宇多丸さんが2020年8月26日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でMELLOW MELLOW『最高傑作』を紹介していました。
(宇多丸)じゃあ、早速曲を聞いていきましょう。1発目はですね、MELLOW MELLOWというグループの『最高傑作』という曲をお送りしたいと思います。MELLOW MELLOWはこの連載でも何度かずっと扱ってきましたよね。
(森田秀一)そうですね。もうレーベル的には寺嶋由芙さんもいたりとか。レーベル買いのグループと言っていいぐらいの。
(宇多丸)プロデュースもたとえば宮野弦士さんがやっていたりとか。割とオーセンティックなR&Bだったりソウルミュージックだったりのテイストで。一番近いのはフィロソフィーのダンスとか。でも、フィロソフィーのダンスはもっとエッジーな方向というか、かっこいい方向だとしたら、それをもうちょっとソフトというかポップにしている感じというかね。
(森田秀一)もうちょっとシティポップ寄りみたいな感じですかね。
(宇多丸)なので、その意味で今回のMELLOW MELLOWのこの『最高傑作』という曲は、「これはフィロのスは出さねえな」っていう曲なんだよね。なぜかと言いますと、これは作詞・作曲・編曲が我らが小西康陽さんということで。
(森田秀一)キターッ!っていう感じですよね。
作詞・作曲・編曲:小西康陽
(宇多丸)私も『マブ論』の単行本でインタビューさせていただきましたが。これが……小西さんもちょいちょいアイドルソングプロデュース、引き続きやられていますけども。小西さんのここ何年かのアイドルソングプロデュースの中でも、これまた最高傑作っていうか。これがまたさ、『最高傑作』っていうタイトル。これはどういうことか?ってういと、女の子が男の方に向かって「あなたは今までした恋愛の中の最高傑作だ」って歌ってるっていう感じなんだけど。
その小西さん自身、『最高傑作』って曲としてつけちゃう感じ。『イングロリアス・バスターズ』の最後にタランティーノがさ、「これは俺の最高傑作だ」ってブラピに言わせちゃうみたいな、あの感じ?(笑)。俺はちょっとその『イングロリアス・バスターズ』を連想したんですけどもね(笑)。曲調は全然違います。ものすごく弾むようなファンキーなベースラインとホーンと、あとは薄っすらと鳴っているシンセとか。でもすごく音数は少ないんだけども、ゴージャスにまとまっているというか。そういうディスコチューンですね。
(森田秀一)これはもう小西さん一派というか、福富幸宏さんがプログラミングをしていたりとか。もう、勝ちに来てますよ!
(宇多丸)勝ちに来ている(笑)。
(日比麻音子)まさに最高メンバーで(笑)。
(宇多丸)最高メンバーで最高傑作を狙いに来たこの1曲。では、お聞きください。MELLOW MELLOWで『最高傑作』。
MELLOW MELLOW『最高傑作』
(宇多丸)はい。今日も5曲、行きたいんで。途中ですいません。MELLOW MELLOW。
(日比麻音子)あ、でも完全に今、聞き入っていました(笑)。
(宇多丸)日比さん、最高でしょう?
(日比麻音子)本当に! 全くタイトル負けしていない。もはや越えてきているという。すごい聞き入ってました(笑)。
(宇多丸)歌詞もすごくかわいいし。「最高傑作、最高傑作……」っていうのがヘッドホンで聞くと左右に振れていたりして。そんなのもすごく楽しかったりね。
(日比麻音子)ドキドキしちゃいました。私のプレイリストにも入れました。
(宇多丸)これ、いわゆるライムスター用語で言う「ホームランを打て」っていうね(笑)。「監督、そのサインはなんですか?」「ホームランを打て!」っていうね(笑)。でも本当にホームランを打ったという『最高傑作』でございました。
<書き起こしおわり>
アフター6ジャンクション(1)【カルチャートーク】など | TBSラジオ | 2020/08/26/水 18:00-19:00 https://t.co/NHALiEZqEK #radiko
— みやーんZZ (@miyearnzz) August 27, 2020