宇多丸さんが2020年12月1日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でO’CHAWANZ『ゆうれい商店街 feat. 3776』を紹介していました。
(宇多丸)ということで、続いてはO’CHAWANZという、いわゆるアイドルラップグループというか。O’CHAWANZ、前作が90年代メロウヒップホップに的を絞って。毎回毎回、コンセプチュアルなアルバムで。アルバムごとの色があってすごくいいんですけど。今回はO’CHAWANZと親交のあるグループとかアーティストとコラボ曲というか。一緒に絡んでいる曲をやっていて。これまたどれもめちゃくちゃ面白い。どれも全然違う方向で面白いんですけども。
聞いていただきたいのは3776。さっきね、広瀬愛菜さんが前にいたという話をしましたけども。井出ちよのさんという方の……実質、井出ちよのさんのソロ的なあのプロジェクトですけども。3776の前身ユニットであるTEAM MIIが2013年にリリースした曲のリメイクというか。で、その曲は自治体の街盛り上げ曲として作ったはいいんだけど、シャッター商店街のことをちょっと歌っていて。なのでNGが出て、幻の曲になって。ファンの間では「あの曲、よかったのに……」みたいになってるような曲をO’CHAWANZとのコラボで復活させて。
これがもうね、3776節というか。石田彰さんという3776プロデューサーのすっとぼけた味わいというか。でも、ちゃんとその地元のことを歌って。シャッター商店街のことを歌って。ちょっとやっぱりおもしろ切ないっていうか。
(森田秀一)そうなんですよね。切なさがありますよね。
(宇多丸)あとね、サウンドをぜひ聞いていただきたいんですけど。90年代をすっ飛ばして、これはもう80年代後半ヒップホップです(笑)。80年代後半だからシンセのチープでドープな感じっていうかね。俺、すごい狂喜乱舞してしまいました。聞いていただきたいと思います。O’CHAWANZ『ゆうれい商店街 feat. 3776』。
O’CHAWANZ『ゆうれい商店街 feat. 3776』
(宇多丸)このビートのね、SP1200感あふれるいなたいビートとこのシンセ……もうドープ!っていう感じの。ドープという褒め言葉がぴったりくるようなヒップホップトラックと、あとは掛け合いでストーリーテリングしていく感じ。かわいいけど、ちょっと怖悲しい、面白いみたいな。なんだ、これ?(笑)。
(森田秀一)フフフ(笑)。でもこれ、このアルバム自体が『コラボ』って言っていろんなアーティストとコラボしていますけども。そこに参加してるアーティストがもう本当に素晴らしいアイドルばかりで。
(宇多丸)そうそう。どの曲もまたこれとは全然違う方向で面白かったりするので。本当に1枚を通して面白かったです。『コラボ』というO’CHAWANZのアルバムに入っております。『ゆうれい商店街 feat. 3776』を聞いていただきました。
<書き起こしおわり>
アフター6ジャンクション(1)【カルチャートーク】など | TBSラジオ | 2020/12/01/火 18:00-19:00 https://t.co/EUwdtVZfVM #radiko
宇多丸アイドル時評— みやーんZZ (@miyearnzz) December 2, 2020