KEN THE 390さんが2021年2月16日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』にゲスト出演。Creepy Nutsと本当に怖かった時代のMCバトルについて話していました。
Creepy Nutsのオールナイトニッポン0、今週もありがとうございました!
ゲスト: KEN THE 390さん(@KENTHE390)と熱くデカいHIP HOPトークをお届けしました!#cnann0【radiko】https://t.co/PlfoCa7Cb0#radiko pic.twitter.com/XZFWFKGZmD
— Creepy Nutsのオールナイトニッポン0 (@cnann0) February 16, 2021
(DJ松永)だから本当にKENさんは昔から……本当に俺らがヒップホップを好きになった頃からヒップホップシーンで活躍されていて。
(R-指定)かつ、大阪の梅田サイファー周りやと結構ね、「KENさんにラップスタイル似てる」って言われたやつが多かったんですよ。それこそ、なんというか、スタイルというか、イズム。普通の人間でラップするみたいな。
(KEN THE 390)喧嘩をしなさそうなね(笑)。
(R-指定)そうそうそう(笑)。別に不良上がりとかじゃないやつがバトルとかでもガンガンになぎ倒していくみたいなのがKENさんやったんですよね。
(DJ松永)俺、KENさんの存在はマジで日本語ラップシーンにめちゃくちゃ大きな影響を与えていると思っていて。KENさんがいるからやれているみたいな人が……その間口はめちゃめちゃ広がったじゃない?
(R-指定)だからややっぱり梅田の仲間とかでこのMCバトル動画とかを見ていて、MC漢さんとゼロ距離で……当時のKENさん。もっと、言うたら普通の青年感がある、キャップをかぶったKENさんがゼロ距離でブワーッて戦っているのとか見て「ああ、こういうこともできるんや」みたいな。ホンマに思いましたよ。
MC漢とゼロ距離でやり合う
(KEN THE 390)怖かったけどね。マジでね。
(R-指定)ああ、やっぱり当時、怖かったですか?
(KEN THE 390)怖い怖い怖い。うん。
(R-指定)それを聞きたいんですよ。KENさん、言うたら……今でこそ多いですよ。別に腕っ節とかじゃない、普通のやつが強面のラッパーと対峙してバチバチにやり合うみたいな。でも実際、それをやり始めた時とかってどうだったんですか?
(KEN THE 390)対戦している本人たちは、言ってもやっぱりみんなヒップホップが好きでバトル出てる人たちだから。当時の全盛期の怖い漢さんでもバトルについてキレたりっていうことはあまりしないけども。でも、周りの人は止まらないから。
(R-指定)ああ、取り巻きが。
(KEN THE 390)「おいおい、うちの漢に……ええっ?」みたいなのがあって(笑)。で、直接っていうのはないけども、お客さんとかも。漢さんとかじゃなくても、ちょっと怖い人とバトルした時はお客さんが来るんだよ。「おう、俺のツレに何を言ってくれてるんだよ?」みたいなのがブワーッと来るから。だから演者はわかっていても、お客さんがまだそのカルチャーについていってないから。「俺の友達に悪口を言っているやつがいるんだけど?」みたいな(笑)。
(R-指定)「そういうことを今からしますよ。罵り合いますよ」って言っているのに(笑)。
(KEN THE 390)「そういう競技をするんですよ」って言っているんだけども、そっちが来るから。
(DJ松永)当時、まだMCバトルってだいぶ地下格闘技みたいでしたよね。
(KEN THE 390)だいぶ地下格闘技だったね。
(DJ松永)客層も今とだいぶ違ったんですか?
(KEN THE 390)そうだね。勝って賞金をもらったりすると一番危ないから。だからマジですぐに帰るみたいな。
(DJ松永)うーわっ、そんなに?
賞金GET後、即帰る
(KEN THE 390)バーカンで賞金使うとかマジでありえない。まず、みんなに狙われる。怖い人たちに「あいつ、調子に乗っているな」ってなっているから。そこで「乾杯!」とかやったら余計にヤバいから。もうはなびみたいな背のデカいラッパーの背中について。「もう、帰ろう! 帰ろう!」っつって(笑)。「すぐ帰ろう!」って(笑)。そんな感じだったよ。
(DJ松永)へー! じゃあ本当にステージから見るお客さんも今とは質が全然違いますか? 景色、全然違いますか?
(KEN THE 390)ああ、たしかにそうかもね。後ろの方からすげー野次とか飛んでくるもん。
(R-指定)だってKENさんの時代がまさしくそれやん。俺らが出だした時とかもまだそれでしたもん。
(KEN THE 390)そうだね。
(R-指定)KENさんとかがやっているから、そういうのもありなんやっていう。「別に腕っ節じゃなくて、ラップの力だけでガンガン叩き合うみたいなのもありなんや」と思って俺とかKOPERUとかバトルに出てたっすけど、客席から「殺せ!」とか「なんじゃ、そいつ! 殺してまえ!」みたいに言われて。めっちゃ怖かったっすよ。
(KEN THE 390)本当だよね(笑)。
<書き起こしおわり>