西寺郷太さんが2025年10月20日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の「世界で一番いい曲総選挙」で第7位に選出されたOasis『Don’t Look Back In Anger』を聞きながらOasisの魅力についてトーク。Oasisの人気の秘密を考える中で「Oasisは爆音のサイモン&ガーファンクルだ」と話していました。
(宇多丸)ということで「世界で一番いい曲総選挙」同率第7位、3曲目もございます。3曲目はこちら! 1995年リリース、今年再結成したギャラガー兄弟率いるロックバンド。ノエルの美声が響く。オアシス『Don’t Look Back In Anger』。
Oasis『Don’t Look Back In Anger』
(宇多丸)いい曲ですよ。
(西寺郷太)でも(同率7位の)ジョン・レノン『Imagine』からこの『Don’t Look Back In Anger』ってなんか「間違った?」って一瞬思って(笑)。
(宇多丸)そう。この流れで聞くとイントロがめちゃくちゃ似てるのね。
(西寺郷太)何がかかるか?ってすごい集中して聞いていたから(笑)。でも僕、この曲は上位に来るとちょっと思ってましたね。来日もあるし。
(宇多丸)ちょうど再結成のタイミングもあるし。
(西寺郷太)やっぱりすごく人気があるので。
(宇多丸)ある種の世代にはもう圧倒的なアンセムっていうか。全員歌えるみたいな感じね。
(西寺郷太)僕の中で最近、オアシスって何なんだろう?ってずっと思っていて。「なんでこんなに人気があるのかな?」と思って。それで「爆音のサイモン&ガーファンクルだな」と思って。
(宇多丸)へー!
(西寺郷太)だから『明日に架ける橋』とかをめちゃくちゃ爆音で輩(やから)がやっているっていう。だからともかく、センチメンタルに来るんですよね。曲の良さ、メロディーと歌詞で。
(宇多丸)曲自体の繊細さと、でもワイルドさも同時にあって。
繊細な曲を輩が爆音でやっている
(西寺郷太)でもやっているやつは輩で。いつも喧嘩してるっていう。だからサイモン&ガーファンクル……リアムがアート・ガーファンクルでノエルがポール・サイモンで。お兄ちゃんの方が曲を作っていて、弟は声で。で、アート・ガーファンクルはすごいきれいな声で天使の歌声だけど、このリアムの……これを歌ってるのはノエルですけど。弟が輩っぽかったから、いろんな人により愛されたという。
(宇多丸)なるほどね!
(西寺郷太)という感じがしています。だからまあ、いい曲だっていうことで。これ、でもこの流れがまたいいですね。
サイモン&ガーファンクルのような繊細な曲を輩が爆音でやっているのがOasis……なんかすごくわかるような気がしますね。西寺郷太さんの的確な表現、聞いていて納得&爆笑してしまいました!