空気階段・鈴木もぐら 大阪芸術大学・平和寮の思い出を語る

空気階段・鈴木もぐら 大阪芸術大学・平和寮の思い出を語る 空気階段の踊り場

鈴木もぐらさんが2021年4月19日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中で大阪芸術大学の学生時代に住んでいた平和寮について話していました。

(水川かたまり)ちょっともぐらにメールが届いております。「もぐらさん、かたまりさん、こんばんは。僕は現在17歳の高校3年生なのですが、真剣にもぐらさんの母校、大阪芸術大学の放送学科への進学を考えています。そこでもぐらさんは何学科で、学校の雰囲気はどうだったのかを教えていただきたいです。よろしくお願いします」。オープンキャンパスという。もぐらキャンパス、大阪芸大。もぐらも放送学科ですよね?

(鈴木もぐら)僕は映像学科。

(水川かたまり)ああ、映像学科か。

(鈴木もぐら)わっしー(かたまり父)の母校でもあるしね。

(水川かたまり)そうですね。僕の父親、わっしーの母校でもあります。大阪芸術大学。

(鈴木もぐら)「どんな雰囲気なのか」……学校が? まあ、でも何もないですよ。周り。

(水川かたまり)なんか、よく言ってたよね。本当に周り……すごい、大阪の中でも割と郊外の方にあるんだよね?

(鈴木もぐら)めちゃくちゃ郊外です。だから大阪だと思って行かない方がいいっていうね。森です。森に大学があるから、「森に通う」っていうテンションで行った方がいいです。で、最寄り駅から、歩きではもう本当に行きづらいような距離っていうか。歩くと……もう最寄り駅を降りた時点で何もないんだけど。そこからその森まで、たぶん徒歩20分以上はあるのかな? だからバスが出てるんで、それに乗って行く感じになる。あとは、学生寮があるんですけど。

(水川かたまり)もぐらは学生寮に住んでいたよね。

(鈴木もぐら)俺は学生寮に住んでたんで。その寮に住んじゃうっていうパターンもあるね。だいたいみんな、近くにある藤井寺っていうちょっと栄えてる街。最寄り駅から2駅ぐらいのところに住むか、もう学校の周りでそういう寮とかに住んじゃうかっていう感じなんだけども。まあ、学校周りに住む方が何かとね、そういうサークル活動とかもあるし。まあ、いいんじゃないかなと思うけどもね。

(水川かたまり)もぐらはなんで大阪芸大にしようと思ったの?

(鈴木もぐら)俺は大阪芸大は映像学科に行きたくて。だから当時、そういうちょっとPVみたいなのとか、そういうのを撮りたかったの。とか、短めの映像……CMまでは短くないとしても、なんかVJみたいな映像とか。そういうのがすごい撮りたくて。で、行ったんですよ。映像学科に。で、俺はね、もう住むところを決めずに、寝袋だけで……。

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ! 本当にそれもすごいよね(笑)。なんでお前さ、住むところを決めずにとりあえず行くの? NSCに入るってなって東京に来た時も、寝袋ひとつで来たでしょう?

(鈴木もぐら)寝袋ひとつでした。住むところを決めてなかったです。わからないから。

(水川かたまり)長渕の時代じゃないんだからさ。長渕でももうちょっと荷物、多いよ?

(鈴木もぐら)いや、だから決まるまでは野宿覚悟ですね。

(水川かたまり)野宿は覚悟しないんだって、今は!

(鈴木もぐら)で、「まあ、決まってから住めばいいか」っていうので行ったんですけども。それが、俺が幸運なことにね、俺は「平和寮」っていうね、本当に学校のすぐ隣にある寮に入寮したんだけど。だからその学校指定の寮が3つ、4つぐらい紹介されていて。で、それをしらみ潰しに……もう寝袋を抱えて。「すいません。今から入れますか?」っていう……。

(水川かたまり)そんなやつ、いねえだろ?(笑)。なんかいろいろと学校との手続きとかを踏んで、そこに行くんじゃないの?

(鈴木もぐら)でも学校の指定みたいな感じだったから。そういう感じで行けるかな?ってタカを括って行ったんですよ。で、一番近いのがその平和寮だったら、まず平和寮から行ったの。学校から一番近いし、あと家賃がももすごく安い。

(水川かたまり)いくら?

(鈴木もぐら)1万9800円とかだったかな?

(水川かたまり)安いな!

(鈴木もぐら)月で。もちろん、個室っていうか。で、風呂とトイレが共同。あとデカい共同の台所みたいなのもあるし。で、地図を見ながら行って。まあまあ、だから寮自体はボロいんだけどね。で、ピンポンを押したら寮母さんが出てきて。「はい」みたいな。40ちょっと過ぎぐらいの寮母さんで。それで説明したわけ。「ちょっと、この春から大阪芸大が決まってまして。授業がすぐ、もう明日とかに始まっちゃうんですけども、住むところがないんです。寮のチラシを見て来たんですけど。ここ、なんとか入れませんか?」って言ったら、もうその寮母さんが「ああ、じゃあ1部屋、ちょうど空いてるんで。そこ、どうぞ」みたいな。

(水川かたまり)そんな感じで決まるの?

(鈴木もぐら)そんな感じで。もうトントン拍子で。それで開いてるところ。「今日からいいですよ」って言って。「ええと……手続きとか、そういうのは大丈夫なんですか?」「ああ、もう、いいわよ」って。で、その学生証みたいなのだけを持っていたから。合格して、入学するっていうね。

(水川かたまり)それ、入学前?

(鈴木もぐら)入学前。で、それを見せたら、「ああ、じゃもう、うちで面倒を見ます」っつって。

(水川かたまり)すごいなー。いいな。なんかちょっと憧れたんだよね。大学に入る時とか。そういう寮生活というか、学生がいっぱい住んでるところみたいな。父親はね、「そういうところに住めや。せっかく一人暮らしするなら、そういうトキワ荘みたいなところに住め。いろんな若者が集っているところに」みたいな。それで、「なんか楽しそうだな」と思ったんだけど、母親が「でも、そんなの、どんな人がいるかわからないんだから……」って。

(鈴木もぐら)えっ、寮禁止?

(水川かたまり)その会話は覚えてるわ。

(鈴木もぐら)(かたまり母のモノマネで)「学生寮、禁止!」っていうこと?(笑)。

(水川かたまり)「あんた、別に赤の他人とうまく生活できるタイプでもないんだから」って言われたの、思い出したわ(笑)。

(鈴木もぐら)それはわかんないじゃん。だって。そこで出会って……みたいなこと、あるんだからさ。じゃあ、そういう寮を禁止されたのもデカかったかもね。その学生生活において。やっぱり寮に行っていたら、絶対にその寮で……もう嫌でも話をすることになるからね。

(水川かたまり)まあまあ、そうね。

(鈴木もぐら)だからやっぱり寮はいいと思いますよ。俺は。今でもね、平和寮があると思うのよ。だからもう、とりあえず寝袋だけ持っていけば入れる寮なんで。ぜひね、もし大阪芸術大学に行くんだったらちょっと、寝袋を持って……それで平和寮というコースもあるよっていうことだけ。ただ、本当にボロいですからね。ボロいのと、あとはお化けがいっぱい出ますから。

(水川かたまり)そうなんだよね(笑)。らしいよね。

(鈴木もぐら)めちゃくちゃお化けが出るのよ。

(水川かたまり)寮の周りが全部、結界で囲まれているんでしょう?(笑)。

めちゃくちゃお化けが出る

(鈴木もぐら)そう。なんか霊的な山というかね。そこに大学が建っていて。その大学の横に寮があって。だからその大学の敷地の外に霊が出ないように、山全体に結界を張ったらしいんですけど。平和寮はその山の内側にあるんで、お化けだらけなんですよ(笑)。

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)だから、まあお化けに強い方はね、簡単に入れるんで。

(水川かたまり)お化け、見たことあるの?

(鈴木もぐら)実体は見たことないけど、勝手にテレビが付いたりとかは全然あるあるだった。

(水川かたまり)全然あるあるだったの?(笑)。マジで?

(鈴木もぐら)うん。あと、隣は誰も住んでなかったのよ。俺、2号室だったんだけど。1号室は誰も住んでなくて。なのに、その1号室からノックされたりとか。

(水川かたまり)怖いよ! すごいな! 俺、耐えらんないんだけど?

(鈴木もぐら)いや、でもそれは一人暮らしじゃないから耐えれるのよ。

(水川かたまり)ああ、まあそうか。友達も……。

(鈴木もぐら)もうそんなことがあったらすぐに友達を部屋とかに行って。「今、お化けが出たぞ!」とか言えるじゃない?

(水川かたまり)ああ、まあそれはそれで楽しいか。

(鈴木もぐら)そういうのもあるから。でも、出るのはやっぱり夜中だからね。だから友達とかも寝ていたりとかして。廊下はすごい暗いから、そういうので一瞬だけ怖いけど。でも、それを乗り越えれば、楽しい思い出にもなりますから。ええ。慶応に行く人のためには何かないの? たぶん慶応を目指している方もいると思いますよ?

(水川かたまり)慶応に行く人は、まず方言を直して行く。方言。絶対に内部進学の金持ちのボンボンがバカにしてくるから。呼び出されて、みんなの前でバカにするから。

(鈴木もぐら)あと、ちゃんと寮に入るっていうのもね。

(水川かたまり)寮に入ればね、友達できたかもなとは思うよ(笑)。

(鈴木もぐら)全然違ったと思うよ?

(水川かたまり)1回だけ、行ったな。なんか楽しそうだったんだよな。1回、クラスの人が寮に住んでいるっていうから、チラッと覗きに行ったんだけども。それもキャンパスの真隣に建っていて。めちゃくちゃ楽しそうだった。

(鈴木もぐら)まあ、出来上がっちゃうとその寮の空気に後から入りづらいみたいなのもあるけどね。友達として寮に行くとちょっとさ、もう寮の空気が出来上がってるから。なんか、もうそこは家族っぽくなってるわけじゃん? というのもあるけど。自分が寮に入るっていうのは僕はおすすめですね。

(水川かたまり)そうですね。まあ、慶応は行かない方がいいです。そもそも(笑)。

(鈴木もぐら)フハハハハハハハハッ! 慶応(笑)。そんなことないだろ?

(水川かたまり)あんまりいい大学じゃないよ。

(鈴木もぐら)お前が対応できなかっただけだろ、そんなの? 素晴らしい学校ですよ!

(CM明け)

(鈴木もぐら)すいません。皆さん、訂正がありまして。今、平和寮をこっちで調べてみたんですけれども。なんとですね、もう僕が話してたようなオンボロ寮ではございませんでした。とんでもなくきれいです! 10畳のフローリングで。しかもさっき俺、風呂とトイレが共同って言ったけど、トイレと風呂がちゃんと別で部屋についてます。

(水川かたまり)めちゃめちゃいいじゃん。

(鈴木もぐら)で、ものすごく新しいです。で、これでなんと家賃が3万円です!

(水川かたまり)ヤバッ!

(鈴木もぐら)俺が住んでた頃にプラス1万円で、全然違う物件になってます。僕が住んでた頃は2万円で、4畳半の風呂トイレ共同だったんで、ものすごくお得です! それで私、お化けも付いてたんですけども。たぶんもうお化けもいないでしょう。こんな新しい家には。こんな新しいところにお化け、出るわけないので。安心して行ってください。皆さん。まあ、平和寮は男子限定の寮ですね。

リニューアルされた平和寮

(鈴木もぐら)あと、もうひとつ訂正がありまして。私、最寄り駅から大学までだいたい徒歩20分ちょっとかな、みたいに先ほど言ったんですけれども。こちら、ちゃんとした情報が載ってまして。最寄り駅から徒歩37分です!

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)すいません! やっぱりちょっと思い出を美化していたね! やっぱりあの頃は希望にあふれていたから。もう20分ぐらいに感じちゃっていたのかな? 最初、最寄り駅を降りて、寝袋をかついでね。「果たして俺、寮に入れるのかな?」みたいな、そういう気持ちで行っていたから20分ちょっとぐらいに感じたのかもしれない。37分でした。

(水川かたまり)37j分あったらどこにでも行けるよ!(笑)。

(鈴木もぐら)最寄りから37分です(笑)。だから、言ってみればこの平和寮イコール大学の場所なので。だから、最寄り駅から歩くと大学まで37分かかるっていうことだから。

(水川かたまり)そんな遠いんだ。

(鈴木もぐら)やっぱりだから大学の近くで借りちゃった方がいいかもね。うん。で、俺はここに2年、住ませてもらったんですよ。で、1回生で俺、除籍になってるんで。除籍になってからも、その寮母さんが優しくて。1年間、住ませてくれたの。学生じゃないのに住ませてくれて。で、そこから梅田までかな? 当時俺、一番最初は梅田のマットヘルスでバイト始めたから。そこに通っていて。

(水川かたまり)一番最初にするバイトじゃねえよな(笑)。

(鈴木もぐら)それで……だから、大阪に行ってから初バイトをするわけだね。で、そこから難波のデリヘルで電話受付のバイトをするようになって。で、除籍になって、ずっと難波まで通ってたんだけど。まあデリヘルの社長がね、「ちょっとお前、そんな遠いところまで帰って、行ったり来たりしてたら大変だろう? うちも寮としてマンションを借りるから、お前はそこに住め」ってことで。途中から俺はそのデリヘルの寮にね。

(水川かたまり)寮から寮へ(笑)。

(鈴木もぐら)寮から寮に移り住んだので。

(水川かたまり)じゃあ、高円寺の家が不動産で借りた初めて家っていうこと?

(鈴木もぐら)ああ、そうなりますね。

(水川かたまり)それまでは寮に住んでいた? 大阪時代は。

(鈴木もぐら)そう。大阪時代は。

(水川かたまり)その寮に住んでいた人で、今も友達とかいるの?

平和寮の仲間たち

(鈴木もぐら)だから顔とか名前とかははっきり覚えてるけど。やっぱり俺も連絡先がさ、携帯がなくなったりとかさ、そういうので一切分からなくなっちゃったから。だから、今でも連絡を取った人はいないね。何をしてるのか……ねえ。今、ちょっと聞いてくれたりしないかな? 横山、聞いてる? 平田さん? ジーク?

(水川かたまり)「ジーク」? ジークがいたの? ジークって……?

(鈴木もぐら)もし聞いてたらね、「odoriba@tbs.co.jp」まで連絡いただきたいですね。

(水川かたまり)ジークはどんな人?

(鈴木もぐら)ジークはめちゃくちゃ細くて、タバコが好きなイケメン。

(水川かたまり)なんでジークなの?

(鈴木もぐら)いや、それがわかんないんだよ。

(水川かたまり)もう気づいたらジークだった?

(鈴木もぐら)もうね、本名は「オノ」だったんだけども。

(水川かたまり)フフフ、「オノ」から「ジーク」には行かないだろ?(笑)。

(鈴木もぐら)普通にはじめましての時に「どうも。俺、ジークって呼んでくれたらいいから」みたいな(笑)。で、俺も「なんで?」って聞いたの。そしたら「まあまあ……ジークって呼んでくれたらいいから」って(笑)。

(水川かたまり)怖いよ! いや、なんで? なんで?

(鈴木もぐら)いや、さすがに「なんで?」って聞いても「ジークって呼んでくれたらいいから」って言われたら、それ以上は聞けないんだよ。うん。なので、ジークとかね。横山とか、もし聞いていたら……知り合いに、その時のジークとか横山とか知ってるよっていう人がいたらね、ぜひご連絡をいただきたいですね。平田さんはね、1個先輩なんだけど。もう毎日毎日、半纏を着ていて。で、平田さんの部屋に雀卓が……。

(水川かたまり)そんな……寮生活すぎない? 毎日半纏を着て、雀卓を部屋に置いて(笑)。もう超憧れるんだけど!

(鈴木もぐら)でさ、鍵もかかっていない部屋でさ。それで……。

(水川かたまり)最高に楽しそうじゃん、その寮生活!

(鈴木もぐら)半纏から掛け布団をかけて、もう亀みたいな感じで移動をして。

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)それで夜中、平田さんのところに行って。自然と人が集まったら麻雀を始めるみたいなね。ありましたね。

(水川かたまり)いいなー(笑)。

(鈴木もぐら)ぜひご連絡をお待ちしております!

<書き起こしおわり>

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