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安住紳一郎 真冬の夜の西武秩父駅前で心の種火が消えそうになった話

安住紳一郎 真冬の夜の西武秩父駅前で心の種火が消えそうになった話 安住紳一郎の日曜天国
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安住紳一郎さんが2021年1月10日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で真冬の夜の秩父駅前でタクシーを見つけられず、心が折れかけた話をしていました。

(安住紳一郎)さて、3連休なんですよね。そして緊急事態宣言が一都三県に出されているということですね。今、私外を歩いてきましたけれども。いつもの日曜日、3連休とはいえ、やっぱり人出は少ないですね。特に車の往来が少ないなという風に感じました。あとは午後8時以降、不要不急の外出を自粛するようにということになっていますので当然、往来も減るんですけれども。ちょっときちんとね、計画を立てて外出しないと。午後6時半すぎぐらいにはもうタクシーがいなかったりしますんでね、かなりびっくりっていうことになって。実は相当、普段自分は社会に甘えて生活をしているんだなっていうことを痛感するみたいなことがありましてね。

まだ緊急事態宣言に入る前だったんですけども。私、埼玉の秩父で去年の12月。1ヶ月程前。まだ、今のような状況になる前ですけれども。それでも埼玉の秩父は今、観光のお客さんもいませんし。コロナの感染拡大もあるし。あるいは年配の方の健康状態が気になるっていうことで、埼玉の秩父市内、西武秩父の駅を出ると前に行った時は夜の12時半過ぎ。終電を終わってから1時間半ぐらいは駅前のタクシーロータリーに流しのタクシーがいたんですけど。今はもう、午後7時で市内のタクシー会社が営業を止めてるんですよね。

それで私、池袋から西武の特急に乗って夜、前の日に現場に入ろうと思って秩父の駅に夜10時半ぐらいに着いたのかな? そしたら、タクシーがいないじゃないですか。そして、指定された撮影地のその旅館みたいなところまで車で40分ぐらいかかるんですけど。そこまで行く足がないんですよね。それで、旅館に電話したんですけど、旅館も夜遅いで。「本日の営業は終了いたしました」なんてなっちゃって。それで「まさか……」なんて思ってね。「誰か来るに違いないな」と思って秩父市内にあるタクシー会社で4軒ぐらいに電話したんですよね。

そうすると「本日の営業は終了いたしました」なんて。「ああ、ああ……焦るな、焦るな……」なんて思ってね。「なんかあるだろう」なんてね。で、「駅前になんか食堂的な、居酒屋的なものがあるに違いない」と思ったら当然、やってないでしょう。それで「うっ、うう……」ってなっちゃってね。「ええ……ああ……」と思って。それで、とりあえずスタッフに状況を連絡しておこうと思って。スタッフに電話をしたらスタッフも電話に出ない。それは偶然なんだけどもね。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)それで、自分の心、折れるでしょう? 西武秩父の真っ暗な、誰一人いないロータリーで。そしたら西武鉄道もさ、営業が終わったから。バチバチバチッ!ってなって真っ暗ね。「おろろろ……これは……」って思って。で、意外にどうすることもできないんだよね。できる可能性としては、あれですよ。わざわざ西武の特急電車に乗ってさ。ラビューっていうさ、黄色い椅子のきれいな特急に乗ってわざわざこっちに来たのに。「これは、あれ? 東京から車、呼ばなきゃいけないのかな? そんなムダなこと、ある? ええっ? これ以上、二酸化炭素を地球にまきたくないわ」なんて思うじゃん? 「ええっ? 困ったな……」って思って。

(中澤有美子)ええっ? 八方塞がりなの?

(安住紳一郎)八方塞がり。どうしますかね、皆さん。どうしますか? そしたら、駅前にやっぱりタクシーの営業所があるんですよね。タクシーが2台ぐらい停まっていて。「あっ、駅前に営業所がある。誰かいるんじゃないかな?」と思って。電気は付いてるんだよね。無線室みたいなところがあって。タクシーが2台ぐらい停まっていて。それで「すいませーん! ごめーんくださーい!」なんて言って。

それで、営業所がなんなのかな? 体質的にその無線室みたいなところの窓が常に開く状態になっていて。何なんだろう? よくわかんないけど。それでちょっと窓が開くからちょっと開けて。「すいませーん!」ってことを3分ぐらいやって。でも、誰も出てこないでしょう? 「あれ? 中にいるのかな?」ってやっていたら「あれ? これ、傍から見たら俺、空き巣だわ!」って思って。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

傍から見たら、空き巣

(安住紳一郎)「タクシー、やってないよ」って言われているのにさ、いると思って窓から入ろうとしているからさ。こんなの、空き巣と思われてお騒がせしては申し訳ないなと思って。で、もうぐんにゃりだよね。で、次の日はもう朝早くから撮影が入っていたんですよ。でも私、その心に……火の消えてしまった自分の心にもう1度、火を付ける作業も大変じゃない? と、思わない? だって、そんなさ、歓迎されていない町に行って盛り上げろって言われたって、無理でしょう? そんなのさ。「なに?」って思って。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! やっぱり、そうですよね(笑)。

(安住紳一郎)「冷たいじゃない! ひんやり……ひゃっこい!」っていう感じだもん。「ひゃっこいな……うーん、誰も手を貸してはくれない」っていう。まあ当然、自分の準備不足がいけないんだけども。まさか、そうなってると思わないから。

(中澤有美子)いやー、本当にそうです。

(安住紳一郎)あとはもう、歩くしかないよね。一応、スマートフォンを持っていたからそれで集合先の旅館……また、いい旅館をね、用意してくださって。「いやー、安住さん、年末お疲れでしょうから。前に入っていただいたら着替えの場所の旅館、いい部屋を取っておきましたから……」なんて言われたもんだから。こっちもルンルンよ。「えっ、なになに? ありがたいわー! 嬉しいじゃない!」なんて楽しみにしてたのに。「部屋に温泉、あるみたいですよ?」「ええっ? じゃあ俺、風呂入らないで行くわ」なんて言っていたんだけどさ。早く行きたいんだけど、誰もいないんだもん! 「冷たいじゃない!」って思って。どうしようもないもんね。本当に。そしたら、もうスマートフォンの充電もなくなってくるし。

(中澤有美子)やだやだやだやだ!

(安住紳一郎)「あーあ……歩くしかないのかな?」って思ったけども。でもね、寒いし。車でね、40分は大げさだけども。車で25分はかかるね。歩くとじゃあ、4時間コースだもんね。それだともう夜が明けちゃって。私の撮影が始まっちゃうよ。「ええっ?」って思ったよね。で、結局、駅前ぶらぶらしてたらやってるのはコンビニエンスストアと1軒、ビジネスホテルがやってたんですよね。うん。「ありがたい!」と思って。1泊4500円だったかな? ビジネスホテル。ありがたかった。

「すみません……1人、泊まれますか?」みたいな。向こうも「こんな時間になぜ? 殺人犯!?」みたいな。「逃亡中?」みたいな。「逃亡中ではありません」って。怪しいよね。人っ子1人いないさ、そんな暗い駅前の中でさ、スーツにさ、長い紺色のロングコートを着た男がさ、紙袋と手に鞄を持ってさ。「ええっ? 出稼ぎですか?」みたいな感じで。「一部屋、空いてますか? 急なんですけど」「空いてますよ、泊まれますよ」「ありがとうございます」なんて言ってね。そこで泊まって。

ただ、高級旅館との落差、激しいでしょう? こっちはだって高級旅館の個室に泊まれると思ってさ、勇んで来ているんだからさ。急に、ねえ。足を折りたたむようにしてね、うんうん。

(中澤有美子)そこまでじゃないでしょう?(笑)。

(安住紳一郎)縄文人の埋葬のような感じで浴槽に浸かりましたよ。

(中澤有美子)ああ、浴槽にね(笑)。

(安住紳一郎)「ありがたい……冷えた体に、ありがたい……」って。本当、一宿一飯の恩義ってね。本当に感謝だった。私、秩父に今度行く時はそこを定宿にしようと思った。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! もう?

(安住紳一郎)忘れられない。あのありがたさは忘れられない。本当に。受付のね、女性の方がにっこりしてね。「寒かったんじゃないですか?」「はい……」って。ねえ。次の日にそこにスタッフに迎えに来てもらっちゃって。ええ、ええ。手間をかけてしまいましたけどもね。うん。次の日は、また急にね、昨日のわびしさから一転。スタッフなどがハイエースで迎えに来てくれたんですけども。

少しねちょっと……まあ、安住氏がトラブル的なことで心配をしたということもありまして。スタッフがね、ちょっといつもより多めに。しかも、私の心に火が消えてるってのはみんなわかってるから。やっぱりこのレポーターにまず機嫌よく、心に火をつけてもらわなきゃ今日1日、スタッフとしてもやりづらいわっていうことだからさ。やっぱり大勢で迎えに来て。「いやいや、今日も一緒にやりましょう!」みたいな感じでやってくれるわけじゃないですか。

また、それを見たホテルの人がさ、「えっ、昨日の殺人犯がたくさんの刑事で朝、迎えられてる!」みたいにさ、なるわけでしょう? そんな、見たこともないハイエースが3台ぐらい着いちゃってさ。バタン、バタン、バタンッ!って人が降りてきてさ。「何事? あの人、何者? カルロス・ゴーン的なこと?」みたいな。

(中澤有美子)カルロス・ゴーン(笑)。

(安住紳一郎)「アナウンサーの安住さんか!」みたいなことなんだけども。そりゃあびっくりするよね。向こうもね。朝。「えっ、何ですか?」みたいな。

(中澤有美子)雁首揃えて(笑)。

(安住紳一郎)うん。雁首揃えてさ、ハイエースからいろんな大人がワーワー降りてきてさ。「お疲れさまでした! こちらでございます。よろしくお願いします!」なんて。「なに? ええっ?」みたいな。なので、いろいろとね、状況が変わっていますから、皆さんもお出かけの際、あるいは日常生活など、十分に気をつけていただきたいという風に私は思いました。

(中澤有美子)とてもよくわかった(笑)。

(安住紳一郎)あのね、本当に心の炎に火が消えた瞬間、怖いから。特に今、いろいろある。少しみんな頑張っているから。誰にも褒められることなく頑張ってるじゃない? みんながね、生活をするだけで。そんな時に自分の心の中の種火が消えてごらん? もう本当に俺、一瞬本当にもう、「番組、もう終わりでいいんじゃないかな?」なんて思った。本当に思った。一生懸命やってきたよ。自分の人生を賭してやってきた自負はあるけども。本当に……「俺、このままもうどこか、行っちゃおうかな?」みたいな風になったもんね。危ない。本当、危ない。心の種火、大事にしてちょうだい!

(中澤有美子)大事に(笑)。

心の種火、大事に……

<書き起こしおわり>

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