星野源 自分自身にかけていた「呪い」を語る

星野源 自分自身にかけていた「呪い」を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年4月4日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でリスナーのメールを紹介しつつ、かつて自分自身にかけてしまっていた「呪い」を20代、30代の期間に解いていった話をしていました。

(星野源)はい。「あなたの今のトレンド」ということで今週はメールを募集していますが。「先日、あこがれのブランドのトートバッグを買いました。私は生まれつき足が不自由で、いつ転倒してもとっさに反応できるようにという理由でこれまで両手がふさがることのないショルダーバッグやリュックサックばかりを選んできました。でも、とてもかわいいトートバッグを見つけてしまい、数週間悩んで買いました。『自分にできるおしゃれは制限されている』。自分で自分にかけた呪いをぶち壊していこうと決めました。これからお出かけする時にどんなコーディネートをしようか、今からとっても楽しみです」。

ちょっと鳥肌が……ねぶり棒です! 素晴らしいメールだ。すごいな……。なるほどなー。なんかその、自分は全然違うんですけども。全然違うと思うけれども。自分は特に10代の時と20代の前半に、自分に呪いをかけまくっていたんですよ。「自分はこういう服は似合わないから、着ない方がいい」とか「こういう音楽は似合わないから、やらない方がいい」とか。「こういうことは自分のキャラじゃない」とか「こういうことは戸惑わせるから言わない方がいい」とか、いっぱい呪いをまとっていたんですけども。

10代、20代前半で自分自身に呪いをかけまくっていた

(星野源)なんかその、自分が音楽とか役者とか、いろんなところで活動をしていく中で、自分のやっていくことが世の中に伝わっていくのと同時に、それと同じぐらいの比率で「あれ? これ、自分にかけている呪いみたいなものじゃないか?」っていうことに気づいてきて。それを外していくっていうことを20代、30代とずっとやってきたんですよ。

なので、ある人からは「変わった」と言われるようなことも、自分ではただ、その重い……その『ドラゴンボール』の悟空が着ていた重い道着みたいな。ドサッていう感じでその呪いを脱ぐみたいな作業をしてきて。

で、それを着ていることに気づかないっていう時間が長くて。いつの間にか着ていたっていうことを自分はしがちだったんで。なんか、それを脱いでいく20年間だったなっていうことをすごく思うんですけども。なんか、それをふと思い出しつつ、「なるほどな」って思いましたね。すごい! 素晴らしいメール、ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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