(三浦大知)それで確認をするんですけども、確認しても基本、上から見るだけなので。
(宇多丸)そうだね。何発入っているか、全部は確認しきれない。
(三浦大知)そう。だから「about half」とか。「半分かな?」みたいな。
(宇多丸)実際にはたぶんね、重みとかで確認するんだろうけどね。
(三浦大知)それで「半分かな?」ぐらいで。本当に今、5発入っているのか、7発入っているか?っていうのを調べるには一旦、マガジンから弾を全部抜かなきゃいけないんですよ。そういうところも細かくやりながら……。
(宇多丸)そこまでやるんだ。へー!
(三浦大知)そこまで全部自分で出来て。それで中に対するアタッチメントとかもどれを付けていくのか?っていうのがものすごく細かく自分で設定できるし。
(宇多丸)残弾がそこまでシビアなのってなかなか珍しいね。でも、現実の戦いはそうだもんね。
現実の戦いと同等のシビアさ
(三浦大知)そうなんですよね。それでたとえば自分が攻撃を受けて、弾が当たってしまった時、回復をする回復アイテムとかも種類がめちゃくちゃあるんですよ。「これは出血用」とか「これは出血はできないんだけど……」とか。まあ身体の部位によって振られているHPが違うんですよね。身体全体で1個のHPのゲージではなくて。頭がHPいくつとか、ボディがHPいくつ、右腕が……みたいな。全部振られているんですけども。だからたとえば「右腕を撃たれました」ってなったら、その右腕を治すためにまず止血するやつで止血をして、そこのHPを回復するアイテムをまた別で使ってHPを回復して……っていう。普通、ゲームってゲージが減ったら1個、回復アイテムを使えば回復できるじゃないですか。
(宇多丸)そうだね。全体が治るものだけど。
(三浦大知)そうではなくて、ちゃんと止血をしないとただHPだけやっても止血できてないのでどんどんとHPが減っていっちゃうんですよ。
(宇多丸)へー! これ、すごいね。胸とかStomachって……おなかもあったり。
(三浦大知)全部細かく設定されていて。あとは骨折とかはまた骨折用の別のアイテムが必要で。
(宇多丸)ねえ。骨折なんかしたら普通はもう戦闘不能ですけどね(笑)。
(三浦大知)そう。だから走れなくなったりします。
(宇多丸)それぐらい、その現実に近い細かさでやってるんだ。この『Escape from Tarkov』は。
(三浦大知)そうです。しかも、たとえば倒されてしまったとするじゃないですか。そうすると、基本的には全ての装備をロストするんですよ。
(宇多丸)ああ、もう死んじゃったも同然になるわけだ。
(三浦大知)はい。だからもうそこに落としてきちゃうので、ものすごく自分が頑張って集めて「すごいいいな!」と思ってカスタムした武器とかも、基本的にもちろんヘッドショット、頭を撃たれたらもう一撃なんで。
(宇多丸)じゃあ結構さ、本当にシビアにシビアに、本当に現実のように「死なないように死なないよう……」ってちゃんとやってかなきゃいけない感じだ?
(三浦大知)そうです。だから戦闘ばっかりするっていうことではなくて……。
(宇多丸)というか、話を聞いているだけだとできるだけ戦わずに済ませたいよね。そこまで来ると。
できるだけ戦わずに済ませたい
(三浦大知)フフフ、できれば戦わずに。でも、一応ボスとかもいたりするので。そのボスだけが落とすアイテムとかもあったりとかもするので。
(宇多丸)ちなみにこれ、敵プレイヤーってのはNPCなの? コンピューターなの?
(三浦大知)そうですね。NPCもいて、でもいわゆるプレイヤーもいるんですよ。
(宇多丸)ああ、オンラインでいる人も。
(三浦大知)だからNPCもいつつ、プレイヤーもいるっていう状態になっていて。
(宇多丸)へー。『Escape From Tarkov』、すごいね! へー!
(三浦大知)これはでも、きっといろんな銃の種類もあるので。
(宇多丸)これはでも、私としては一番お好みのやつですよね。
(三浦大知)きっとお好きなのではないかと。
(宇多丸)わかりました。『Escape From Tarkov』、パソコンゲーム。PCでできるやつですね。ちょっとこれ、俺も調べてみるね。さすがだね。大知くん、出してくるタイトルが。ハードコアですよ。
(三浦大知)フフフ、最近はそれをやっているということで(笑)。
(宇多丸)他には、なにをやっていますか?
<書き起こしおわり>