インスタントラーメン研究家の大山即席斎さんがTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』に出演。2014年にググっと来たインスタントラーメンを3つ、紹介していました。
大山即席斎ニコニコ動画生放送初登場 pic.twitter.com/MqWQPWDYgV
— 大和イチロウ (@yamato160) 2015, 3月 9
(安住紳一郎)インスタントラーメン研究科大山即席斎さんに今日はこのお話をしていただきます。2014年度大山さんがググッと来た即席麺トップ3。まずは一気に紹介します。2014年度大山さんがググッと来た即席麺。第三位 エースコック 産経新聞大阪ラーメン。第二位 日清カップヌードル ミーゴレン。第一位 サッポロ一番&いなば グリーンカレーヌードル。以上の3つです。さて、この1年間でググッと来た即席麺。
(大山即席斎)はい。
(安住紳一郎)第三位はエースコックの産経新聞大阪ラーメン。変わった名前ですね?
(大山即席斎)そうですね。まあ、これはあの、私はパッケージマニアでもあるし、珍品が好きだっていうのもあるので。まず、名前に『産経新聞』っていう。なぜ産経新聞なんだ?って。ちょっと驚きますよね。これ、大阪社会部っていう産経新聞じゃあ割と名物な部署があるらしいんですけど。そこがいわゆるラーメンの連載企画を持っていて。その中で、じゃあいっそのこと、いろいろラーメンに詳しくなったので、大阪らしいラーメンを作ってやろうじゃないかってことで、大阪に本社があるエースコックとタイアップして作ったのがこちらの産経新聞大阪ラーメン。
(安住紳一郎)へー!じゃあ、産経新聞の連載企画を読んでいる人などは、『あ、これこれ!』ってなるんですね。
(大山即席斎)そう。ただし、大阪社会部なんで、東京に住んでいる人はたぶん読んでないと思うんですよね。
(安住紳一郎)きっとたぶんスーパーに行って、なんでカップヌードルのパッケージに産経新聞のロゴが入ってるんだ?って。
(大山即席斎)そうなんですよ。私もだから驚いたクチなんですよね。
(中澤有美子)東京で売っていたんですね。
(大山即席斎)そう。これはコンビニでも買えました。はい。
(安住紳一郎)へー!大阪ラーメンっていうのはなんですか?
(大山即席斎)これはね、大阪のうどんとか有名じゃないですか。でも、大阪独特のラーメンっていうと、いまいちわからないところがあるじゃないですか。でも、大阪にはですね、たとえば神座とか有名な店がありますよね。ああいうあのちょっとね、甘みのあるラーメンっていうのがちょっと人気があったりするんですよね。
(安住紳一郎)ええ。
(大山即席斎)で、こちらもですね、玉ねぎとかの甘みを出して。ほんのり甘いんですよ。甘辛っていう感じですね。
(安住紳一郎)醤油味ですか?
(大山即席斎)はい。だから甘辛っていうと、たとえばみたらし団子のみたらしとかありますけど。まあ、あとすき焼きの味にちょっと近い部分もありますよね。
(安住紳一郎)広東麺風の感じの、とろみがないような?
(大山即席斎)あ、そういう甘さ。そんな感じもありますね。
(安住紳一郎)大阪ラーメンっていうのがあまり、喜多方とか札幌とか博多のようにメジャーじゃないので、産経新聞の連載企画は大阪ラーメンを?
(大山即席斎)大阪らしいラーメンっていうのは何なんだろう?っていうのをまあ、追求したってことですよね。はい。
(安住紳一郎)たしかにでも、そのパッケージはインパクトありますね。
(大山即席斎)これはあの、初代は新聞の記事みたいなパッケージだったんですが、二代目はキン肉マンがつきましてね。これは作者のゆでたまごさんが大阪出身なんで、いわゆる大阪愛で書いたものらしいですね。
(安住紳一郎)パッケージからして、ちょっと連載企画の一部を読んだような感じになって。でも産経新聞のあの青い四文字のロゴも入ってますからね。ちょっと面白いですね。
(大山即席斎)そうそう。だからテレビ局とかがタイアップするのはそれほど珍しくないけど、新聞でタイアップっていうのは珍しいですよね。
(安住紳一郎)さあ、そして2つめですけども。2014年度大山さんがググッと来た即席麺トップ3、第二位。日清カップヌードル ミーゴレン。
(大山即席斎)はい。ええと、ミーゴレン。こちらの四角いパッケージになるわけなんですが。これはですね、要はインドネシアのナシゴレンとかミーゴレンってありますよね。そのミーゴレンを再現したものになるわけですよね。
(安住紳一郎)はあ。インドネシア風の甘辛の焼きそばですよね。ミーゴレンは。
(大山即席斎)そういうことです。
(安住紳一郎)これは、スープはつかないんですね?
(大山即席斎)そうです。だから、要は絡めて食べる感じになりますね。
(安住紳一郎)作り方はカップ焼きそばのような感じで?
(大山即席斎)そうです。おおまかに言うと、カップ焼きそばと同じタイプです。
(安住紳一郎)これはいつ発売になっていたんですか?
(大山即席斎)これは去年発売されて。去年、トムヤムクンヌードル。カップヌードルトムヤムクンっていうのが大ヒットしたんですよね。それと同じ時期に発売されていて。トムヤムクンほどの大ブームにはならなかったものの、現在でもネットで買えますので。一応人気のあった商品とは言えますね。
(安住紳一郎)そうですか。現在も販売している?
(大山即席斎)はい。店頭では置いてないですけど、ネットでは買えますね。
(安住紳一郎)どのへんが気に入ったんですか?
(大山即席斎)これ、1995年に日清がエスニックヌードルっていうのを出しまして。その時にトムヤムクン、ミーゴレン、マサラっていう三種類出したんですけど。それの一応、復刻版みたいな位置づけですよね。ですから、トムヤムクンは大ヒットしまして。ミーゴレンは、私が30年間食べてきた中で、いわゆるいちばん美味しいトップグループの中のひとつがミーゴレンなんですよ。
(安住紳一郎)はあ。じゃあその、20年、30年前近くの発売があった時に、たいへん心を掴まれていた?
(大山即席斎)そうなんですよ。だから、まあ約20年の間をおいて再発売された。これを心待ちにしていたわけですよね。この黒くてドロッとしたソースが美味しい美味しい。
(安住紳一郎)そうですか。えー。ちょっと、いつものカップヌードルのカップではなくて、四角くなって。
(大山即席斎)そうですね。前に出た時はカップヌードルの円形のやつだったんですけど。新しく出た時は四角くなって出てきましたね。
(安住紳一郎)やっぱり焼きそばは四角い方がいいんじゃないか?みたいなことですよね。
(大山即席斎)そういうことですね。はい。そうなりますね。
(安住紳一郎)不思議ですね。たしかに。円形と四角だと、ちょっと印象が変わりますよね。焼きそば食べるぞっていうね、感じなりますよね。大山さんが人生の中でかなり印象に残っていたものが復刻できたという。
(大山即席斎)そうなんですよ。これはね、うれしかったですね。本当に、涙がちょちょ切れる感じですね。はい。
(安住紳一郎)そうですか。涙がちょちょ切れましたか(笑)。さあ、そして第一位はサッポロ一番&いなば グリーンカレーヌードルです。
(大山即席斎)はい。まあ、こちらになりますね。ラジオなんで視聴者の方には見えませんけど。緑色のパッケージで。これはあの、そもそもこの商品が出る前に、いなばのタイカレーっていうのが大ヒットしたっていうのが背景にあるわけですよね。
(安住紳一郎)缶詰のカレーとして。
(大山即席斎)缶詰のいなば。
(中澤有美子)あのシーチキンとかの。
(大山即席斎)そうです。そうです。あのいなばのタイカレーっていうのが大ヒットしたっていうのが背景にありまして。その大ヒットしたタイカレーとのコラボがサッポロ一番から出てきたということですね。
(安住紳一郎)はー。これは売っているものですか?
(大山即席斎)これはね、去年は結構大々的に売られていましたね。ただし、コラボ商品は期間限定出終わったんですけど、その後、いなばとのコラボじゃない形でのグリーンカレーはまた出ています。
(安住紳一郎)そうですか。やっぱりでも、いなばの缶詰が人気になりましたので、両方食べたいって人は、これがベストだったんですね。
(大山即席斎)いや、本当にね、ちゃんとタイのグリーンカレーの味がするんですよ。私もタイ料理を食べに行くのが好きなんですけど。お店で食べてるあのグリーンカレーとほぼ同じ風味、味わいがちゃんと再現されていて。
(安住紳一郎)はあ。スープの色は何色になるんですか?
(大山即席斎)ちゃんと薄緑色になってますね。
(安住紳一郎)薄緑色になって。
(大山即席斎)淡い緑色になってますね。
(安住紳一郎)サッポロ一番ですから、サンヨー食品ですよね。
(大山即席斎)はい。そうです。そうです。
(安住紳一郎)サンヨー食品っていうと、カップ麺よりも袋麺の印象が強いですが
(大山即席斎)そうです。だからあの、カップ麺はカップスターとかあるんですけど。いわゆる儲けを主に袋麺で出している企業ですね。はい。
(安住紳一郎)そうですか。ではちょっとカップ麺としては普段はそんなに出してこないサッポロ一番が出してきたというのも、興味ありますね。
(大山即席斎)はい。いやでも本当に、このグリーンカレーの美味さといったらもう、ないですね。
(安住紳一郎)いまはこれは購入できるんですか?
(大山即席斎)これはね、だから後継商品の、いなばとコラボになってない商品は出ています。
(安住紳一郎)いなばとコラボレーションしているのは、もう?
(大山即席斎)ないです。
(安住紳一郎)ないんですねー。
(大山即席斎)ただ、新しい、単独で出しているグリーンカレーもなかなか美味しいですね。
(安住紳一郎)そうですか。でも、いなばとコラボしていた時の方が大山さんは好き?
(大山即席斎)いや、これはね、直接比較してないんでね。どっちが美味しいとは、なかなか言いかねる部分、ありますよね。ただ、とにかく再現度が半端じゃないことは確かです。
(安住紳一郎)そうですか。1年間でいろいろ動きがありましたね。
(大山即席斎)はい。
(中略)
(安住紳一郎)リスナーさん、38才男性の方から大山さんへということで。(メールを読む)『私もカップ麺をよく食べているので、私の2014年 食べて美味しかったベスト3をお伝えします。第三位はふなっしーのソースラーメンです』。
(大山即席斎)あ、船橋のソースラーメン。ありますね。去年はね、ゆるキャラがパッケージについた商品もいっぱい出たんですよ。ふなっしーだけじゃなくて、ちっちゃいおっさんとか、バリィさんとか、あとぐんまちゃんとか。いろんなのがついたんですよ。
(安住紳一郎)『このソース味のパンチはなかなかでした』と書いてありますが
(大山即席斎)そうなんですよ。ソース味のラーメンっていうのは以前も青森かな?弘前かなんかの、黒石ソース・・・
(安住紳一郎)つゆ焼きそば。
(大山即席斎)つゆ焼きそばっていうのがあって。あれもちょっと似た感じでしたね。
(安住紳一郎)はあ。船橋のソースラーメン。地元でね、結構人気で。中継もしたことありますけども。そして、この方の第二位はローソンで売っているプライベートブランドの味噌ラーメンだそうです。
(大山即席斎)プライベートブランドかー。醤油味の比較はしたことがあるんで。醤油味は全部PB食べたんですけど。味噌はまだ、手付かずですね。
(安住紳一郎)そうですか。
(大山即席斎)味噌も食べ比べ、してみたいですね。
(安住紳一郎)これは大山さん、出し抜かれた感じありますよ。
(大山即席斎)やられましたねー。負けました。
(安住・中澤)(笑)
(安住紳一郎)ちょっとね、大山さんが食べたことないラーメンの話をされると、ものすごい表情が険しく・・・(笑)。それはちょっと・・・
(中澤有美子)(笑)
(安住紳一郎)そしてこの方の第一位は、トムヤムクンヌードルですって。
(大山即席斎)あ、やっぱりそうですよね。はい。トムヤムクン、大人気ですよね。はい。
(安住紳一郎)じゃあやっぱりカップヌードルのトムヤムクン、ミーゴレンのエスニックシリーズは大ヒットなんだ。
(大山即席斎)大成功。トムヤムクンヌードルはちゃんとコンビニの棚にも並んでますから。翌年までちゃんと残る新商品はラーメン界でも本当に稀ですから。これは大成功と言えますね。
(安住紳一郎)そうですか。じゃあ、カップヌードルの普通の味と、カレー、シーフード。で、四番手にトムヤムクンがつくと。
(大山即席斎)あと、チリトマトがありますね。地味にチリトマト、がんばってるんですよ。
(安住紳一郎)そうですか。リスナーさんが『即席斎さん、私のランキング、いかがですか?
(大山即席斎)素晴らしいですね。いいですね。ああ、コンビニのPBはちょっとね、負けましたね。
(安住紳一郎)いま、一休さんのように頭を抱えています。
(中澤有美子)(笑)
(大山即席斎)まあでも船橋ソースラーメンに目をつけるのは、なかなかお目が高い。
(安住紳一郎)ああ、そうですか。へー。ねえ。もしかしたら、大山さんの後継者になるかもしれないですね。
(大山即席斎)いや、もうぜひなっていただきたいですね。
<書き起こしおわり>