田中康夫さんが2020年12月26日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』に出演。史上最大規模の予算に膨れ上がった東京オリンピック・パラリンピックの開催予算について話していました。
BBCニュース – 東京五輪、予算を増額 史上最大規模にhttps://t.co/H5UvI5SyzR
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) December 23, 2020
(田中康夫)あと、今日は実は日本がヘイトの楽園になっちゃっているって話を最後にしようと思っているんだけど。なのでちょっと駆け足で行くと、オリンピックの予算が史上最大の額になりましたっていう……これ、胸を張る話じゃないですよね? ましてや、この事務総長の武藤敏郎さん。「オリンピックは開ける」って信じていらっしゃるんだけど。「このオリンピック・パラリンピックを開いた時には、そこで働く医師や看護師は従来通り、ただ働きのボランティアでやっていただく」って言ってるわけだよ。
医師・看護師は従来どおりボランティアで
もともとが酷かったが、輪をかけて酷い。
「競技会場で活動する医師・看護師らについて、新型コロナで勤務先の医療機関の人員が逼迫している可能性があるが、当初計画と変わらず原則無償で依頼することを明かした」
https://t.co/CdatkLwND5— 向川まさひで (@muka_jcptakada) December 23, 2020
(田中康夫)いや、来年がどうなってるかわかんないけど。それでいて「予算は増えました」っていう……僕はこれね、今その経済学者とか経済評論家とか、みんな経済的新自由主義で……って言っているけども。その人たちが本来言っているのは「損切り」っていう言葉があるじゃないですか? 損切りもあるし、あるいはそういう人たちがよく公共事業に関して言っているのは「サンクコスト」。予定通りに続ける方がコストの金額が少ないのか、続けた方が金額が多いのか。そこを調べるとか。
本来の経済的な考え方
(田中康夫)あるいは、会社が傾いて来た時に「デューデリジェンス」と言って。今のその財務状況をもう1回、再度調べる。隠れた負債がないのか、調査をして必要であれば損切りをするっていうのが経済だっていう風に言ってた人たちですよ。
その人たちが、この大きな史上最大予算になっていて、かつ医者と看護師にはタダで働いてくださいって言っているこのオリンピック・パラリンピックの問題に対して「損切り」を考えないということ。あるいはメディアの側も、いくらスポンサーになってるとしって、やっぱり社説でそろそろ国民的議論にしていかないといけないって思うんだけどね。
(塙宣之)中止になることはもう絶対にないんですもんね。
(田中康夫)だけどそれ、どういう風にやるんだろう?っていうね。しかも、東京都知事のあの緑の旗振りお嬢さんが「サイレントナイト」って言ったんでしょう? 昨日のクリスマスに「サイレントナイトでお願いします」って。
(出水麻衣)「騒がないでください」っていうことですね。出歩いたりせずに。
(田中康夫)それでコロナかるたを作ったり。子供たちにコロナに対応している医療従事者の方たちに感謝の手紙を書かせましょうとか……あなたこそサイレントナイトになってよっていう。まあ、俺も大したこと言ってないかもしれないけども、これは「おまいう」じゃないかよっていうかさ。そういう気がするよね。
あと、本当に「専門家」っていう人たちも今年の3月ぐらいの段階で「コロナ、そこまでのものか」って朝日新聞で内閣官房参与をやっている専門家会議の岡部信彦さんという方はおっしゃっていたんだよ。この発言はやっぱり一度、反省をしてほしいって俺は思う。
「コロナ、そこまでのものか」専門家会議メンバーの真意:朝日新聞デジタル https://t.co/YIvgAJERcG #新型肺炎・コロナウイルス
— 朝日新聞 国際報道部 (@asahi_kokusai) March 18, 2020
<書き起こしおわり>