宮野真守 星野源の周りを引き込む力を語る

宮野真守と星野源 お鍋を語る 星野源のオールナイトニッポン

宮野真守さんが2020年12月8日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんの周りの仲間を引き込み、楽しみながら仕事をするスタイルについて話していました。

(星野源)ちょっと僕からも質問していいですか? 今年は宮野くんにとってどんな1年でした?

(宮野真守)でも、それこそエンタメがね、止まったじゃないですか。それでどうしていいのかわからなくなる……「こういう時にエンタメをやってる人間としてはどう動いていいのか、わからなくなるな」っていう時にその『うちで踊ろう』を見て。「ああ、やっぱりすごいな、星野源!」って本当に思って。

(星野源)ありがとう。

(宮野真守)それで、「発信することを諦めちゃいけないな」って思ったですね。それと同時に、ブレーキがかかった時に、ファンのみんなだったり世間のエンタメを求める思いがすごく逆に高まったなと思って。「不要不急が叫ばれた中で、でもエンタメは不要じゃないんだな」って思った。無力感は感じたけど。「ああ、不要ではないな」って思えたから。「じゃあ、僕も何か発信できるものないか?」って探したし。それで、ピンチの時にそうやって人はアイデアを持っていくんだなっていう風にも思ったので。それが、こうなってしまったこの状況がいいとは決して言えないだけど。でも、そこで諦めないっていうことが大事かなっていう風に思いましたね。

ピンチ的な時にいかにアイデアを出せるか?

(星野源)そうだね。なんか、そういうピンチ的な時にいかにアイデアを出せるか?っていうのがいつも勝負な気がしていて。だからそれを、自分はすごいいいタイミングで。ちょうどInstagramを始めた時だったというのもあったし。それを自分の職種がありがたいことに、そういう……ライブとかはどうしてもできないけど。オンラインだったり、それから音源をリリースするみたいなこととか。そういう面で、いわゆる対面式じゃない商売の仕方っていうか、仕事の仕方ができる職種だったから。「これができるな」っていうのがあったんだけど。

(宮野真守)でも、その瞬間にあのメッセージを届けられるのがすごいと思った。『うちで踊ろう』ってものすごい深いなって思ったんですよ。

(星野源)うんうん。嬉しい。「お家」っていうんじゃなくてね。

(宮野真守)そう。「心の『うち』でみんなつながろう。思いでつながろう」っていうメッセージをいち早く出すっていう。僕、その星野さんの溢れんばかりのアイデアが……好き!

(星野源)フハハハハハハハハッ! 今、ちょっと「好き」の前に聞こえない「あ」があったよ? 「ぁ好き……」って(笑)。ありがとう!(笑)。

(宮野真守)その、ボックスをいただきまして。

(星野源)うん。シングルボックスね。

(宮野真守)その特典を見させていただいて。

(星野源)映像の方?

(宮野真守)映像の。

(星野源)めちゃくちゃだったでしょう?(笑)。

(宮野真守)コメンタリーとかの。でも、あそこに名言がめっちゃ詰まっていて。しかも振り返ってるじゃないですか。だから、俺より若い星野源にも会えるじゃないですか。かわいかったし(笑)。めちゃくちゃ、その一番最初の慣れない時の星野さんがおでこをこう、かくじゃない? 「この癖、よく見るな」とか思って。

(星野源)うんうん。

(宮野真守)で、それってでも、緊張していたから頻発していたんだなって思って(笑)。

(星野源)おでこに汗をかくしね(笑)。前髪とおでこの間にね。そうそう。恥ずかしいわー。

(宮野真守)でも、それを毎回、映像作品として……。

(星野源)うんうん。シングルにね、DVDをつけているやつとしてね。

(宮野真守)それをやり続けているっていうその企画力というか。で、始まる前に「すごい笑ったもん」って言われていたじゃないですか。見返した時に。で、「笑うってなに?」っていう……。

(星野源)「笑ったもん」ってなんだっけ?

(宮野真守)なんか見返して……。

(星野源)ああ、そうか。コメンタリーを入れるために過去の作品を見返して笑ったと。

(宮野真守)「すごい笑ったよ」って言っていて。「笑うって、なに?」っていう(笑)。で、「アーティストなのに『笑う』って、なに?」って言った時に……。

(星野源)そうそうそう。アーティストの映像作品なのに「笑う」ってなんだ?っていう(笑)。

(宮野真守)その、そこだけじゃない人を楽しませるとか、その中で言っていた……「買って損のないものを作りたい」って言っていたりしたのがすごい刺さって。

(星野源)ああ、嬉しい。

(宮野真守)形は違えど、僕も飽きさせないエンターテインメントをやっていきたいっていうのがあって。それを、もちろん苦しいことも辛いこともあるんでしょうが、星野さんが思いっきり楽しんで自分のやりたいことを具現化してるっていうのがなかなかできることじゃないなって思うんですよね。そこで、常に中心にいてアイデアを出し続けて。みんなを引き込んで具現化させるって並大抵のものじゃないってすごく思って。

(星野源)嬉しい。でも、やっぱり思うのは、アイデアは僕は出すことが多いけど。やっぱりその映像に関しては山岸聖太っていう素晴らしいディレクターがいて。やっぱりそのアイデアをガッと広げてくれるし。何て言うのかな? そっとしておいてくれるんだよね。その、僕が出したアイデアっていうのを崩さないまま自分の演出に入れ込んでくれるっていうか。自分の演出でフィルターを通してがっつり替えちゃうとかじゃなくて、尊重してくれるっていう。だからそのニセさんに対する山岸聖太の対応ってもう3億点ぐらいじゃないですか。なんていうか、これ以上ない……というか、たぶんニセさんってあの人以外としゃべれないんだよ。フハハハハハハハハッ!

(宮野真守)わかる!(笑)。

(星野源)ニセさんってね、山岸聖太以外の人としゃべれないと思う。なぜなら、やっぱりあの人がいるから。

(宮野真守)バランス、本当にいいですよね。

(星野源)だからこそ、ニセ明は面白いんだと思うんですよ。突っ込むところはちゃんと突っ込むし、そっとしておくところはそっとしておくし。

(宮野真守)立てるところは立てるし……っていう。

(星野源)そうそう。だからたとえば僕のアルバムの、しかも特典映像に、たとえばだから雅くんが出てくれるとか。それ、普通に考えたらありえないじゃん? 他のアーティストが、しかも……ちょっと言い方は難しいけど。別キャクターとなって(笑)。

(宮野真守)その通り!

(星野源)そうしてやってくれるというのはありえないことで。それは周りが……今、宮野くんはそう言ってくれたけど。「みんなを引き込む」って言ってるけど。やっぱり付いてきてくれたりとか、参加してくれる人があってこそなので。僕、1人で全部をやりきるような企画をそんなに出さないから。みんなに「これとこれとこれが合わさったら楽しいな」みたいなのが多いんで。

(宮野真守)だから、そこのバランスもいいんじゃないですか? 「こうなったら楽しいな」って星野さんがやっぱり中心にいてくれるから、みんなも、周りもアイデアを出しやすいし。「こうやれ、こうやれ」っていうじゃなくて。「俺はこうやりたいんだ、こうやりたいんだ」じゃなくて「これをやろうよ。楽しいでしょう?」っていう、その空気感がすごい伝わってきて。

(星野源)「ここからここまでは決まってるけど、ここの中はじゃあ、任せるね」とかね。

(宮野真守)それで、みんなで遊んでるじゃないですか(笑)。

(星野源)基本的には遊んでいるね(笑)。

基本的にはみんなで遊んでいる

(宮野真守)その遊び心がやっぱりいいなって改めてすごく思ったんです。で、仲間をすごい大事にしてるから。それをずっとやり続けてるじゃないですか。仲間と。

(星野源)そうだね。重ねていくというか。

(宮野真守)重ねていって、やっぱりいいものを作るっていう。

(星野源)このラジオもそうだし。寺ちゃんとかもずっと一緒だし。そういうのがありますね。

(宮野真守)だから、感動しましたという話です。本当に感動した!

(星野源)嬉しい。ありがとうございます。

(宮野真守)俺も一生懸命、ムダなことをやろうと思いました。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました