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宇多丸『オッドタクシー』第3話「最初にフリースタイルしたの、K.I.Nだよ」発言を語る

宇多丸『オッドタクシー』第3話「最初にフリースタイルしたの、K.I.Nだよ」発言を語る アフター6ジャンクション
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宇多丸さんが2021年4月22日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でアニメ『オッドタクシー』第3話の冒頭に登場した「最初にフリースタイルしたの、K.I.Nだよ」というセリフについて話していました。

(宇多丸)あのね、カルチャーニュースというか。僕、今週分を見逃していたんですけども。火曜日に藤津亮太さんに今期のおすすめアニメみたいなのをいつもやってもらっているんですけども。今回は3本、ご紹介いただいた中の1本で『オッドタクシー』っていうね、これは先々週の月曜になるのかな? スカート澤部渡さんとPUNPEEの2人がやっている曲がこの『オッドタクシー』の主題歌なんですよ。ということで、PUNPEEと電話をつないでこの曲の宇宙初オンエアーという形でやらせていただいて。その夜に放送が始まって今、3週目。第3回まで来ているんですけども。

(宇内梨沙)はい。

PUNPEE スカート澤部とのコラボ曲『ODDTAXI』を語る
PUNPEEさんが2021年4月5日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に電話出演。スカート澤部さんと制作したアニメ『オッドタクシー』のオープニング曲『ODDTAXI』について宇多丸さんと話していました。

(宇多丸)僕、その今週のその第3回っていうのを見逃していたんだけども。それをチェックしたRHYMESTERマネージャーの小山内さんが「とんでもないことがありました。カルチャーニュースですよ」って言っていて。ちょっとしたことなんですけどね。第3話が始まって。まあ、動物たちが暮らしている街なんですけども。オープニング早々に「サウナ赤道」っていうところが舞台のシーンで。そこで通り過ぎる2人の客がいて。要するに本筋とは関係ないんです。2人の客のなんてことない会話があって、本筋はその後に始まるんですけども。そのオープニングのなんてことない会話で何を話していたのか? 「最初にフリースタイルしたの、K.I.Nだよ。たしか」「えっ、メローイエローの?」みたいな。これはですね……「こ、これは!」っていう。

(宇内梨沙)うんうん。

「最初にフリースタイルしたの、K.I.Nだよ。たしか」

(宇多丸)これは『ウィークエンド・シャッフル』の、特集をしたのはいつですか? もう『アトロク』になっていました?

古川:『ウィークエンド・シャッフル』だったような……。

(宇多丸)ちょっと調べてください。これはみやーんさんの書き起こしが……私がみやーんさんに「これは書き起こせ」って命令して書き起こししてもらったのがありますけども。

(宇内梨沙)フフフ(笑)。

(宇多丸)これ、どういうことか?って言いますと、『ウィークエンド・シャッフル』時代だったと思いますけども。今、フリースタイル……即興フリースタイルみたいなのが特に『フリースタイルダンジョン』以降、皆さん非常にご存知かと思いますが。日本語における即興でラップをするということ。バトルじゃないんですね。即興でラップをする技術というのをーーここが重要なんですけどもーー人前で、ステージ上で、見せる技術としてやった。

(宇内梨沙)仲間内だけではなくて。

(宇多丸)そう。仲間内とか個人的な実験ではなくて、ステージ上でそれをエンタメとして最初に完成した形で出したのはメローイエローというRHYMESTERの直接的な仲間というか、後輩のグループのK.I.Nちゃんというラッパーがいて。その彼が始めたんだっていう、それが僕的には歴史的事実としてお伝えをして。それで「そうじゃない」という意見があったとしても、少なくとも東京のシーンでは明らかにそうで……というようなことで。それでそのK.I.Nちゃんの功績を称えるというような特集を2016年……もう随分と前だね。2016年7月。もう5年前。

(宇内梨沙)『タマフル』、『ウィークエンド・シャッフル』にて。

(宇多丸)やったんですね。要するに、あまりにもフリースタイルの歴史みたいなところでもそれを書いている人がいないから、それを記録しないといけないということで。それでやったんですけども、まさにそれを踏まえた発言を今週分の『オッドタクシー』でやっていたという。

(宇内梨沙)しっかりと、制作陣は『タマフル』、『ウィークエンド・シャッフル』を聞いて……(笑)。

(宇多丸)いや、これはもう「なぬっ!?」っていう感じですよね。はい。ということで、ありがとうございました。まあ、さすがPUNPEEとかVaVaとかOMSBとかを使って音楽、劇伴を作っているだけあって、作り手に皆さんはヒップホップがお好きだからこそのこういうディテールが入っているという。PUNPEEとかOMSBもカメオ出演もして……ひょっとしたら、その場面、彼らなのかな?っていう気もしなくはないけども。という感じなんですけども。

これ、ぜひ、K.I.Nちゃんのフリースタイル誕生話、めちゃめちゃおもしろいので。これ、みやーんさん。我々の番組の公式書き起こしでもおなじみのみやーんさんのご自身のサイトの……一応は非公式となっておりますが、僕は放送を終わった後に「みやーんさん、いつも勝手にいろいろ上げているけど、君、なんでこれを上げてないんだ? これは非常に重要なものなんだから、書き起こしを残しておきたまえ」なんつって、無理やりやらせたのが残っていますので。ぜひ、これを本当に読んでいただきたいと思います。

K.I.Nちゃんがね、しかも即興技術を最初に始めて。本当に彼が始めたことでいろんなことが、すごくシーンが活性化していったという、非常に重要なことなんだけども。彼自身はその即興フリースタイルみたいなところから降りちゃうというか、やめちゃう。そのやめちゃうきっかけも面白い。「えっ、なんでやめたの?」「いや、シーンがこういう感じになってきたから」「ああ、なるほど」とかね、ありまして。始めたきっかけの話とかもめちゃくちゃ面白いので。

で、そのK.I.Nちゃんと一緒に初期の即興フリースタイルを一緒にやっていたのは僕なわけなんですよ。僕たちだから。なんだけど、「始めたからといって上手いわけではない」という件は言っておきたいという(笑)。「俺たちは、たしかに、始めたが……上手くはなーい!」っていう(笑)。みたいなね、フレーズもありまして。非常に歴史的証言となっているので。みやーんさんのサイトを。

(宇内梨沙)「K.I.Nと宇多丸 日本のフリースタイルラップバトル誕生の瞬間を語る」という記事をぜひ。

(宇多丸)参照していただければと思います。

K.I.Nと宇多丸 日本のフリースタイルラップバトル誕生の瞬間を語る

K.I.Nと宇多丸 日本のフリースタイルラップバトル誕生の瞬間を語る
メローイエローのK.I.Nさんが2016年7月9日放送のTBSラジオ『タマフル』に出演。K.I.Nさんが日本の中でいちばん最初に即興ラップを始めた件について、宇多丸さんと振り返っていました。 (宇多丸)今夜お送りする特集は...

(宇多丸)そして『オッドタクシー』の制作陣の皆さん、ありがとうございます。K.I.Nちゃんも喜ぶと思います。K.I.Nちゃんはかわいそうに、そういうフリースタイルブームの中で「俺が始めたんだよ」って若者たちに言っても「またまた、K.I.Nさん!」っていう(笑)。キャラがね、これは褒めているんだけども。重みがゼロなんですよ。

(宇内梨沙)アハハハハハハハハッ!

(宇多丸)偉業をなす感じに全く見えない男なので。そこがまた、いいんですよね。日本語ラップ史上、最も過小評価された男。まあ、「過小評価」って言ってもメローイエロー、人気ありましたけどね。まあ、メローイエローとしても、あとK.I.Nちゃんはソロも出していますからね。非常に優れたラッパー。僕は大好きな後輩ラッパーでございます。ということで、改めてK.I.Nちゃんに変わって『オッドタクシー』制作陣の皆さんに御礼申し上げるとともに、『オッドタクシー』を今後も楽しみに、どんなヒップホップディテールを入れ込んでくるのかというところも楽しみだなという感じでございますね。

<書き起こしおわり>

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