubeでね、調べるんですよ。だからそのジャーニーの歌を歌っている世界中の人たちを調べるですよ。

ほんだら、フィリピンのすごい貧しい地域の子が、めちゃくちゃ歌が上手くて。それでジャーニーサイドからその子に「ボーカル、やってくれませんか?」って言ってその子がボーカルになって。ほんで、たしか世界中を回ってるはずですよ。だから、そんなこともあるねんねなという風なことをこのメールから思い出しました。すいません。いろいろ長々となりまして。

Journey『Don’t Stop Believin’』


<書き起こしおわり>

東野幸治 Sex Pistolsとパンク・ニュー・ウェイヴを語る
東野幸治さんが2021年4月30日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でセックス・ピストルズやザ・クラッシュなどパンク、ニュー・ウェイヴのムーブメントについて話していました。
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