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宇多丸 RHYMESTERとTHA BLUE HERBの歴史的邂逅を語る

宇多丸 RHYMESTERとTHA BLUE HERBの歴史的邂逅を語る 宇多丸のウィークエンド・シャッフル
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宇多丸さんがTBSラジオ『タマフル』の中で福岡のフェス、Sunset Live 2016で実現したRHYMESTERとTHA BLUE HERBの歴史的邂逅について話していました。

(宇多丸)先週、この放送を終えた翌日の日曜日。福岡県糸島市芥屋海水浴場で毎年開催されているSunset Liveという素晴らしいフェスがございまして。RHYMESTERは連続で7、8年だか出させていただいて。本当に常連というか、ホームと化しているわけなんですけども。まあ、いわゆる夏っぽいフェスとしては締めの方で。海辺でいいなと思っていたらちょうど台風10号が……11? 12? なんだっていいんだよ! 台風は台風だ。名前なんていうのは人間が勝手につけたものでね。名札つけて飛んできているわけじゃないんだ、台風は(笑)。それは人間のおごりというものだよ、これは(笑)。いや、それはいいんだけどさ……

台風が来ていて。しかも九州を直撃だっていうんで、これ正直、フェスの開催そのものが今年はどうかな? なんて心配していたんですけど。奇跡的にというか、九州全域は台風で降ったし、結構な被害もあってあれだったんですけど、ちょうどそのSunsetの糸島市周辺だけ、なんか雲が薄くて。っていうか僕、傘ひとつ差さなかったですよ。ちょっとパラパラ来た時はあるけどそんなのお天気雨みたいな雰囲気で、全然よくて。で、帰りもね、なんのことはない。傘ひとつ差さずにすんじゃって。素晴らしかった。僕ら、RHYMESTERのライブがちょうどすごくいい時間で。まさにマジックアワーっていうか。7時とかそんな感じだったのかな?

もう、むしろいままでRHYMESTERがSunsetでやった中でいちばんいい夕焼けっていうか、いちばんいい感じの時間帯にできたというね、素晴らしいライブで本当に盛り上がったんですけど。ただ、我々が盛り上がったというよりはちょっと歴史的な流れっていうのがあって。なんと、僕らRHYMESTERの出番の1個前がザ・ブルーハーブ(THA BLUE HERB)というね。これ、話しだすと長いんだけど。以前、この番組でブルーハーブのBOSS The MCというね、日本を代表するリリシスト、ラッパーと……まあ、BOSSくんっていうかブルーハーブとRHYMESTERはある意味、ピリッとしたライバル関係というか。

ある距離感を保ちながら、お互い一目はおきつつもピリッとした関係みたいな。大雑把に言えばそういうことだと思ってください。なんだけど、BOSS THE MCとまさに九州の、いまはなくなっちゃったBaseっていうクラブでちょっと僕がBOSSに会いに行って、話をしに行って飲んだという話を以前ね、だいぶ前に。まさに5、6年ぐらい前ですかね? この番組でもしたと思うんですけど。

で、僕はBOSSと飲んだりする。で、DJ JINはもう全然ブルーハーブと営業一緒になったりして全然仲良くなっていたと。で、Mummy-Dがなかなか会ったことなくて……なんていうぐらいの関係だったんですけど、まさか同じステージ。しかもくっついて出るなんて、なかなか機会がなかったわけです。本当ここ10何年、20年近くない。ありえないという感じだったんですね。なので、そのピリッとした関係性も含めて、もうお客はやっぱりわかっていますよね。

もう、Sunset Liveの海側のパームステージっていうのなんですけども。いままでの中でも見たことがないぐらい、もうパンパンに入って。しかも、普通1グループが終わったら、ファン層も入れ替わりますし。ちょっとトイレに行ったり、食べ物を仕入れに行ったり、多少人はバラけるものなんですよ。普通、ライブが終わったら。でも、ブルーハーブが終わっても全然誰も動かないみたいな状況で。

で、僕らはブルーハーブがやっている時にライブ会場について、普通にノリノリで聞いて。「かっこいいな!」なんつって見ていて。で、彼らがステージ下りてきて、「お疲れ!」って握手して。で、そこでDと久しぶりにBOSSは会って、握手をして。要は、露払いというか、そういうのは済んでいるから全然ピースな感じで握手して。で、そこでJINが気を利かせて、「おい! せっかくだからRHYMESTERがライブ出る前に、みんなで記念写真撮ろうぜ!」って。RHYMESTERとブルーハーブで肩を組んでガシッと写真を撮って。

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RHYMESTER・THA BLUE HERBの歴史的記念写真

そしたらそこに、その日Sunset Liveに出演していた、なんですかね? ヒップホップヘッズって言うんですかね? 物欲しそうなヒップホップヘッズが横から見ているんですよ。まあ、R-指定とDJ松永っていう、もういまをときめくCreepy Nutsの2人が。もちろん、若手ナンバーワンの実力と人気を誇るあの2人が完全にヘッズと化して、「あの~……あ、あの~、俺らも、あの~……」って。で、「おう、来な、来な」なんつって。で、何回か写真を撮っている間にみんなRの頭に銃口を向けて撃つ写真とかもいね。「潰しておきましょう」みたいな感じで。

とか、まあサイプレス上野もやってきて。上野はBOSSくんになんか「間を取りもってくれないかな?」って相談されたこともあったみたいで。で、心配していたのに帰ってきたらみんなで「イエーイ!」とか記念写真とか撮っていて釈然としない思いを抱えながら、「俺も、じゃあ撮りますよ!」っつって写真を撮ったり。

これはなかなか歴史的瞬間では…??#rhymester #tbh #thablueherb #サイプレス上野 #sunsetlive2016

CYPRESS UENOさん(@resort_lover)が投稿した写真 –

で、しかもこの日は本当にすごくて。ブルーハーブ素晴らしいライブをやって。で、ブルーハーブのライブの中でも「次、RHYMESTERだぜ!」って。で、俺らの中でも「ブルーハーブとこうやって並べてうれしいよ!」みたいな。「では、次はブルーハーブが絶対にやらないタイプの曲をやります」みたいな(笑)。そんな感じのあれがあったりして。で、その僕らの後が、さらにマイティークラウン(Mighty Crown)というレゲエクルー。

もう、世界一……世界一っていうのはこれは抽象的な褒め言葉としての「世界一」ではなく、本当にそういう、ニューヨークなりジャマイカなりのサウンドクラッシュで本当に一位をとっている、正真正銘の世界一のレゲエクルー、マイティークラウン。もちろん日本の連中ですよ。マイティークラウンが俺らの後という。もう、ブルーハーブ、RHYMESTER、マイティークラウン。もう、とんでもない並びで。

で、さらに素晴らしいことに、そこでライブも本当によかったし。その後に僕らがSOIL&”PIMP”SESSIONSのトリのところに飛び入りして『ジャズィ・カンヴァセイション』っていう曲をやって。もう、これも大盛り上がり。素晴らしい気分で夏を終えることができてですね。

で、その後にさらに「メシ、食おうよ」っていう時にせっかく同じ福岡にいて、そんなもん一緒に集まろうよっていうことで、RHYMESTER、ブルーハーブ、マイティークラウンで酒を飲みつつメシを食って。で、もうそこでどんどん音楽談義をするわ、まあ、この会合がどんな形で作品に活かされるか? もうBOSSのグイグイ計画進めぶりが……「もうBOSS、そのペースではできないかな?」みたいな。

でもすごい前向きないろんな話ができたし。で、そこでもう盛り上がって。みんないい気になっちゃって。僕がそういうところで「よし、クラブ行こう!」っていう時はもう末期症状だと思ってください(笑)。もう、その3組でクラブですよ。に、行って。しかも、他のメンバーはあらかた帰っちゃったんだけど、僕とマイティークラウンのSimonでその後に一軒行って。要するに、計三軒クラブをハシゴという。もう、正気の沙汰ではないですよね。

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三軒クラブをハシゴ

途中で僕は帰りたがっていたという証言もありますけども(笑)。「もうちょっと静かなところに行きたい」っていうのをSimonくんが「いや、士郎くん。俺、ヒップホップ聞かねえと帰れねえな!」って言って。最終的に行ったクラブが全然お客がいなかったんだけど。まあ、そこで僕もいい気持ちになっちゃって。飲みすぎで「イエーッ!」ってやっていたんだけど。

「もう帰るよ」っていう時にフロアにいた2人のスリランカ人の男性が、完全にもうあれでしょうね。いろいろナンパとかしたけど、結局上手くいかずに男2人で向い合ってニッコニコで踊っている男性がいて。もう最高にノリノリで踊っていて。その彼らと「イエーイ!」っつって。「最高だよね! イエーイ!」っつって。で、「士郎さん、帰りますよ!」って引っ張られながら。もうジェームズ・ブラウンのマントショー状態で。「イエーイ!」って。そういうくだりが5回ぐらい繰り返されてね。素晴らしい夜でございました。

<書き起こしおわり>

宇多丸とILL-BOSSTINO アルバム『THA BLUE HERB』を語る
THA BLUE HERBのILL-BOSSTINOさんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に電話出演。宇多丸さんとTHA BLUE HERBのアルバム『THA BLUE HERB』について話していました。
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