R-指定 自宅で背脂チャッチャ系ラーメンを自作した話

R-指定 自宅で背脂チャッチャ系ラーメンを自作した話 Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

(R-指定)「納得いかん!」って思って。全く寝られへんくて。暗い部屋の中でバサッと起き上がって。「違う、違う。俺、何が間違ってた? さっき、それは分かった。スープ、市販のやつがあかんかった。麺も細かったのもあかんかった。これ、もっと根本的なところを言うと俺は自分のことしか考えてなかった。俺があっさり醤油、鶏ガラのラーメンが好きやからってそのスープを買って。背脂はそんなん求めてないかもしれん。背脂のことを何も考えてない。背脂が一番生きるラーメンを俺は作らなあかんかったのに、自分のエゴの塊に背脂ぶちまけただけ。そら、下品な味になる!」って。

(DJ松永)もう発想が下品だったんだね。

(R-指定)俺の発想が下品やった。細い麺でカッコつけようと思ってた。もう自分のことしか見えてない。で、「そもそも俺、何を作ろうとしてた? あの時、背脂チャッチャの前に俺らの会話で何て言ってたか? 燕三条系。燕三条系やん。背脂を生かすラーメンやったら!」って。ということで、「燕三条系ラーメン 作り方」って調べたのよ。で、調べて、その燕三条系ラーメンの作り方を散々調べまくって、うとうとと眠りに落ちて。それで次の日。今日ですよ。今日の朝、起きて。もうここからは俺の話。宿題は終わってんねんけど、ここからは俺の戦いの話やから聞いてな。

(DJ松永)いやいや、かっこいいよ!

(R-指定)もう完全に宿題は終わってるけど、関係ない。俺が悔しかったんや。一発目に作ったラーメンがマズくて。だから昨日、勉強した燕三条系の作り方。もうこれ、市販のスープ、頼りません。鍋に水を入れて、そこに顆粒だしをぶち込んで。そこにサバ水煮缶のエキスだけ入れて。そこに昨日、作った背脂を入れて沸かす。そしたらスープが出来上がるわけ。で、器には醤油を入れて、塩を入れて、みりんを入れて、かえしを作るわけですよ。

(DJ松永)うわっ、かえし作った! ヤベえ、そんな……ラーメン屋さんじゃん!

(R-指定)かえしを作って、そこにさっきサバ缶入れて魚介の感じに仕上がった背脂の……。

(DJ松永)そうか。燕三条系ラーメンって魚介が入っている!

(R-指定)それをブワーッと流し込んだらきれいな色のスープができるやん? で、もう俺はかっこつけへんよ。太麺!

(DJ松永)ああ、ありがとう!

(R-指定)太麺を茹でて。で、俺は具材も甘えていた。玉ねぎ、ちゃんと切り刻んで!

(DJ松永)ありがとう、ありがとう、ありがとう! そう! 燕三条系ラーメンは玉ねぎを結構多めに……それでさっぱりさせる。こってりしているからさっぱりに!

(R-指定)それで自分で作ったスープに太麺を入れて、玉ねぎをまぶして。チャーシューは昨日、買ったやつ。メンマも昨日、買ったやつ。それとあと、足りてなかった。スーパーまで走って、岩海苔買ってきて岩海苔を上にいっぱいかけて!

(DJ松永)ありがとう、ありがとう! それそれそれ! それそれ! たしかラーメンに岩海苔を最初に入れたのって、新潟じゃないかな?

(R-指定)ほんで、今日の夕方6時に出来上がったわけ。俺なりの燕三条系ラーメンが。

(DJ松永)潤に近いね!

(R-指定)潤に近い(笑)。ほんで、食ったら美味かった!

(DJ松永)やった!(拍手)。

(R-指定)「できた!」って。で、美味くて。でもね、俺が知ってた燕三条の味ではなかった。どっちかというと、あっさり。魚介が強すぎたのか、俺の中では喜多方ラーメンって食ったことある? 喜多方ラーメンに近い味やってん。だから燕三条系喜多方ラーメン味の俺のオリジナルのラーメンが出来上がったの。夕方6時に。

(DJ松永)素晴らしいじゃない! オリジナルでしょう?

R-指定特製 燕三条系喜多方ラーメン完成

(R-指定)それで「できた!」と思って、嬉しかったからマネージャーの森さんとか作家の福田さんとかに写真を送って。で、「うわっ、素晴らしい!」みたいに言われて。で、まあまあ夕方6時やから、ラジオまで準備しようかなと思って。お風呂に入ろうかなと思ったんやけど……「もっと美味くなるんちゃうか?」って思って。

(DJ松永)いや、R。いい、いい。もういい。怖い、怖い! 俺はそこまで言ってないのよ。

(R-指定)いや、醤油にもっと濃口のやつを足して、かえしを改良して。それで家を出る30分前。11時ぐらいにまた新しい、3段階目の作品が出来上がったんよ。

(DJ松永)いや、ごめん。あの……ラップやって?(笑)。

(R-指定)フハハハハハハハハッ!

(DJ松永)Rがラーメン屋になるなら俺、割烹を開くしかなくなるから! ラーメン屋とお魚屋さんのユニットになるから、これ。

(R-指定)フフフ、でも怖いもんで、三作品目のやつが一番美味かった。

(DJ松永)やっぱりさ、努力した分だけ成長するよな。やっぱり。

(R-指定)Uber、出そうかな? 出品側で。出品側で出すから、松永さん、運んでや?(笑)。

(DJ松永)フハハハハハハハハッ! ナメんなよ、お前! その魚介の成分は俺に任せろよ、マジで!

(R-指定)フフフ、一緒に作ってどうすんねん?(笑)。

(DJ松永)一緒に作ろう! いいラーメン、作ろうや!

(R-指定)いや、美味いわ。ラーメン、奥が深かった。

(DJ松永)奥、深いよね。やっぱりこの期間に俺ら、成長が止まんねえよ。ヤバいよな!

(R-指定)だって俺、今、ラーメン屋としての自我が生まれてるもん(笑)。

(DJ松永)フフフ、そうだよね、本当に(笑)。

(中略)

(R-指定)さっき話したラーメン。第一段階(失敗したやつ)、第二段階、第三段階。ちょっとTwitterに載せたんで。ちょっと見てください。

(DJ松永)いや、素晴らしい。俺、さっき写真を見ましたけども……あれは素晴らしいね。想像した以上。だから、本当に失敗してくれてありがとうと思って。

(R-指定)だからたぶん1時間ぐらいで一発目のやつができて「マズい!」とかだったらたぶん悔しくなかったと思う。6時間かかってマズかったから俺はムキになれてん。

(DJ松永)で、あの三作目が生まれたんだよね。だからこそ、今の俺がいるっていうことだよね。

(R-指定)だからちょっとリスナーのみんなに覚えておいてほしいのは、努力をして死ぬほどがんばってやった失敗っていうのは、先につながるから。

(DJ松永)本当、そうよ!

(R-指定)あと、松永さんもさっき、いいことを言っていたよな。「ムキになんねえと勝てねえんだよ」って(笑)。

(DJ松永)いや、CM中でしょう? CM中は俺、マジで名言しか言わないから。

「ムキになんねえと勝てねえんだよ」(DJ松永)

(R-指定)俺が「ホンマに悔しかってん。6時間かかったから、ムキになってん」って言ったら松永さんが「まあ、ムキになんねえと勝てねえよな」っつって(笑)。

(DJ松永)ムキになんねえと勝てねえのを一番知っているの、誰と誰? 俺とお前!

(R-指定)フハハハハハハハハッ!

(DJ松永)ムキになったよな?(笑)。

(R-指定)ムキになった!(笑)。

(DJ松永)なちいよ!

(R-指定)なちい(笑)。

(DJ松永)なちいよ、俺らがムキになった頃。知ってっか?(笑)。

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