星野源さんが2021年4月6日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で「照明」の仕事のすごさについて話していました。
(星野源)今日のトークテーマ。仕事を始めたきっかけ。あとはどんな仕事をしているのか。皆さん、僕らは今、こんな仕事をしていますけども。皆さんはどうだったんでしょうか? たくさんありがとうございます。メール、来ています。杉並区の方。「私は現在30歳でフリーランスでイベント関連の照明の仕事をしています。ですが、高校卒業直後はスーパーの正社員としてお菓子とパンの品出しをしていました。5年ほど、正社員として働いていたのですが、幼少期から抱いていた『音楽の仕事をしたい』という気持ちがあきらめきれず、それと同時に好きなアーティストのライブ演出に惹かれ、脱サラをしてクラブ照明のアルバイトを始めました。
紆余曲折を経てどうにか軌道に乗ってきたところでコロナ禍になり、心が折れかけた時期もありましたが、毎週星野さんのラジオから元気をもらっています。まだまだ音楽業界は大変な状況が続いておりますが、そう遠くない未来に星野さんのライブに行けることを楽しみに日々、頑張ろうと思います。再来週のちんちんかくし芸大会も……」(笑)。急に落ちる! 感動のメールだったのが急に(笑)。
「再来週のちんちんかくし芸大会、楽しみにしています」ということで。ありがとう! そんなあなたに楽しみを与えることができて嬉しいです! そうだよな。ライブハウスとか今……でもさ、僕のやったオンライン配信ライブの『宴会』っていうのがありましたけども。あの照明、超すごかったね! 会場にいても「ああ、幸せ」って思ったけども、映像を見直して「半端ないな!」って思って。あの照明をやってくれた方と僕の『私』っていう曲の照明をやってくれている方って一緒なんですよ。で、『私』のミュージックビデオはものすごいナチュラルな、窓から太陽の光が差し込んでいるみたいな……でもあれ、太陽じゃないですからね! すごいですよね。
星野源『私』
(星野源)だから、照明ってめちゃくちゃすごい職業だなというのを。僕、ドラマもやっていますけども。マジでかっこいいから。照明さん。だってさ、もう素人からするとさ、どこで判断するの?っていう話じゃん。だから映っている画面を見て判断をするんだろうなとか、思うじゃん。でも、違うのよ。目の前に来て、光を見ているの。俺には見えない光を見て、指示を出して。「これを○%、下げて」とか「こっち、やって」とか。やっているんですよ。
見えないものが見える職業
(星野源)「この人には俺が見えないものが見えているんだ!」っていう。だから照明さんって見えないものが見える職業だと思うので。めっちゃすごいと思う。あと、もちろんクラブとかライブハウスとかだけじゃなくて、そういう映像の仕事はね、コロナ禍でも今、どんどんと増えていると思うので。もし、いろんなことがやれるチャンスがあるならば、ぜひやってみてください。素晴らしい職業だと思います。
<書き起こしおわり>