星野源『MIU404』第9話への反響を語る

星野源『MIU404』第9話への反響を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2020年8月26日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でドラマ『MIU404』第9話への反響を話していました。

(星野源)それで私、TBS金曜ドラマ『MIU404』、撮影がですね、最終話を今、撮っております。この感じ、久しぶりですよ。この有楽町に来てね、最初って「○○会議」みたいなのがあるじゃないですか。打ち合わせみたいな。で、打ち合わせをしている時にみんながドラマの話をしてくれるの。「あれはですね!」とか「あれ、すごいドキドキしました!」「あれ、なんなんですか?」みたいな。この感じ、『逃げ恥』以来ですよ。みんな、すげえ見てくれているっていう。嬉しいよね。

だから僕は今、最終話まで。やっと、一番最後のお話を知りましたから。非常に優越感を持って。今、俺だけが知っているという。言いたい気持ちをすごい抑えながら、みんなと打ち合わせをしたりしています。で、もちろんね、菅田将暉くんが出演することは随分前から発表をされていまして。先週ぐらいから本格的に菅田くんも出てくるという感じでしたが。

さっきまで、菅田くんと撮影もしていたので。で、今日のこの放送は『MIU404』の撮影中、次の日が朝の早い撮影とかだとね、生放送で3時終わりだとあまりにも厳しいので収録放送とさせていただいてまして。今、月曜日に撮っているんですよ。で、月曜日……今、夜8時ぐらいです。で、これを録って、その後にそのまんま菅田くんのオールナイトニッポンが深夜1時からあるいということで。どっちもディレクターが野上くんでして。

だからね、ちょっと不思議な気持ちなんですよ。菅田くんと今日もずっと一緒に撮影をしながらいろんな話をする中で、後ろにぼんやりと野上くんの顔が……(笑)。なぜなら、俺も今日この後に野上くんと会うし……みたいな。そう。「今日、ラジオだな」って思いながら菅田くんと話すという、その不思議な感じがするね。いや、面白いなと思って。なので皆さん、ぜひ。本当にたくさんの反響をいただいていて。なのでまたメールもご紹介しますけども。たくさんの人に見ていただいて、そしてすごい反響もいただいていて。本当に私も嬉しいでございます。

(中略)

(星野源)さっきのフリートークのコーナーで『MIU404』の話ができなかったので、ちょっとしたいと思います。9話が先週、放送されまして。感想メール届いてます。徳島県の方。「9話、とにかくたくさん泣きました。間に合わず、大切な人を救えなかった経験を持つ志摩と伊吹が、ハムちゃんがいなくなった報せを受けた時、エトリへの怒りや間に合わないかもしれない恐怖、さまざまな感情が一瞬にして爆発していて、見ている私も全身に力が入りました。

こんな状況でも冷静さを忘れず、少ない手がかりから居場所を割り出した志摩と野生の聴力で成川の声を捉えた伊吹。この2人だからだからこそ間に合ったのだと抱き合うシーンを見て泣いてしまいました。そしてハムちゃんをずっと守ってきた桔梗さんを演じる麻生さんの演技も圧巻でした。ハムちゃんがいなくなった中でも、隊長という職務を全うし、最後の『目の前だよ!』と言う桔梗さんのこめかみには血管が浮き出ていて、魂のこもったセリフに全身鳥肌が立ちました。

『MIU404』はキャストの皆さんが演技が演技と思えないくらい毎回、鳥肌が立ちます。何度見ても飽きません。また、普段は知ることもない、自ら知ろうと思わない世界を見ることができて、ドラマのストーリーだけじゃない、いろんなことを考えさせられます。外国人労働者問題もそのひとつでしたが、9話では人の善意について思うことがありました。悪事に善意を利用するREC。善意で拡散する人。善意で『子供が同級生だ』と伝える人。善意で成川と待ち合わせたハムちゃん。

『何か裏があるんじゃないか?』とひとつひとつ疑っていてはキリがなく、生きていけないけれど、いつか自分の善意が見えない誰かを苦しませたかもしれないと思うと『善意って何だろう?』と感じます。知らないって怖いです。401の顔面配備には吹き出してしまいました」。フフフ、あれ最高だよね! 唯一の癒やしシーンだったよね、あれ(笑)。「404のつけ麺顔面配備のオフショットをアップしてください」。えっ? どういうこと? ああ、そうか。イケメンって言っていたことか。なるほどね。「来週も楽しみにしています」。ありがとうございます(笑)。

陣馬さんの顔面配備

あれは笑ったね。あのシーンは。ありがとうございます。そうですね。まあ、でもそうだな。4話ぐらいから『MIU』の話をよくしてましたけど。なんかね、9話もそうですけど、そんなに話すことはないんですよ。なんていうのか、4話はは志摩とかの話っていうよりも、そのストーリーラインの話だったりしたんで。

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9話はもう、どちらかと言うと志摩・伊吹の話なんで。MIUの話っていうかね。だから何か、自分の話をするような感じがするっていうか、志摩の話をするような感じがして、ちょっとね、特に言うことはないっていうか。作品がすべてっていう感じですね。皆さん……だから今日のその打ち合わせの時もみんな言ってくれたけど。「ウワーッ」って、なんかその熱量がすごいっていうか(笑)。寺ちゃんもすごいさ、「いやー!」みたいな(笑)。だからすごい嬉しかったのよ。だからそれでもう十分っていうかさ。だからこういうね、感想メールって嬉しいです。

そうだね、だから「あの抱き合うシーンもよかったですね!」なんて言ってもらえて。そうそう。あそこはもちろん台本にはないので。だから、その全員の気持ちっていうんですかね? 志摩、伊吹、そして401の九重と陣馬。あの場にいたみんな……もちろんハムちゃんもそうですけど。その気持ちっていうのがですね、ものすごく……みんなそれぞれに。桔梗さんは桔梗さんでそうだし。

志摩は志摩で本当にもうずっと前から桔梗さんを見てきて。ハムちゃんと桔梗さんっていう……まあ、ハムちゃんに会ったのは最近かもしれないけど。桔梗さんのそのいろんな部分をずっと見てきて。それと自分の歴史っていうのもあって。いろんな思いが爆発するような瞬間でしたよね。

だから、あの「やったー!」って叫ぶところとかもそうですし。なんかいろんな思いが出ていたなと思いますね。作品を見ていてもね。で、そこですごく覚えてるのが、リハーサルをするんですよね。いつも撮影する時に。ドライリハーサルっていうのをするんですけど。そのドライリハーサルっていうのはカメラを構えないで、まず役者が動いて。それを監督が見て。たとえば「もうちょっとこう動きましょう」とか「こっち側を向きましょう」とかっていうのをやるリハーサルで。

その後にカメラをちゃんと構えて画面に映しながらまたリハーサルをして本番っていうのがだいたいのドラマの撮影の通常の流れなんですけど。で、そのドライリハーサルの時に志摩がハムちゃんを引き上げて「間に合った!」って言うところで、人がその嗚咽する時の「うううっ!」っていうの、あるじゃないですか。泣いてしまう時の。

で、いつも監督の塚原さんがね、「スタート!」って言ってそれを見ているんだけども。塚原さんが「うううっ!」って言ったんですよ。だからその嗚咽がブワーッと出たのを横ですごく感じて。「きっとこのシーンはいいシーンになるんだろうな」って思いましたね。だからそのドライの時に、たとえば画面を見て泣く人とかっているんですけど。監督でも「あそこ、ちょっと泣いちゃいました」とかっていう話はもうこの『MIU』でもよくあったんだけど。

リハーサルで監督が嗚咽

ドライを見て、もちろんマスクもしてるし。監督も日差しも強いので帽子もかぶってるので目は見えなかったけど。泣いてたかどうかは分からないけど。なんか、胃の奥から込み上がってくる嗚咽の声みたいなものを聞けたのは非常に嬉しかったですね。その積み重ねたものみたいなものでちゃんと芝居ができたんじゃないかな、なんて思いました。

この後、今週は10話が放送でございます。ちょっと予告編でもね、いろんな場面が出てましたけど。だからこう、言いたい!(笑)。ああ、言いたい! 「こんなことが起きます! こんなことが起きるだよ……」とかって言いたいんですけどね(笑)。もちろん言わないですけども。ぜひ、期待を裏切らないような出来になっていると思います。なのでぜひ皆さん、10話も見てくださいね。何卒、よろしくお願いします。

<書き起こしおわり>

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