PUNPEEさんがTBSラジオ『タマフル』に出演。ライムスターの3人とともに、自身の名前の由来や、これまでのキャリアについて話していました。
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— PUNPEE (@PUNPEE) 2015, 7月 29
(宇多丸)PUNPEEくん。ちなみに、先にさ、バイオグラフィーとか読む前に、なんでPUNPEEっていう名前なの?
(PUNPEE)あの、板橋区の出身なんですけど。そこの通っていた中学校がすごい不良学校だったんですよ。なんか、いきなり外のヤシの木が燃えたりとか。
(宇多丸)(笑)
(DJ JIN)ヤシの木が燃える(笑)。
(PUNPEE)ヤシの木があるのがもう、おかしいんすけど。とか、廊下を先生が自転車に乗った不良を追いかけるとか。結構、ヤバい学校だったんです。これ、名前を言うとみんな知ってるんすよ。
(宇多丸)ああ、有名なんだ。そのへんで。
(PUNPEE)はい。
(宇多丸)いわゆる、この番組でも前に特集したことがある、マッドマックスのような学校は実在したって。そういう系ですか?どっちかって言うと。
(PUNPEE)うん。でも結構荒れてましたね。
(宇多丸)荒れている感じだったんだ。そん中で。
(PUNPEE)で、ヒップホップを聞いているやつもいたんすけど。俺、やっぱそん中で、『ゲームをいっぱい持ってる』って有名だったんですよ。その学校で。
ゲームをたくさん持っていて不良から一目おかれる
(宇多丸)ああー。ゲームをいっぱい持っているやつとしての地位だ。
(PUNPEE)そう。ゲームのソフトみたいなのを持っているから、俺、結構いじめられっ子グループと仲よかったんですけど。
(宇多丸)おとなしい感じのね。
(PUNPEE)そう。でも『ゲームを持っているから、あいつはイケてる』ってことで、俺だけ、いじめられてなかったんです。
(一同)(笑)
(宇多丸)なるほど、なるほど。あいつはゲーム持ってるからって、ちょっと一目置いている。
(PUNPEE)で、プレイステーションとかいっぱい、3台、4台ぐらい壊されちゃったりとかして。
(宇多丸)貸したら壊されちゃう。
(PUNPEE)でも、なんかまあ、いい感じでみんなと仲良くできているから、それでいいのかな?みたいな。で、パンピー的な存在だったから、その名残りっす。そっからっす。
(宇多丸)『お前はパンピーだからな』みたいな。そういう、不良に対して。あ、ちなみにね、PUNPEEくん、見た目の説明をしておくと、こんだけイケてるあれですけど、まあ、割りと小柄めな、細い感じで。メガネをかけて。髪もサラリというかね、本当に普通っちゃあ普通だけどね。
(PUNPEE)そうですよ。
(宇多丸)その男が、もういまや、この感じですから。
(DJ JIN)才能の塊ですよ。
(Mummy-D)そのギャップがね、またね、いいんだよ。
(PUNPEE)そうですか?
(Mummy-D)うん。本当、本当。
PUNPEEのキャリア振り返り
(宇多丸)みなさん、この雰囲気、伝わりますかね?ということで、そんなPUNPEEさん。そんな中で、名前はPUNPEEなんてついてますけど。本当に、いまは大活躍しています。バイオグラフィーをざっと紹介しておくと、1984年、東京都豊島区生まれ。板橋育ち。ラッパー、プロデューサーとして活躍。活動し始めっていうのはだいたい、どんぐらいになるの?
(PUNPEE)2002年とかだから、結構、もう13年ぐらい。
(Mummy-D)結構長いんだよね。本当ね。
(宇多丸)ああ、そう。最初の頃ってどんな感じで活動してたの?じゃあ。
(PUNPEE)最初はDJでした。普通のオープンのDJとか。で、『あの大物アーティストが出る。お前も出ないか?』って言われて、なんかノルマをたくさん払ってました。
(宇多丸)チケットノルマ。
(Mummy-D・DJ JIN)(笑)
(宇多丸)あるんだよね。ヒップホップ業界というか、クラブ業界の闇として。なんかその、『出させてやるからチケット○枚売りさばけ』みたいな。
(PUNPEE)でも、自分的にはその時、なんもわからなかったんで。出れる、うれしい、わー!みたいな。
(宇多丸)乗っちゃうよね。若い人ね、これ、聞いている方。ノルマイベントはロクなもんじゃありません!ぜったい、ダメ。
(Mummy-D・DJ JIN・PUNPEE)(笑)
(PUNPEE)いや、でもそこから学んだことも多かったです。
(宇多丸)たしかにね。出る機会。まあ、そっからいろいろやってですね、この活動のバイオグラフィー、ざっと行くと・・・2006年、ULTIMATE MC BATTLE東京ブロックチャンピオン。いきなりフリースタイルシーンでガツン!と来たということですかね。バトルMCもやるし、2009年、MPCというサンプラー、機材ですね。音を作る機材のスキルを競うMPC GOLDFINGER’S KITCHENチャンピオン。だから音作りでもバトルチャンピオン。
(PUNPEE)はい。
(宇多丸)まあ、バトルシーンで割りとグイグイ来たみたいなことですかね。音的にもね。そして2009年、ラッパーのGAPPER。今日ね、スタジオに来てるGAPPERと、弟のS.L.A.C.K.と組んだグループ、PSGでアルバム『David』リリースということで。俺も最初に聞いたのはこの辺りで評判を、響き渡ってきましたよ。
(DJ JIN)僕もここですね。
(PUNPEE)あ、マジっすか?
(宇多丸)その後、日本語ラップのプロデューサーとしてSEEDA、般若、環ROY、Mr.PUG、Rau Defなど。っていうか、山ほどやっています。いっぱいやっていて、挙げきれないぐらいここにはリストがあるわけですが。ヒップホップ以外にもフィーチャリングやリミックス仕事多数。先ほど、一十三十一さんとかありましたけども。
(PUNPEE)はい。
(宇多丸)ということで、これを聞いている方はヒップホッププロパーのリスナーばかりではないので、ちょっとお茶の間に、実はPUNPEEくん、仕事が刺さっているぞというわかりやすい2つのお仕事をちょっと聞いてみたいと思います。まずは、この番組でも、いま、ここにもズラリと並んでおりますけどもレッドブル。エナジードリンクの代表格レッドブルのテレビCMでPUNPEEの曲が。ラップが流れているというあたりをお聞きください。レッドブルテレビCM、ナポレオン編。2014年の作品でございます。
(宇多丸)はい。ナポレオンの生涯というかをラップにするという。これ、ZEN-LA-ROCK編もありましたけど。PUNPEEくんもやっていたということですかね。連続していきましょうかね。ええと、お茶の間にすでに刺さっているPUNPEEということで、こんな曲も手がけております。TBSテレビ毎週水曜日 夜9時56分から放送している『水曜日のダウンタウン』のテーマソング。みなさん、お聞きになったことがあるんじゃないでしょうか。こちらです。
(宇多丸)こんなのがいきなりお茶の間に流れだしちゃうんだから、すごいよね。
(DJ JIN)来てますねー。
(宇多丸)来てますね。これはちなみにギャラはどのぐらい・・・?
(DJ JIN)(爆笑)
(Mummy-D)やめなさい!
(PUNPEE)ちょっと、はい・・・しゃべっちゃいけない感じの方、来てるんで。
(宇多丸)ありがとうございます。音源貸し出していただいて、ありがとうございます。TBSテレビさんね。ということで、お茶の間にこんなね。
<書き起こしおわり>
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