星野源 自宅待機生活を楽しむ方法を語る

星野源 自宅待機生活を楽しむ方法を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2020年4月1日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で新型コロナウィルス感染拡大の影響で今後、外出禁止や自宅待機が必要になった場合、自宅での生活を楽しむ方法について考えていました。

(星野源)それでね、たとえばそれで3週間、家にいなきゃいけないってなったとしたら……って思ったんだけど。やっぱり一瞬、絶望的な気持ちになるの。「うわっ、キツそうだな。人とも会えないし、出れないし……」って。「でもきっとね、スーパーとかそういうところは開くだろうから、食料は大丈夫だろうから。買い占めとかはしないようにしないとな。余分な買い物はなるべくしないようにしないと……」とかそういうことは思ってたけど。でもよく考えたら僕、やりたいこといっぱいあるんですよ。今、ドラマ撮影してて、もう1日中それで。もちろんね、なんか音楽の作業とか曲づくりとか、もちろんやっぱり日々してるわけですよ。毎日。それはもう日常的なやつですよね。

そうなった時に出来ていないことがあまりにも多くて。「やれてないこと、めちゃくちゃできるじゃん!」って思って。そうなったらなんか、ちょっとずつ楽しくなってきたんですね。それを考えるのが。それで、人生って短いじゃないですか。めちゃくちゃ短くて。なんか僕、倒れた時にも思ったけど、僕は「人生って短いな」ってすごく思ったんですよ。「いつ死ぬかわからないな」っていうのを本当にその頭じゃなくて、体と心ですごく理解できたので。やりたいことがいっぱいあるんですよ。

で、やりたいことがあって、早くそれをやりたいの。いつできなくなるか、わかんないから。だからやりたいことリストみたいなのがガーッとあるんだけど。でも今、もちろん目の前の仕事っていうこととか、やりたいこと。やっていることに集中しないといけないから、それがどんどんとたまっていってるんですね。どんどんと。やりたいことリストが。

星野源・やりたいことリスト

まずやっぱりね、船舶免許の勉強をね(笑)。何年持ち越してるんだ?って話なんですよ、僕は。「船舶免許取ります」みたいな話をしてから。もう時を戻したいですよ、だから。時が経ちすぎていてですね、その勉強も全然している時間がなくて。1回、ちゃんと勉強したんだけど、もう完全に忘れております。なのでそれをまずし直したいっていうもありますよね。あと僕、ピアノってほとんど弾けないんですよ。指1本とかで、でもシンセとかで自分の曲でフレーズだけ弾くとか、そういうのはできるんだけど。コードとかを押さえたりっていうのはできないので。ピアノの練習をしたいなってずっと思ってるんですよ。

早くピアノの練習したいと。でも自分の曲を作る時にピアノで作ろうとも思うんだけど。やっぱりギターで作った方が当たり前に早いんで。ギターでどうしても作っちゃうという。だからそうなった時に、「じゃあピアノの練習ができるじゃん! 1日中、ピアノを弾けるぞ!」って。あと英語の練習もしたいし。「1日中、英語の練習ができるぞ!」って。やりたいことがいろいろできるなっていう。あとはもうゲームをしたい。『デス・ストランディング』、実は全然進められていなくて。クリアできてないので、それができるなとか。「『あつまれ どうぶつの森』ができるじゃん!」みたいな。すごい今、やりたいの。

だからそういうこと、いろいろやれることが自分の場合は増えるなとも思うので。もちろんね、仕事をしたいんだけども。だから、その中でやれることも増えるなと思った時に、もちろん大変だし、嫌なことだし、苦しいことがあるかもしれないけど、その中で楽しいことっていろいろ作れるぞ!って思ったんだよね。自分なら作れるし、そっちの方に意識していけばわくわくすることもあるなと。

あと生活を楽しんでいくっていうことは……僕は『そして生活はつづく』っていう本の中で「無理やり生活を楽しむ」っていうエッセイを書いたんですけど。そもそも生活が苦手なのでね。なんで生活を楽しんでいくというモードにチェンジするのは割とともう慣れてはいるので。そういうことができていくんじゃないかなと。

あと今もやってるのは「パソコンと話す」っていうことをやってますね。パソコンってたまに質問をしてくるじゃないですか。ネットをしてても、たとえばファンザに入る時。「あなたは18歳以上ですか?」っていうのが来た時に「はいっ!」って言うっていう(笑)。ちゃんと返事をしていくっていう(笑)。

パソコンやスマホと話す

元気よく……「あなたは18歳以上ですか?」「はいっ!」って返事をしていく。それで「ああ、この作品を買いたい。この作品を見たい」って思って「カートに入れる」ってボタンを出した時に「すでに購入済です」って言われる時は僕はすごいあって。その時に「ああ、そうでしたねっ!」って言うっていう(笑)。

「すいません」って言っていくっていう。「教えてくれて、ありがとうございます!」っていう(笑)。それは結構ね、普通。ふざけているように思われますが、結構楽しくなります。だから、そういうこと、そういう風に意識していくと、僕らがどれだけ画面に話しかけられてるかっていうのをすごい思うんですよ。かなり話しかけられている。スマホも入れるとかなり話しかけられてますから。

だから、たとえばニュースとかもあるじゃない? ニュースで「続きを読む」とかってあるでしょう? 「続きを読む」っていう時に「読みますっ!」って言いながらボタンを押したりする。あとは「いいんですか?」とか(笑)。「続き、読んでいいんですか? 無料で読んでいいんですか?」って言いながら押したりすると、ちょっと生活が楽しくなります。

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