オードリー若林 新時代のお買い物企画を語る

オードリー若林 新時代のお買い物企画を語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリーの若林さんが2021年4月10日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で自身が参加した新時代のお買い物企画についてトーク。「正直に思ったことを言っていいし、全商品、買いたくなければ買わなくてよい」と言われた中でどのように振る舞ったのかを話していました。

(若林正恭)俺ね、テレビを見ていて、通販番組を見ていると、「もし自分が出るとしたら、難しいだろうな」ってすごい思うのよ。

(春日俊彰)なるへそ。

(若林正恭)やっぱり皆さん、視聴者の方はもうご存知だと思うけれども。もちろん商品のことをね、悪く言うことはできないし。という状況の中、それでも「本当にいいと思っている」っていうコメントを出すっていうのが得意な人が出ている。

(春日俊彰)そうね。商品の紹介だよね。

(若林正恭)そういう人が出てるのか、なんかやってんのかなとか思いながら見ているのよ。で、そんなことはもうかなりレベルの低いテレビの見方で。そんな風に見れば、そんな風に見れちゃうものじゃない?

(春日俊彰)まあ、そうだね。

(若林正恭)でも、やっぱりアンミカさんだけは本当だね。あれはすごいね! なんか、うん。違和感がないっていうか。商品に感動していることに。ということは、違和感がある人もいるってことなわけよ。それはお前と一緒でね。

(春日俊彰)いやいや、一言もそんなこと、言ってないじゃん? 「はいはい」とか。

(若林正恭)お前と一緒っていうか、視聴者の方と一緒で。そんなの揚げ足を取るような人はレベルが低いわけじゃない? そこはもういいじゃないっていう。

(春日俊彰)まあ、そうね。ベタというか。それはありきの……。

(若林正恭)その上で、「難しいだろうな」って思っちゃうの。自分が出るとしたらよ? すごい、出ている方は素晴らしいんだけども。で、この間、オンエアーはだいぶ先だとは思うんだけど。ヒルナンデスの新しい企画で、商品を紹介して買うか、買わないか、札を出すという企画が新しく始まったんですよ。春日さんも一緒だけど。その時に、もうテレビもね、今の時代だよね。「若林さん、本当に正直に何でも言っても大丈夫です。揚げ足を取っても大丈夫ですし、気になったことをガンガン聞いちゃってください」っていうことなのね。もう今や。時代は。

(春日俊彰)なるへそ。「とにかく勧めてください」じゃなくて?

(若林正恭)そう。で、「買う、買わないは本当に正直でいいです」って言うわけよ。「えっ、これって、全商品を『買わない』でもいいですか?」「それでも正直だったら全然大丈夫です」って。

「正直だったら全然大丈夫」

(春日俊彰)いいじゃない。やりやすい。

(若林正恭)そうそう。「若林さん、たぶんそうですよね」みたいな。知ってくれていて。

(春日俊彰)なるへそ。これはありがたいね。

(若林正恭)そう。で、「すごい時代になってきたな」と思って。

(春日俊彰)「手放しで褒めなくてもいいです」って。

(若林正恭)そうそう。それでね、俺も「行っちゃうよ? それがいいなら、行きますよ? じゃあ」っていう。

(春日俊彰)うんうん。「気を遣わないですよ」って。そうだね。向こうのスタッフさんは「それでいい」って言うんだからね。

(若林正恭)と、打ち合わせで思うじゃない? で、春日も同じことを言われたと思うんだけど。楽しみにしてたのよ。「ほとんど買おうと思わなくてもいいってことですよね?」って言ったら「全然大丈夫です。それが正直なら。正直にリアクションをしてください」っていう。

(春日俊彰)あんまり見たことがないけどね。そういう系の番組でね。

(若林正恭)でしょう? だから俺、これもう何年も松本明子さんの激安スーパーに行ってた時のモノマネの審査じゃないけど。もう何年も「買う」を出さないみたいな感じでもいいのかなとか。でも、本当に買いたいと思ったら、いいのかとか考えながら。で、初回かどうかわからないんだけど……最近、ちょっとビッグスターだから言っていいか、わかんないけど。ゲストがDJ KOOさんだったんですよ。

(春日俊彰)まあビッグ……ビッグじゃないだろう?(笑)。

(若林正恭)これはビッグです。それで俺、ちょっと話が変わるんだけども。DJ KOOさんがゲストっていうのが台本の時間割りのところに書いてあったから。その前日だったかな? 自分の好きな紅茶屋さんに行ってね、好きな紅茶を買って。スペシャルウィークのお礼をしてなかったなと思って。光るけん玉をもらったのに。『EZ DO DANCE』が流れるけん玉をもらったから。と、思っていて。それで、本番前にDJ KOOさんの楽屋に紅茶をお渡ししに行かせてもらったの。で、DJ KOOっていう風に書いてある楽屋をコンコンッてやって。「どうぞ」って言われてガチャッと開けたら、結構DJ KOOさんぐらいの年代の男性が3人ぐらい座っていて。それで、なんで俺、そんなことを思ったのか……別にあの金髪のロン毛ってかぶりものとかでもないのに。「どれがDJ KOOさんだ?」って思ったのよ。

(春日俊彰)えっ、パッと見てわかるんじゃないの? わからなかったの?

(若林正恭)状況がDJ KOOさんぐらいの年代であろう男性が3人座っていて。で、なんだろう? あのいわゆるサングラスに金髪ロン毛の人がいなかったのよ。視界の中に。だからそれで「いらっしゃらないですか。じゃあ、また来ます」でいいのに、「どれがDJ KOOさんだろう?」って思っちゃったんだよね。

(春日俊彰)そう思うもんなのかな? だってパッと見て……DJ KOOさんなんて見間違えないっていうか。

(若林正恭)だからすごい変な話、IKKOさんの楽屋にごあいさつに行った時に「えっ、IKKOさんだよね? あの座っているのがIKKOさんだよね?」っていう。ほら、カツラをかぶったり、着物を着たりとかするけども、メイク前とかは……「あの座っているのがIKKOさんだよね?」みたいな。

(春日俊彰)ああー、たしかにね。うちに来てもらった時みたいな、ジャージみたいなやつでノーメイクでカツラをかぶってない状態でパッといたら……たしかにIKKOさんだったら思うかも。

(若林正恭)たとえば、ゴー☆ジャスとかだったら「うーん、ええと……」って思うよ。メイク前だったら。で、それは別に普段からそんなこと何も思っていないのに。「えっ、どの人がDJ KOOさんだ?」って思って。「たぶんこの人だな」って思って。でもなんか、たしかにテンパっていたの。だから「すいません。あの、この間ラジオありがとうございました」って言ったら「ああ、ああ……ありがとうございます」って言われたから「ああ、この人がDJ KOOさんだ」って俺はなんか思って。それで1歩、グッと入ったのよ。楽屋に。そしたら、右の視界の端の端にギラギラのゴールドが輝いていて。で、パッと見たら、楽屋の隅にDJ KOOさんが座っていたから。「ああ、こっちがDJ KOOさんだよな。そりゃそうか!」と思って。でも「間違えちゃった」ってネタにするほどその間違い感はなかったから。

(春日俊彰)ああ、方向的には合ってるっていう?

(若林正恭)うん。なんかチーフにあいさつした後、DJ KOOさんみたいな。で、自信がなくなっていたから声、急に小さくなっちゃって。「あ、この間、ラジオ、ありがとうございました。けん玉、ありがとうございました」みたいな感じになっちゃって。でも、「なに?」「あ、紅茶です」「やったー!」って言っていたけども(笑)。

(春日俊彰)「やったー!」って言うんだ。

(若林正恭)「だよな」って思って。「失礼します」って言って出たんだけども。ふと……あれ、だから普段あの格好じゃないみたいな感じになるぜ?

(春日俊彰)ああ、なるへそ。もしかしたら、普段は普通でっていう風に思うのか。パッと見でいなかったら。

(若林正恭)普段は黒い短めの髪で、金髪をかぶってサングラスをして帽子をかぶって。DJ KOOスイッチを入れてるんだ、ぐらいに普通にしている格好じゃないと思ってるっていうか。

(春日俊彰)ああ、「普段からあんなはずはない」って。

(若林正恭)そしたらもう完全体がいたから。「ああ、そりゃそうだよな。あの人があそこからDJ KOOになるわけないよな」って思ったんだよ。

(春日俊彰)「そんなはずはない」の人がいたわけだね(笑)。

(若林正恭)その人をKOOさんだと思って話しかけちゃっていたんだけども。

(春日俊彰)ああ、そう思うもんなのか。

(若林正恭)それでさ、その企画さ、始まったらさ、一緒にDJ KOOさんとトークしながら。健康の商品を見ていくんだけどさ。まず、KOOさんがあれ、やっぱりどこを見てるかわかんないよね。商品を見ているのか……商品に感じ入っているのか、コメントが出ないのかわかんないよね。サングラスをしているから。

(春日俊彰)わからない。その商品と我々が同じ方向にいたら、わかんないよね。商品なのか、我々なのか。それとも全然あさっての方向のボードなのか。同じ方向の時は。ボード、商品、我々が……(笑)。

(若林正恭)あと、なんか掛け布団みたいなのがあって。ベッドで寝てみるみたいなのがあったのよ。その時にサングラスをして、掛け布団をかけて、静止してるから。本当に商品に感じ入っているのか、死んでるのかがわからないんだよ(笑)。「死んでないっすよ!」って言っていたけどね(笑)。

(春日俊彰)フフフ、ゼロじゃないからね。死んじゃう可能性もね(笑)。

(若林正恭)「昇天 DO DANCE!」って言ったら直後に「昇天 DO DANCE!」って言っていたけどね(笑)。かならずなんか「健康 DO DANCE!」とか俺が言った後に言うっていう。

「昇天 DO DANCE!」

(春日俊彰)そう。終盤、オリジナルが1個も出なかったんだから。全部若林さんからもらったやつを。さすがに言ったけどね。私も。「オリジナルをお願いします」っていう(笑)。

(若林正恭)本家発のが出てこないんだよね(笑)。あと、やっぱりサムさんの話はかならず、もう間違いない。「サムはいいですよ! サムはいいよ!」って(笑)。

(春日俊彰)「なんであいつの話、するんですかー!」って(笑)。「今日、ゲストは僕でしょう?」っつって。異常に嫌がるっていう(笑)。

(若林正恭)「サムはいいよ! 同い年だよ、あいつはよ!」って(笑)。「同い年だからいいじゃん、別に」っていう(笑)。

(春日俊彰)いいじゃんね。サムさん。TRFの話をしているんだから。

(若林正恭)お酒、弱いんだって。KOOさんって。でも、断れない人に勧められたから頑張って飲んだら、弱いから記憶が飛ぶぐらい酔っちゃったんだって。

(春日俊彰)潰れちゃってね。

(若林正恭)で、「『あれ? なんか揺れるな? 誰かにおんぶされているのかな?』って思ってうっすらと目を開けたら、サムがおんぶをしてくれていたから、ゆっくり目を閉じた」っていう話をしていたよ。フハハハハハハハハッ! 「お礼を言えよ!」「サムにはいいですよ!」っていう(笑)。

(春日俊彰)助けてもらっているんじゃないかよっていう(笑)。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! お礼を言えよ(笑)。それでさ、いろんな商品が出てくるんだけど。そしたらさ……俺、自分でもそういう企画、あんまりやったことがないんだけど。これ、まさに買おうと思ってたものというか。俺、偏頭痛持ちだから、家に帰ったらハチマキみたいに冷やすやつをおでこにしてるんだけど。でも、目の上にしたいのよ。痛いのが目の上だから。でも目の上にすると、見えないじゃん? だから、もう寝てるしかないの。見えないから。

で、その時間がなんかもったいないなって思っていたっていうか。でも、頭が痛くなっちゃうから。それでなんか奥さんにもさ、毎晩毎晩さ、旦那が帰って来て頭を冷やしてるのも申し訳ないなとか思ってたら……なんか目のところだけ穴が開いている、冷やすも行けるし、温めるも行けるみたいなのが出てきちゃうから。なんかもう、結構始まってひとつ目の商品で「買う」を出しちゃって。いや、だってもうまさに探していたもんだから……。

(春日俊彰)まあ、そうだね。しょうがないね。

(若林正恭)「めっちゃいいじゃないですか、これ! 俺、偏頭痛で! 頭を冷やさなきゃいけなくて。毎日、家に帰ったら。で、ちょうど見えなくなっちゃうから、これ、めっちゃいいじゃないですかっ!」って気づいたら言っていて。「買う」を上げていて。で、打ち合わせをした「これ、全部『買わない』で行っていいですか? じゃあ……」って言っていたディレクターが目を真ん丸くしていて。

(春日俊彰)そりゃそうでしょう。そりゃそうよ。ゲストより盛り上がっちゃってるんだから。ゲストよりも食いついちゃっているんだからさ。

(若林正恭)でさ、猫背で……DJ KOOさんが「DJをするから猫背になる」って言っていたんですよ。それはまあ、職業柄ね。で、「DJ松永も猫背じゃないですか!」って言っていて。俺が「猫背 DO DANCE!」って言ったら「猫背 DO DANCE!」って言ってましたよ(笑)。

(春日俊彰)やっぱりすぐに取り込んじゃうからね。それも職業病なのかな?(笑)。

(若林正恭)ああ、そうか? サンプリング?(笑)。サンプリングするからね、やっぱりね!(笑)。

(春日俊彰)その場でね。で、すぐに出すからね(笑)。

(若林正恭)そうそう(笑)。それで俺も猫背強制ベルトを……1回、話したと思うけど。もう4種類ぐらい、ネットの通販で買っちゃってるんだよ。それは「なんか合わないな」って思って。4つも買って。で、家に転がっていて。奥さんがそれを見て「いや、猫背の人はしっくり来ないでしょう? それを矯正するものなんだから」って言われて。「たしかに」って思わったっていう。で、どんどんゴツいやつを買っていったわけよ。「もっと猫背を矯正しよう」って。そしたら、なんかアメリカのメーカーの、なんかね、30センチ、40センチぐらいのアルミの細長い鉄板。札みたいな鉄板が背中に入っている猫背矯正ベルト。

(春日俊彰)もう本当に無理やり伸ばすみたいな。

(若林正恭)ゴツいやつを買って。もう背中がびっしり伸びるんですよ。アルミの札みたいなのが入ってるから。それで奥さんとサンマルクで待ち合わせをしていた時に、パソコン作業しながら矯正ベルトしていて。「猫背になると偏頭痛が起きる」って聞いたから。で、背筋を伸ばしてさ。でも、気づいたら猫背になっちゃう。で、気付いたらまた背筋を伸ばして。でも、そのベルトを持ってしても猫背になっちゃうの。

(春日俊彰)ああ、効かないんだね。

(若林正恭)そうそう。それで「なんか周りのお客さんがすごい顔を指してくるな」って思って。で、「ありがたいな。もしかしたらリトルトゥースかな?」とか思いながらも……そう思っていたのね。そしたら奥さんが来て。「なにそれ?」って言われたの。「えっ?」「鏡、見てきてみ?」って言われてトイレに行って鏡を見たら、猫背を伸ばすことを何度か繰り返していたことによって、その札みたいな銀の鉄板が首のシャツの後ろから出てきちゃって。聖徳太子みたいに後頭部からこうやって出ていたのよ(笑)。

(春日俊彰)サンマルクで?

(若林正恭)サンマルクで鉄板が(笑)。これ、気づかなかったのよ。ゴツいから、気づかなくて。ここぐらいまで出てきていて(笑)。そしたら、いろんな人が開発をした猫背矯正ベルトっていうのが……「これ、○○の監修です」みたいになっていたら、もう2連続で「買う」を出しちゃって(笑)。「若林さんからほしかったの、それじゃなかったんだよな」的なディレクターの……やっぱり今、こういう風潮だから。「やっているな」っていう。だから逆にやらないっていう……それでロケが終わったらさ、俺、ゲストよりも買っていたからね(笑)。

(春日俊彰)フフフ、でも、しょうがないよね。ほしいんだから。

結果、ゲストよりも買っていた

(若林正恭)だからやっぱり通販番組って新鮮なリアクションをしていたんだな。俺がうがった目で見ていただけだなって思ったのよ(笑)。

(春日俊彰)なるへそ(笑)。

<書き起こしおわり>

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