星野源『マツコ会議』ティーンズ作曲家特集を語る

星野源『マツコ会議』ティーンズ作曲家特集を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2020年12月1日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で『マツコ会議』ティーンズ作曲家特集についてトーク。音楽で成功している10代の若者たちを見て感じたことを話していました。

(星野源)まあ、そんな中で音楽を聞いたりとか、あとテレビもよく見てたりとかしていて。この間、マツコさんがやっている『マツコ会議』ってあるじゃないすか。いわゆる、一般の方とかと繋いで。そこにディレクターさんが行って、繋ぎながらしゃべるみたいな番組の中で今、10代の若者が音楽で成功してるっていうか。自分のやり方で音楽を作って、それで楽曲提供したり、デビューしたりしてるみたいな。そういう、4人のティーンの子たちとマツコさんが話をするっていうので。

それで、「スマホで自分の曲とかを作ってます」みたいなのとか。あとは「音楽の学校に行かずに自分のやり方で自分の曲も全部作ってます」みたいな。「楽譜が読めなくて。ギターなどを弾いて引いて作った曲をパソコンに1回入れて、それでアレンジしていく」みたいな。だから、音楽理論はわからないけども、感覚でやっちゃっているみたいなのがやっていて。

音楽理論はわからなくても感覚で作る

で、それを見た時に僕はこのラジオのリスナーのことすごい思い出したの。このジングルのコーナーでさ、最近は特に音楽のジングルがすごい多くて。しかも僕が「いいな、今の若い人は。安めに機材が揃えられて」みたいに言っているでしょう? 自分の時はどうしてもその機材が高かったからね。だから、「それはすごいいいことだと思うから、どんどん作りなよ!」みたいなことを言っていたら、みんながすごい送ってくれて。

だから、年齢に関係なく「今、やってみよう」みたいな人が増えたんだと思うんだけど。リスナーの中でもね。なんで、それを見て、「ああ、そうそう。そういうことだよね!」っていう。「もう自分の感覚で作っちゃえばいいよ!」っていう。だからなんかすごく、そのテレビを見ながらずっとラジオのことを考えちゃった。「次はどんなジングルが来るかしら?」みたいな。

で、「今日のジングルが1人でボソボソしゃべるやつばっかりだったら面白いな。オープニングでこんな話をするのに……」とか(笑)。まあ、どんなのが来ているのかは、まだちょっとわかんないけど。すごい音楽のが来てるだろね。うん。たぶん。この流れがありますからね(笑)。

そう。だからね、ちょっとそれは楽しみにしているんですよね。あと、自分が……年末になってさ、ちょっといろいろ取材とかがあって。この間もGQのメン・オブ・ザ・イヤーの時に今年1年の活動みたいなことをどうしても話すじゃない? その中で、外出自粛要請中の期間の話とか。2ヶ月の話とかをいろんなところたくさんして。で、そこで『うちで踊ろう』の話もいっぱいしたし。その中で、やっぱり「あの期間に始めたこととかありますか?」みたいな。その中でDAW……PCで曲を作るっていうことを始めて。

今まではパソコンを録音機として……自分で弾いたりとか、叩いたりとか、そうやって演奏したものを録音する機械機会として使っていたけど、プログラミングをしてアレンジをしたりとか、楽曲を作ったりっていうのは、キーボードが弾けなかったんで、やってなかったんだけども。でも、やっぱりこの期間に何かを覚えたいと思って、1から勉強して。それで覚えて。でも、ずっとそのあとにドラマの撮影がガーッとあったのもあったんでやれてなかったですけど。ドラマが落ち着いたんで今、結構曲をずっと作ってるんですよ。

なので、その中で僕もずっとハタチぐらいというか、まあ音楽を始めたのは中1だけども。自分でギターを弾きながら始めたのは。で、そこからいわゆる音楽理論みたいなのはよくわかんないんだけど。それでも、その自分の音楽っていうものを一応、学校というか、ギターのレッスンみたいとかにも行ってみるんだけど。スケールの練習とか、するんだけど。なんかどうしても飽きてしまって。だから僕はプレーヤーじゃないんだと思うんだけど。

だから、音楽全体を作るのがすごい楽しいんだけどね。だから、そういう風にして自分のやり方でやれないかな?ってずっと思いながら自分は来たので。今、そのキーボードで曲を作っていますよ。で、それがすごい楽しくて。自分の……自分が頭の中に思い描いている音みたいなところに結構早くたどり着けて。で、ギターだと自分のギターの癖があるから、そこにしか行けないんだけど。キーボードってなんかそこから解き放たれてる感じが自分ではあって。

自分のギターの癖から解き放たれる

だからそれをね、今はずっと朝から晩までやったりしていて、非常に楽しい数日というか、週間っていう感じでしたね。なんか、そのマツコさんの番組を見て、全然……自分は39だし、もうすぐ40なんだけど。そのティーンの子たちと同じ気持ちになるっていう(笑)。なんか、自分も今そのぐらいの感じで新鮮な気持ちでやってるなと思って。なんかそれがちょっと自分で嬉しかったりとかして。そんなことをね、思い出したりしました。

<書き起こしおわり>

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