宮藤官九郎 グループ魂解散を語る

宮藤官九郎 グループ魂解散を語る ナイツのちゃきちゃき大放送

宮藤官九郎さんが2021年1月9日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』に出演。2020年末に発表したグループ魂の解散について話していました。

(土屋伸之)また宮藤さん巡ってはこの年末年始、大きな動きが2つ。まずは年末、グループ魂が解散。そして脚本を手掛けた長瀬智也さん主演のドラマ『俺の家の話』が今月22日にスタートということでね、お忙しい中ですけれども。

(宮藤官九郎)すいません。なんか解散は30日に生配信の番組をやる時に「なんかネタ、ないかな?」って思ったら、次の2022年までみんなスケジュールが合わないから、1年ぐらい活動ができないということで。「じゃあ、解散するか!」って(笑)。それで決まったんですよ。だから、2022年には再結成することも決まっています。

(土屋伸之)ああ、そうなんですね。それを「1年間、お休み」って言わずに1回、「解散」って言っちゃうんですね。

(宮藤官九郎)「解散してみたいな」っていう話で(笑)。

(塙宣之)なんか伝説のバンドみたいなね(笑)。

(宮藤官九郎)そうです、そうです(笑)。

(土屋伸之)そんな思いつきだったんですね。

一度、解散してみたいと思う

(宮藤官九郎)しかも、まさに嵐と同じ日だったんで(笑)。「これは目立つな!」って思って。はい。お騒がせしまして。

(塙宣之)なんかアンケートでグループ魂、笑点に……これ、すごいですね。笑点の演芸コーナーに出たことがあるんですか?

(宮藤官九郎)そうです。元々、破壊、暴動、バイト君というのもなんでこの名前にしたんだっけなって思ったら、「じゅんです」「長作です」「三波春夫でございます」みたいな、3人目がオチになるっていうことなんですよ。バイト君っていうのが。そういう自己紹介から始まる、元々は玉川カルテットみたいなボーイズ漫談みたいなのをやっていたんですよ。

(土屋伸之)ええっ?

(塙宣之)そうなんですか?

(宮藤官九郎)それのパンク版だったんですよ。そこから始めて。で、吉本さんがその頃ちょうど公園通り劇場とか、寄席をいっぱい東京に持っていて。その中にちょっと色物で出ていたんですよね。

(土屋伸之)吉本の劇場に出ていたんですか?

(宮藤官九郎)出ていたんですよ。

(塙宣之)それは何年ぐらい前ですか?

(宮藤官九郎)もう25年ぐらい前ですね。結成したばかりの頃です。

(土屋伸之)まだ90年代?

(宮藤官九郎)はい。タイタンライブにも呼んでいただいたりとか。そういう感じで、だから言ったらポカスカジャンさんとか、ああいう感じで最初、やってたんですよ。

(塙宣之)もうそういうお笑いユニットだったんですね。グループ魂っていうのは。

(宮藤官九郎)そうなの。最初は。で、そこから始まってるんで。ただ、お笑いばっかりやってると、結局ネタを書くのは僕になってくるので。それで阿部サダヲくんとか、役者でどんどん売れていくと、だんだんイライラしてくるじゃないですか。「俺、ネタ書いているのになんでスケジュール、合わないんだよ?」みたいなので。「これはよくないな」って思って。「バンドにしましょう」って言って。それでドラムとかベースを入れてバンドの形にしたんですよ。

(塙宣之)ああ、まあまあボーイズだったから……。

(宮藤官九郎)元々はギターしかいなかったんですよ。だから。

(塙宣之)じゃあ、逆ドリフみたいな感じですね。

(宮藤官九郎)そうですね(笑)。「楽器を持ってみようか?」っていう(笑)。

(土屋伸之)後からバンドなんだ。それじゃあ、ネタで笑点にも出たんですね?

(宮藤官九郎)そうです。だから最初の演劇コーナーに出していただいて。だから一応、パンクスなんで、安全靴とか履いて、革ジャンとか着ていったら「それ、脱いでくれる?」って言われて。それで靴下でやりましたよ(笑)。

(塙宣之)噺家さんのルールに合わせないといけないから(笑)。

(土屋伸之)じゃあ、パンクなのに靴下でやったんですね?(笑)。

(宮藤官九郎)やりました(笑)。

(塙宣之)でもあれって簡単に出れないじゃないですか。あの演芸コーナーだって。

笑点の演芸コーナーで……

(宮藤官九郎)そうですね。でも、その頃はビシバシステムさんとか、割と演劇寄りの人たちがちょいちょい出てたんですよ。で、その中のひとつで出たです。そしたらなんか、楽屋にいたらいきなりお笑いの目利きみたいな人がガッと楽屋に入ってきて。それが2回目に出た時だったんですけども。笑点には2回、出たんですけども。「君たちは1回目の方が面白かったね」って言い出して。「ええっ? 誰だろう?」って思って。結局、誰なのかいまだにわからないんですけども(笑)。

(塙宣之)絶対にたぶん大御所の作家さんですよ。

(宮藤官九郎)ああ、作家さんか!

(土屋伸之)いっぱいいらっしゃるんですよ。結構ベテラン作家の方がね。

(宮藤官九郎)ああ、なるほど!

(土屋伸之)でも20年ぐらい前だから。

(塙宣之)その頃は警備がまだ厳しくなかったから、素人の人が混ざっていたのかもしれないですけども。

(宮藤官九郎)びっくりしましたよ。後楽園ホールの楽屋だったんですけど。急にダメ出しされて。「うわっ、怖いな……」って思って。

(塙宣之)僕らも笑点にはじめて出た時、半分ぐらい知らないおじさんたちがいっぱいいるんで。「君たちの漫才、面白いけど、はじめの『ヤホー』だけが意味がわからないから。あそこだけカットした方がいいよ」って言われて(笑)。

(土屋伸之)その作家さん、ヤフーを知らなかったっていう(笑)。

(宮藤官九郎)なるほどね(笑)。

(土屋伸之)ヤフーのことを知らない人が作家さんでいたぐらいですから。

(宮藤官九郎)すごいですね。ああ、話半分に聞いていてよかったですね(笑)。

(土屋伸之)そうでしょうね(笑)。今はもういらっしゃらないかもしれないですね。

<書き起こしおわり>

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