星野源 ヴィンテージシンセサイザーの魅力を語る

星野源 ヴィンテージシンセサイザーの魅力を語る J-WAVE

星野源さんが2023年4月1日放送のJ-WAVE『CITROËN FOURGONNETTE』の中でヴィンテージシンセサイザーの魅力について話していました。

(長岡亮介)『FOURGONNETTE』という番組なんですけども。こうやってさ、好きなものに囲まれてやってるわけですけども。なんかあります? 最近、グッと没頭してるものだとか。あれもいっぱい持ってるよね。シンセサイザーも。

(星野源)シンセサイザー、持ってるね(笑)。いいよ。楽しい。すごい楽しくて。もうなんか、俺がちっちゃい頃、ギターを始めた頃に楽器屋に並んでいたシンセサイザーって、よくわかんなかったの。あと、子供心になんかあんまり音に感じなかったの。その時は。割とその時に出ていたシンセとかは、なんだっけ? それこそ8 Proとか、あれですよ。カラオケとかの音源みたいなやつとか、スーパーの音源みたいなやつとか。

リアルを目指して作っているんだろうけど、ちょっと違うみたいな。でも、そういうのがなんか、その時は「生音の方がいいじゃない」って思っていたの。でも、シンセサイザーを好きになってきて。自分で弾きたいし、やってみたいけど、新しいやつは機能が多すぎて、もうわけがわからなくて。

(長岡亮介)何でもできるからね。

(星野源)そう。何でもできる。何でもできるけど、そのやり方が多様すぎて、もうどこから手をつけたらいいのか、わかんないのと。あと、仕組みがまず頭に入ってこなくて。「これはちょっと、もしかして本当に一番最初のシンセとかを買えば、理解ができるんじゃないかな?」って思って。ミニモーグとProphet-5っていう、シーケンシャル・サーキットというところのを買って。もう、ヴィンテージシンセなんですけど。

あんまり売ってないから、もうオークションとかでガーン!って買って。「失敗したら、それはそれで……勉強です」っていう感じで買って。で、壊れたのを直したりしながら、弾いて仕組みを……それに触っていくと、やっぱりその頃のシンセってシンプルだから、すごい理解できて。「なるほど!」みたいな。

(長岡亮介)うんうん。

シンプルだから、理解できる

(星野源)「ああ、この波形をここで、フィルターでカットしてレゾナンスを……ああ、こういう仕組みか!」みたいな。「モジュレーションがここでかかってるのか!」とか、みたいな。「となると、でもこれ、めちゃめちゃ不安定だから安定させてほしいな」と思うと、その後に出てるのを調べてみると、そこが改善されたシンセが出てるわけ。で、それを繰り返して果てが、俺がちっちゃい時に「つまんないな」と思ってシンセなわけ。

改良に改良を重ねて安定したものが、俺がちっちゃい頃にファーストコンタクトのシンセだったの。で、それを経て、その昔「つまらないな」と思ったシンセの音を聞くと、めちゃめちゃ味わい深いっていう(笑)。「いいな!」みたいになってくる。「なるほどな!」みたいな。

(長岡亮介)はいはいはい。

(星野源)で、その昔、そんなに好きじゃなかった音が好きになってきたりとかしていて。で、なんかそういうのをやっぱり買って、触って、追体験していくっていうか。70年代から、2000年代までを……。

(長岡亮介)たしかめていくっていう。

(星野源)そう。たしかめていくっていうのが、めちゃくちゃ面白くて。

(長岡亮介)すごいね!

(星野源)で、そうなるともう今、大変なことになってるっていう(笑)。作業場が、大変なことになっている(笑)。

(長岡亮介)1個でいろんな音が鳴ると思ったら大間違いで、やっぱりそれしかない音っていうのが、あるんだよね。

(星野源)そうなんですよ。本当に、そうなんだよなね。奥が深いぜっていう。「沼っていうのは、このことなんですね」っていうのは、すごく思いました。

シンセサイザー沼

(長岡亮介)素晴らしいですね。でも、だから意外な感じがするっていうか。そのシンセをいっぱい持ってる感じが。ギターを持ってる方が、まだ想像がつくじゃん?

(星野源)ギターはね、ほとんど持ってない(笑)。

(長岡亮介)なんかね、それがいいよなー。

(星野源)そうね。ギターは、いまだに中心で使ってるのは20代の時に買った、ギブソンの125だったりするので。もうそれで、良いのに出会ってしまったので。あと、なんかその125を使ってる人って、最近はなんか増えたけど。当時は全然いなかったんだよね。だから、それもかっこよかった。「全然誰も使ってないじゃん」と思って。

(長岡亮介)そうそう。だからそういう話になりますと、たとえばものでも曲でも、何でもそうだけど。基準みたいなものって、なんかあります? 「これはいい。これは嫌だ」みたいな。

<書き起こしおわり>

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