オードリー若林 仕事のモヤモヤを家に持ち帰らない方法を語る

オードリー若林 仕事のモヤモヤを家に持ち帰らない方法を語る オードリーのオールナイトニッポン

(若林正恭)壁に向かってこうやって。で、土曜日だから誰もいないのよ。で、赤い丸があって、そこに向かって吐いて。その後に、注意書きみたいなので「吸い終わった後に赤い丸に向かって深呼吸を4回してから出てください」っていう。「そうしないと、肺にたまっている煙を喫煙所の外に出てから吐いたら迷惑になります」みたいなことが書いてあるからさ。俺も赤い丸に向かって深呼吸を「フーッ」って4回やってさ。

(春日俊彰)ああ、今の時期、そうなってるっていうこと?

(若林正恭)かな? で、ほら。7月1日からさ、ああいうコーヒーチェーンとかの喫煙所もさ、「電子タバコのみOK。紙巻きはダメです」みたいになっているんだよね。

(春日俊彰)ああ、もう全面的に禁煙みたいになっているんだ。

(若林正恭)でも、それがないとちょっと1週間、乗り切れない感じだったから。俺は。で、あともう1個は、これを短時間でやるっていったらもう、スポーツをやるしかないんだけど。俺の場合はね。わかってるの。その、いくつかストレス解消法を。で、車の中にね、バスケットボールを置いてるからね。まあ、30分ぐらいかな? バスケットを真夜中、1人でやって。収録帰りに。

真夜中、1人でバスケットボールのシュート練習する

(若林正恭)でさ、なんかまあ、そういう文化なんだけど。俺、帽子被ってマスクしてやってんのよ。バスケットボールを。1人でね。で、ジャージとか運動するものを着ているでしょう? だから41に見えないんだろうね。

(春日俊彰)ああ、そうかもね。

(若林正恭)なんかね、ゴリゴリのね、バスケットとかダンスもやってますみたいな、そんな金髪気味の若者が「ワン・オン・ワン、やりましょうよ」とかって結構言われるのよ。

(春日俊彰)へー!

(若林正恭)それで「俺、41だけど?」ってなんか言えないというか。マスクして、帽子して。それで「ワン・オン・ワンやりましょうよ」って……。それで俺、まず1個はこのご時世で、バスケットって距離が近いじゃん。それでなんかあって「熱が出ました」とかってなったら洒落にならないからまず断るわけよ。で、その断り方はさ、「ごめんね。下手だからさ」とか「すいません。体力がないもんで……」とか。

それで他でもやってるから。コートがあるから。他のところに行ってほしいからさ。そしたら2人組が来てさ。「ワン・オン・ワン、やりましょうよ」って言われて。もう若い、たぶんハタチぐらいだと思うの。で、俺はもう41だっていうのがわかんないんだろうね。

(春日俊彰)まあ、マスクして帽子をかぶっていたらわからないよ。歳なんて。若林さんっていうのもわからないだろうしね。

(若林正恭)それで「ごめんなさい。下手なんで」って言って。そしたら「ああ、わかりました」って言って別のところに行くのかな?って思ったら、なんでなんだろうな? なんか「やりましょうよ」って言われて。

(春日俊彰)へー。普通は行っちゃうわけ?

(若林正恭)普通はもう、すぐいなくなる。たとえば3対2でやっている時に1人でやってると「入りませんか?」って言われたりするんだけど。

(春日俊彰)ああ、なるほどね。「2」の方にね。

(若林正恭)そういう風に言われるけども。たぶん10代の子の周りに41歳でさ、オードリー若林とスリー・オン・スリーをやったなんてさ。あと、なんかケガとかをしても、されてもなんかさ、後々……。

(春日俊彰)そうだね。熱くなったりしそうだもんえん。試合というか、勝負は。

(若林正恭)そうでしょう? それで断ったらさ、「やりましょうよ」って。でね、どうもなんかいなくならないのよ。で、「ごめんなさいね」って言ったらその俺がやってる真横のベンチに座って。「ああーっ、やりてえなあ!」とか。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)で、ただでさえストレスが溜まっているから。あと、1人でバスケットがやりにくくなって。

(春日俊彰)ああ、そうだね。そんなのにいられたらね。1回断って。

(若林正恭)「ああー、やりてえなあ! ああー、なんでだろうなー?」って。

(春日俊彰)フフフ、めんどくせえな(笑)。

(若林正恭)そしたら、隣のやつが「1回行ったら行けるんじゃん?」って。で、なんかもう煽っているのよ。全然聞こえるような距離感で。「もう1回行ったら行けるんじゃん? あの感じだったら行けそうだったじゃん?」みたいな。で、だんだんムカついてきてさ。俺はもう、これをやらないと明日の『潜在能力テスト』とかボロボロだと思っているわけよ。

(春日俊彰)うんうん。勝負したいわけでもないしね。

(若林正恭)「なんでダメなのかなー?」とか言ってるのよ。もう完全に……「なんだ、これ、もしかして挑発なのかな?」って思って。「なんで他のところに行かないのかな?」みたいなね。「なんでだろう? 結構、だいたいOKしてくれるけどな?」みたいな。で、俺さ、こっちもスポーツやってるからさ。ずっと動いてるからさ、なんかアドレナリンも出ていてさ。なんか「しつこいなあ。ああーっ!」って思って。

(春日俊彰)まあ、そうだね。しつこいよ。

(若林正恭)「普通、あんま断らなくない?」「あんまないね。もう1回行けるんじゃん?」みたいな。

(春日俊彰)その2人っていうのが腹が立つね(笑)。

(若林正恭)それで俺がさ、「いやー、しつこい!」って思って。「ねえ!」って言って。「ごめんね! 俺、下手だから!」って言ったの。

(春日俊彰)フフフ、そっちを強調したのね?(笑)。

(若林正恭)「ねえ! ごめんね、俺、下手だから!」って言ったの。そしたら「下手でも全然いいけどね!」って。

(春日俊彰)おお、向こうも引かないね。そういうことじゃないと。向こうはもうやりたいんだよね。

(若林正恭)「体力もないからさ!」「俺もないっすよ!」って言われて。「これはもう、ダメだ。こうなったらもう続けられない」と思って。「もう帰ろう」と思って。

(春日俊彰)まあ、そうだね。うん。それしかないよ。どっちかがいなくならないと。

(若林正恭)「俺、たぶん23個上ぐらいだぞ、たぶん!」と思って。「俺、41だぞ?」とか思って。「明日、仕事どうなるんだよ?」と思って。

(春日俊彰)うんうん。このままだとね。本当はすっきりして行きたかったのにね。

(若林正恭)もう18ぐらいの子になんかビビリながらさ。「なんでかなー?」とか言われるのにビクビクしながら。もう全然シュートが入らなくなったわ。あいつらがそれを言い出してから。

(春日俊彰)フフフ、こっちも動揺してるからね(笑)。

(若林正恭)で、「帰ろう」と思ってボールをね、バッグに入れて帰ったの。で、そこが空いたからさ、そこでやり始めてたけど。でね、車の駐車場まで歩いている途中に、そうだな……50代真ん中ぐらいだろうな。まあ白髪の感じのおじさんがさ、テニスのラケットを持って、なんか汗だくなのよ。で、「俺と同じ感じの人なんだろうな」と思って。

(春日俊彰)なんかストレス発散みたいなね。

真夜中、1人でテニスをするおじさん

(若林正恭)そうそうそう。で、そのおじさんがテニスのボールとラケットを持ってるの。それで、1人なの。俺、1人でバスケットをやってることに対してめっちゃ「何なの、それ?」って言われるんだけど、もう説明する気もないのよ。なんか……「どうせ飲んだらストレスが発散できるような、そんなヤツなんだよ、お前は」ってやつが大概、「何なの、バスケットって? 何、大会に出るの?」とか。出ねえよ! あと、「どこ向かってるの」って、どこも向かってねえよ! 今、シュートが入ったら気持ちいいんだよ!

(春日俊彰)はいはいはい(笑)。

(若林正恭)ねえ。だから説明もしたくないんだよ。どうせ大勢で飲んで、誰かの悪口を言ったらストレス解消するようなやつらに、シュートが入ったら気持ちいいという気持ちなんてわかんねえんだから。

(春日俊彰)まあ、そうだろうね。

(若林正恭)いいの、それは。で、「おじさんもそうなんでしょう?」って俺は思ったの。そのおじさんの背中を見ながら。俺と一緒。「どこも向かってないですよね? 今日、気持ちよければ、今、気持ちよければいいんですよね?」って。で、そのおじさんは……テニスって壁があるといいんだろうね。だけど、壁が見つからないから、陸橋の階段に向かってサーブを打ってるんだよ。でもさ、大概打ってはボールが真上にポーン!って跳ねているのよ。

(春日俊彰)でも、難しいよ。段差があるんだから。

(若林正恭)で、それをポン、ポン……ってなってまた球がコロコロコロって転がったのを拾っては、また階段に向かってサーブをパーン!ってやって、ポーン!って真上に跳ねるっていう、それをずっと繰り返しているのよ。で、俺もちょっと見ようと思って。ちょっと離れたところで。「俺、でもわかるよ、おじさん」って。

(春日俊彰)はいはい。それそこまでしてもやりたいんだっていうね。

(若林正恭)「打って、真っすぐ返ってくるのを待ってるんだよね? どこにも向かってないですよね?」って。それを遠くからバスケットボールを抱えて見てたの。でも、俺は知ってるの。その陸橋を渡って降りたら、陸橋の横がすげえいい感じの壁なのに……って思って。もうずっと迷っていた。これ、言おうかな?って思って。

(春日俊彰)それ、迷うよね。知った上でやってる可能性もあるしね。その陸橋のところで。知らなかったら親切だろうけど。

(若林正恭)そうなんだよ。そうそう。だから俺も「いや、『あっちに壁がありますよ』って言おうかな?」って。でも、俺みたいな人かもしれないよね。「壁なんかいらねえんだよ!」っていうね。あと、そういう時ってしゃべりたくない。1人でテニスボールとラケットを持ってやっているっていうことは……って思ったから、まあそのまま帰ったけどね(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! 気になるなー! どっちのパターンの人だったんだろうね?

(若林正恭)ああ、いいよ。そんな足さなくていいよ。別に。子供が生まれたからって。

(春日俊彰)フフフ、やらせてくれよ(笑)。

(若林正恭)フフフ(笑)。

<書き起こしおわり>

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