星野源さんが2020年12月29日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でクリスマスイブに行った自身のインスタライブを振り返り。その中で学校や会社内の「社会性」とそこに対して感じる疎外感について話していました。
今夜の #星野源ANN では「星野源アワード2020」を発表!
そして、なんと「星野ブロードウェイ」賞を受賞した #MIU404 プロデューサーの新井さんと生電話も!
皆様も、ぜひタイムフリーで2020年の #星野源ANN を振り返って下さいね。
今年もありがとうございました!また来年!https://t.co/uCXQhzwirx pic.twitter.com/vO6FHvDLas— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) December 29, 2020
(星野源)メールが来ておりますのでちょっと読んでいきたいと思います。12月24日、クリスマスイブにちょっとインスタライブをしまして。その感想でございます。「クリスマスイブのインスタライブ、お疲れ様でした。今年は町に出かけたり、食事したりするのを我慢したので『寂しくなるな』と思っていましたが、とても楽しいクリスマスになりました。『自分史上一番のクリスマス』と話してくれた源さんの言葉が温かくて、ファンの1人としてもとても嬉しかったです。私も自分史上一番でした」。ありがとうございます!
嬉しいですね。本当に楽しかった(笑)。なんかケーキ食べたりとかさ、本当にクリスマスらしいクリスマスだった。ありがとうございます。続いて。「先日のクリスマスイブのインスタライブで『イギリスから帰国した17歳ですが逆カルチャーショックでなかなか学校を楽しめません』とお悩み相談をさせていただいたものです。源さんのあたたかく説得力のあるアドバイスにたくさん元気をもらい、心が軽くなりました」。ああ、よかった。
「……私は父の海外赴任で渡英し、コロナウイルスの影響で3月に緊急帰国をしたので約1年半、イギリスのリーズに住んでいました。現在、高校2年生で東京都に住んでいる女子です。私の悩みを受け止めてくれて、そして時間を割いて真剣に答えてくれて本当にありがとうございました。源さんを歌手としても俳優としてもずっと大好きです。そんな源さんからのお言葉は私にとって2020年最高なクリスマスプレゼントで、一生の宝物です。これからも無理をしないでお仕事を楽しんでください」という。ありがとうございます!
そうそう。どんなお話をしたっけね そう。「なかなか学校を楽しめません」っていう。でも、「学校って本当に人との出会いがランダムなものだから、楽しめなくても当然というか。自分と違う人がいっぱいいるわけなので。その社会性みたいなものに馴染める人と馴染めない人がいて当然で。その社会性っていうのは本当にクラスの中だけのものでしかなくて。でもそれってそこから1歩出たら、また本当に違う社会性があって。だからそこで合わない可能性もあるけど、そこではすごく合うという可能性もある。とても合う人と出会う可能性もあるから、あんまり気にしないでね」っていうような話をしましたね。
「僕もだいたいそうです」
そうそうそう。それで「僕もだいたいそうです」っていう話をしましたね。そのメールですね。続いて。「インスタライブで『どこに行っても疎外感があって、どこに行ってもファミリーになれない感じがする。自分が”こういうのが好き”というのに集まってきてくれる人、自分でファミリーを作ればいいと思うようになった』と源さんが仰っていました。源さんは自分が中心となって素敵な表現ができる環境を作っているんだなとMステのステージを見て感じました」。ああ、この間のね。ありがとうございます。
「……私は25歳、社会人3年目ですが疎外感を強く感じているNOWです。インスタライブやコメントを見て『私だけじゃないんだ。源さんも思っているんだ』と少し地に足がついた感じがしました。自分の合うタイミングで合う人と私も出会いたいなと思います。怒涛の年末、お体に気をつけてください。楽しみにしていましす」という。ありがとうございます!
25歳なんて、その最たる時でしょう? 何て言うか、たとえばその大学に行ったら大学に行った後で就職してさ、新しい環境になってちょっとした頃みたいなさ。でも学校とかもそうだけど。きっと就職とかもそうだろうし。なんかさ、いろんなところに「モデル」があふれているじゃない? 「こうあるべき」とかさ、「こうするのが一番」とかさ、「○○で成功するための秘訣」とかさ、言われるじゃん?
そうすると、だいたいそれって成功のモデルしかないわけじゃん。そうするとさ、ちょっとでもそれと違う状況を感じるとさ、とにかく不安になるわけでしょう? でもさ、当たり前だけどさ、会社って山ほどあってさ。学校と一緒でさ。それでそこにいる人がさ、どこの学校の出身だとか、どこの出身だとかもわかんなくてさ。そのリーダーがどういうポリシーでとかさ、全部違うわけじゃない? 無理だよね。そんなの、参考にして無理だって(笑)。
「こうあるべき」という成功のモデル
でも、それをみんな参考にしながらなんとなくそのさ、フワッとある「おそらくこれがよきことであろう」みたいなところをイメージしながら行くじゃない? でも、それを上手くやれる人ってたぶんすごくひと握りでさ。でも実はそれが成功なのではなくて、その場の、その一瞬の社会性の中ではそれが一番かもしれないけど。実際の自分がその会社の影響は与えたりとか、自分が楽しいとか、自分が仕事として成功するという自分のアプローチはまた別のところにあるかもしれなくて。
で、それは会社のルールがどうであれ、そのルールの中じゃない可能性が全然あるんだと思うんですよね。だから、それはもうしょうがないっていうか。なんだろうね? まあ、その気が落ち込んでる時はもう「しんどいわ……」って思っていいと思うし。「そういうもんなんだろうな」と思っていいと思うし。元気な時は「チャンス!」と思えばいいと思いますね。それはいろんなことを感じるチャンスだし、いろんな……外側から何かが見える可能性があるので。その社会の外側から客観的にその社会を見るチャンスだったりもするのでね。はい。
<書き起こしおわり>