星野源とハマ・オカモト 楽器演奏上達の秘訣を語る

星野源とハマ・オカモト 楽器演奏上達の秘訣を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんとハマ・オカモトさんが2020年12月15日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で楽器演奏の習得についてトーク。ギターとベースについて、練習を始めてから感じる壁や上達する秘訣などについて話していました。

(飯尾和樹)埼玉県の方からのメールです。「しっとりとした『恋』の弾き語り、いつもなら踊ってしまう曲が、今はゆらゆらと揺れながら聞いていました。同じ曲でも演奏をひとつでこんなにも感じ方が違うものなんですね。最高です!」ということで。

(星野源)うん。ありがとう!

(ハマ・オカモト)俺もそう思う!

(飯尾和樹)いや、本当に……あと、ちょっとここまでの感想として、やっぱりあのお二人は弦楽器を弾かれていて。最初はやっぱり好きで始めたんですよね?

(星野源)そうですね。やっぱり好きで。

(飯尾和樹)「いいな!」って。で、そこからちょっと、途中で壁を迎えるんですか? テクニック的に。

(ハマ・オカモト)ああ、上達で……ありますね。

(星野源)ハマくん、どうですか? 壁、やっぱりありました?

(ハマ・オカモト)ありました、ありました。まあいまだに……ゴールするものでもないですからね。

(星野源)ああ、たしかに。

(ハマ・オカモト)でもだいたい始めた時は……ギターなんかでよく言うのはね、「Fが鳴らない」っていうね。

(星野源)ああ、いちばん最初の難関。

(ハマ・オカモト)Fというコードが押さえられないっていうのはよく聞きますけども。

(星野源)ベースはどういうところが最初の壁なの?

(ハマ・オカモト)「面白くないかも?」っていう……(笑)。

(星野源)フハハハハハハハハッ! 1人で練習してる時に?

「ベース、面白くないかも?」

(ハマ・オカモト)そう。そこがやっぱり壁ですよね。だからすぐ来る人もいれば、後から来る人もいるんじゃないですかね。

(飯尾和樹)えっ、それをクリアする時、だいたいベースの人は何をきっかけに?

(ハマ・オカモト)やっぱり合奏ですね。みんなと一緒に演奏して。「家で1人でやってる時はただボンボンボンボン鳴っているものが、歌とか他のパートと合わさるとこういう役割を担ってるんだ!っていうのが楽しくなってくると全然、もうなにも問題ないんですけど。ただ1人でいる時間がなかなか孤独でしたね。

(星野源)そうだろうね!

(ハマ・オカモト)はい。ベースはまず弾き語りとかがないので。

(飯尾和樹)ああ、ボンボンボンボン?

(ハマ・オカモト)和音が鳴らないので。はい。1個の音しかほぼ鳴らないので。ちょっとギターとはまた違った感じかもしれないですね。

(飯尾和樹)でも、ベースがないと全然ね、厚みが……。

(星野源)本当にそうなんですよ。なんかたまに練習しながら、バンドでみんなで合奏してる時にたとえばベースがちょっと自分のアンプのつまみを変えるっていうので音がなくなる時、あるじゃないですか? ベースが演奏をやめる時。僕、途端にめちゃくちゃ寂しくなるんですよ。「こんなに大事だったんだ!」っていうのをやっぱりみんなで演奏すると分かるっていうか。

(飯尾和樹)なんか漫才で言うと相づちが上手い人っているじゃないですか。「ほうほう」「そうだな。天気がいい時はな……」みたいな。ああいう、情景をパーンとはっきりさせてくれるような。

(星野源)あと、リズムを作っていくっていう。

(飯尾和樹)そう。ベース、かっこいい!

(ハマ・オカモト)フフフ、ありがとうございます(笑)。そんなベースの話になって……。

(飯尾和樹)源くんはギターの壁、あったんですか?

(星野源)僕のギターの壁は、一番最初……僕、左利きなんですけど。ギターが右利き用しかなくて。親のお下がりでやってたんですけど、左利き用のギターってちょっと高いんですよ。子供には。

(ハマ・オカモト)そうなんですよね。

(飯尾和樹)ああ、本数が少ないから。

(星野源)そうなんです。だから、「俺はどっちでやればいいんだ?」っていうのが最初の……右で頑張った方がいいのか、左利き用のギターを手に入れるためにお金を貯めた方がいいのか?」って。で、クラシックギターがあったんですよ。で、クラシックギターって一応、弦とかボディーの形も両利き用にやろうと思えばできるような構造になっていて。

(ハマ・オカモト)そうですね。ひっくり返してもいけるっていうか。

(星野源)弦を張り替えればできるっていう。で、一応そっちでやってみたりもしたんですよ。でもやっぱり、その左利きで教えるところもあまりないし……とか。なんかそのヒントが少なすぎて。教則本とかも全部、反転しないといけないでしょう? そういうのがないから……だから結局あきらめて右にしました。

(飯尾和樹)すごいな! ちなみに小学校の時のリコーダーは得意でした?

(星野源)リコーダー……あんまり得意じゃなかったと思います。

(飯尾和樹)あの全部押さえる音が俺、全然出なくて。

(星野源)小指ね。わかります。

(飯尾和樹)小指がつっちゃって。リコーダーの時にはまだ楽器には興味なかったんですか?

(星野源)小学生の時はあんまり……。

(ハマ・オカモト)僕も全然。

(星野源)音楽を聞くのは好きだったですけども。

(飯尾和樹)奏でるというか、演奏をするっていうのは?

(ハマ・オカモト)全然、全く。

(飯尾和樹)中学で?

(星野源)僕、中1でした。中1から始めました。

(ハマ・オカモト)僕も中2なんで、ほとんど源さんと一緒ですね。

(飯尾和樹)僕は大きく曲がるカーブを練習していた頃だな。

(星野源)野球少年? かっこいい!

(飯尾和樹)全然曲がらなかったですね。本当に。

(星野源)やっぱりそういうものなんですか?

(飯尾和樹)じゃあ俺が中1のあの年頃の時に、もう無我夢中で?

(ハマ・オカモト)そうですね。だから13、4歳ってことですよね。だいたいお互いに。

(星野源)なんか練習をずっとして。もう眠くなってそのまま寝ちゃうみたいな。

(飯尾和樹)そこまでのめり込んで?

(星野源)やっぱなんかあるあるっていうか。「ギターを抱いて寝る」あるあるみたいなところがあって。だいたいみんな……。

(飯尾和樹)そこまでしないとみんな、奏でるまでには?

楽器を抱いて寝る

(ハマ・オカモト)なんかやっぱり自分の体じゃないものじゃないですか。当たり前ですけど。ずっと触っておくと体の一部みたいになってくるので。意外とジャカジャカ演奏するというよりは、持ってるっていうのはものすごく大事だっていうのを……。

(星野源)そうなんですよね。だから結構「ギターが上手くなるにはどうしたらいいんですか? 始めたばっかりなんですけど」みたいな人に対してよく言うのは「とにかく24時間、持ち続けろ。テレビを見てる時も。もう懐に入れておくだけでいいから。そうするだけで結構、慣れるよ」っていうね。

(ハマ・オカモト)そうですね。よく言うし、その通りだなと思いますね。X JAPANのYOSHIKIさん、スネアの上でお弁当を食べていたっていう話が……。

(星野源)へー!

(飯尾和樹)やっぱりプロになる人って……プロ野球選手もね、高校時代にバットのグリップを握ったまま寝ていたホームランバッターの人がたくさんいたっていう。

(星野源)やっぱりそういうのってあるんですかね。

(ハマ・オカモト)あるのかもしれないですね。一部にするっていう。

(星野源)でも、中学の時はそういうつもりじゃないんですよ。とにかく、もうそうなっちゃうっていうか。好きでやってたらそうなっちゃうみたいな。やっぱりこう、結構歳を重ねてから始める人は、たぶん能動的にそれをやらないとできないと思うんで。難しいと思うんですよね。だから。

(ハマ・オカモト)ちょっと違うかもしれないですね、そこはね。

(飯尾和樹)でも練習の時、音問題があるでしょう? 夜中とか。

(星野源)そうですね!

音問題

(ハマ・オカモト)それはもう、特にギターは……。

(星野源)そうか。ベースはエレベだとそんなに?

(ハマ・オカモト)そうなんですよ。ベースのいいところのひとつは生音もあまりないっていうのが1個、あるんで。あんまりうるさく聞こえないんですけども。ギターはやっぱり鳴っちゃいますからね。エレキでもね。

(星野源)そうそう。ハタチぐらいの時に住んでたアパートでは、ちょっと音を出すと……ちょうど僕の部屋の下が大家さんだったんで。

(ハマ・飯尾)アハハハハハハハハッ!

(星野源)2階建てだったんですけども。「カンカンカンカン……」ってあの階段を上ってくる音がして。「ドンドンッ! うるさいよ!」みたいな。「ごめんなさい……」って。だから嵐の日はめちゃくちゃ音を出してました(笑)。

(ハマ・オカモト)フハハハハハハハハッ!

(星野源)豪雨や嵐の時、窓を開けて「ギャーン!」とかやっても誰も怒りに来なくて。

(ハマ・オカモト)そうか。消えちゃうから。

(飯尾和樹)じゃあ、天気予報を見て。「今日はできる!」って?

(星野源)そう。天気予報を見て「これは行けるな!」っていう。

(ハマ・オカモト)「明日、練習しよう!」みたいな。

(星野源)うん。やってました。

(飯尾和樹)「なんだ、逸れたか!」みたいなね。ちなみに清水ミチコさんはモノマネを布団をかぶりながらやっていたみたいですね。声問題で。

(星野源)そうか。声を出すから。たしかにそれは……モノマネだとさらにね。何度も何度もやったりするんでしょうね。練習を。

(飯尾和樹)いや、音問題ね。

(ハマ・オカモト)音問題、あるでしょうね。

<書き起こしおわり>

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