宇垣美里と宇多丸『タクシー運転手 約束は海を越えて』を語る

宇垣美里と宇多丸『タクシー運転手 約束は海を越えて』を語る アフター6ジャンクション

宇垣美里さんが2020年6月9日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で『タクシー運転手 約束は海を越えて』について宇多丸さんと話していました。

(宇多丸)ということでマ・ドンソクにハマっているという宇垣さん。

(宇垣美里)はい。

宇垣美里 マ・ドンソクの魅力を語る
宇垣美里さんが2020年6月9日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で最近ハマっている韓国の俳優マ・ドンソクさんの魅力について宇多丸さんと話していました。 (宇多丸)そんなこんなで今、マ・ドンソクがアツいという宇垣さんの……。...

(宇多丸)あと、他にもいろいろとご覧になっていたんですよね、この週末に。

(宇垣美里)ああ、そうですね。あとは『タクシー運転手』を見ました。

(宇多丸)『タクシー運転手 約束は海を越えて』。これね、ソン・ガンホさんですよね。これはまた大傑作でしたね。

(宇垣美里)いや、本当に最初の冒頭のちょっとコミカルな、なんていうんでしょうか? 家族の話なのかなと思いきや、その後半にかけてのググッと勢いがつく感じというか。もう1人ひとりの命がけの行動に本当に毎回泣いてしまって。

1980年、光州事件

(宇多丸)いわゆる、あの光州事件というね、1980年に起こった。あれがさ、でもこの『タクシー運転手』で描かれる、中盤のね、どんどんと話がシリアスになっていくじゃないですか。僕もこの映画を見て、『光州事件』っていろいろと知識としては知っていたし。映画の背景として出てくることもあったし、それが描かれた作品とかもあったけど。結構この……なんというかかなりエグい状況っていうか。割と無差別に、しかも本当に死者もガンガンに出るような追いつめられ方っていうかね。びっくりしちゃいましたね。

(宇垣美里)「こんなにも非道なことがあったのか?」っていうことをもちろん、教科書の1行としては知ってはいたけども。ここまで詳しく私は知らなかったので。改めて今、見てよかったなって私は思いました。

(宇多丸)そういうちゃんと社会派なところもありつつ、後半はね、『マッドマックス』か?っていうような……(笑)。

(宇垣美里)いや、本当に(笑)。

(宇多丸)あの、もうどう考えても現実にあったわけがないであろう楽しい展開になっていくっていう。

(宇垣美里)『マッドマックス』のニュークスみたいな感じのところ、ありましたね。

『マッドマックス』または『トラック野郎』的な展開

(宇多丸)本当にもう爆走。もしくはあれですね。『トラック野郎』ですね。仲間たちが次々に助けにやってくるっていう。あのあたりね。やっぱりだから韓国映画である、その社会性とそのエンターテイメントのバランスみたいなところで。やっぱりこれね、褒められるのもすごい分かるなっていう感じがすごいするな。

(宇垣美里)あと、この作品に出てきたいわゆる敵の警察の役をしてた方が、『犯罪都市』では何ともうだつの上がらない上司の役をやっていたりして。「あっ、この人!」ってなったり。そういう喜びもありますね。韓国映画って。

(宇多丸)韓国映画ね、割と本当に同じ人がさ、「ちょっとで出過ぎだろう?」っていうぐらいさ、入れ替わり立ち替わり出てきて。

(宇垣美里)「あの人も! この人も!」ってなりますね。

(宇多丸)でも、たしかに全然違う、180度違う役をやることも結構あったりしてね。たしかにそこがまた楽しみだったりもしますよね。

(宇垣美里)面白かった!

<書き起こしおわり>

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