星野源『小林さんちのメイドラゴン』を語る

星野源『小林さんちのメイドラゴン』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2021年4月13日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でアニメ『小林さんちのメイドラゴン』について話していました。

(星野源)さあ、ちょっと今日、フリートークの時に話そうかなと軽く思ってたんですけども。ちょっと仕事が落ち着いたのもありつつ、ご飯を食べてる時に見直そうと思って。『小林さんちのメイドラゴン』っていうアニメがあるんですけど。それを見直していて。京都アニメーションのすごく好きな作品なんですけど。それを見直していて。7月から新しいシリーズが始まるんですよ。それがすごい楽しみで。で、YouTubeでショートアニメみたいなのの配信も始まって。

なんかすごくその話が、ドラゴンが人間の姿になって小林さんの家に住みつくっていうか、一緒に暮らすっていう話なんですけど。いわゆるそのドラゴンの常識と人間の常識で全然……もう生まれてきて育ってきた環境が違う人たちが暮らすんだけども。やっぱり、なんというか、違いっていうか。「分かり合う、合えない」とか、そういう感覚みたいなものをやっぱり、人と人って何か他人だよねっていうような。でも、それでも他人だからこそ惹かれ合うし。一緒にいて安心したりするしっていう、そこのところをものすごく正直に描いている、ものすごくセンシティブに描いているアニメだなっていうのを改めて見てて思って。

人と人の「分かり合う、合えない」感覚をセンシティブに描く

(星野源)で、パッと見はファンタジー日常物かな、みたいな。で、ギャグで面白いので。ファンタジー日常コメディアニメっていう感じなんだけど、やっぱり見てると時々、すごく……話の中ではドラゴンなんだけど、ものすごく人間と人間っていうか。それは人間と人間でも全然変わらないっていうか。たとえば、それを「違う国の人」という設定で見てもいいと思うし。「違う性別の人」として見てもいいと思うし。なんかいろんな見方ができて。そこらへんをすごく、コメディの中にセンシティブに描いてる感じがして、とても好きなアニメですね。

改めて見て、やっぱりいいなと思いました。絵がもう本当にきれいで。遠くの人とかってデフォルメして描いたりするじゃないですか。近くでアップの時は詳細でも、遠くになるとアニメだったりすると省略して。顔はあるんだけども、目鼻がなかったりとか、そういうアニメもあるけど。なんかその省略の仕方もすごいきれいだったりとかして。なんかすごくね、改めてやっぱりきれいだなと思って。それで新シリーズが始まるので非常に楽しみですというお話をしようと思っておりました。それで、そのアニメの主題歌でございます。fhána『青空のラプソディ』。

fhána『青空のラプソディ』

(星野源)『小林さんちのメイドラゴン』の監督の武本康弘さんの作品。『氷菓』もそうだし、『涼宮ハルヒの消失』もそうだと思うんですけども。なんかそういう人と人の分かり合える部分と分かり合えない部分っていう。なんかその合えない部分に諦観みたいなものがちょっとずつ共通して、その作品の中にあるような気がして。僕はそこにすごく安心というか、すごくホッとしたものを感じると同時に、さらにそこからまた、人と触れ合おうっていうところを描くところがとても好きです。なので2期の『メイドラゴン』もすごく楽しみにしております。

<書き起こしおわり>

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