JAPANESE DEE ロックダウン下のアメリカのDJ・ラッパーの動きを語る

JAPANESE DEE ロックダウン下のアメリカのDJ・ラッパーの動きを語る INSIDE OUT

(JAPANESE DEE)Instagramだったら適当にずっと何人でも見に来れるじゃないですか。さっき言ったハウスパーティーっていうアプリはたしか8人とかそういう感じなんですよね。

(DJ YANATAKE)じゃあ、その8人のオンラインパーティーに自分がDJをしに行くんだ。

(JAPANESE DEE)そうですね。そこにキャッシュアップの情報を載っけたりとか、情報を教えたりとかして。「ドネーション(投げ銭)をちょうだいよ」的な感じの流れですよね。

(DJ YANATAKE)じゃあ、その投げ銭以外にも正規のギャラみたいなのも出るんですか?

(JAPANESE DEE)それが出るパターンもあると思います。雇ってくれる人との話で。

(DJ YANATAKE)ああ、なるほどね。やっぱりさすが、ニューヨークの方が進んでいる気がするな。そういうところまで……日本ではそんなに数がないと思うんだよな。それがバーチャルパーティーか。たしかに、できそうですね。

(JAPANESE DEE)そう。やっぱりそのキャッシュアップとかがあるから。やりやすいっていうのも絶対にあるのかなっていう。そういう気がしますね。

(DJ YANATAKE)なるほど。あと、ラジオ局とかテレビ局ってどうなってます?

ラジオ局、テレビ局の状況

(JAPANESE DEE)ラジオ……自分もShade45のをWhookidと一緒にやっているんですけども。エミネムのラジオの。そこもロックダウンしたのと同じ時期、3月の後半ぐらいからずっとクローズ中で。

(DJ YANATAKE)ああ、ラジオもクローズしているんだ。

(JAPANESE DEE)クローズしていますね。でも個々がWhookidみたいに自分のインスタライブを使ってアーティストがライブしているのを流したりとか。そういうのをしていますね。テレビ局もホストの人たちがそれこそ個々にインスタライブとかを使ってライブをしていたり。テレビ局もそういう感じの流れだと思います。

(DJ YANATAKE)あと、日本でもわかりやすいところだと、たとえばHot97とか、ああいうところは?

(JAPANESE DEE)Hot97はDJ CAMILOとかは家からやっていたりして。それをたぶんくっつけて流しているっていう感じです。

(DJ YANATAKE)なるほど。そうか。

(JAPANESE DEE)でも何人かはちゃんとステーションのスタジオには行っていると思うんですけど。でもほとんどの人は家からやって、それをストリーミングというか、ラジオにつけているというか。

(DJ YANATAKE)なるほどね。

(JAPANESE DEE)という状況が続いていると思います。ずっと。

(DJ YANATAKE)なるほど。ありがとうございます。じゃあ、ちょっと後半まだまだお話を聞きたいことがいっぱいあるんですけど。1曲、挟もうと思って。今、JAPANESE DEEさんに「こんな状況下でも流行ってる曲は何ですか?」とお聞きした中から行きたいなと思うんですけど。まずはこれ、ドレイクかな?

(JAPANESE DEE)はい、ドレイク(笑)。

(DJ YANATAKE)これ、ビデオも曲のテーマもそういう感じなんで。やっぱりこれはニューヨークで受け入れられていますかね?

(JAPANESE DEE)そうそう。これ、「ソーシャルディスタンス・アンセム」とか言われていて。まあ、プロモーションビデオとかも家だし、マスクしてて、手袋をしてて……みたいな。ダンスチャレンジをみんなでやって楽もうぜ的な感じの。このために作られたような感じの曲でもありますよね。

(DJ YANATAKE)なるほど。わかりました。じゃあ、曲紹介をお願いします。

(JAPANESE DEE)はい。ドレイクで『Toosie Slide』です。

Drake『Toosie Slide』

(DJ YANATAKE)ただいまお送りしましたのはJAPANESE DEEさんがニューヨークからお勧めしてくれましたドレイクで『Toosie Slide』でした。というわけで後半戦、まだまだお話しを伺いたいんですけど。今、曲を聞いている間にも少しお話を聞かしてもらいましたけども。やっぱりね、日本でもいろいろトライする人がいて。なかなかその配信もね、権利のこととか難しい部分があったりするけど。でも配信自体は割と似てるかなという印象を持ちました。でもやっぱりそのオンラインパーティーみたいな仕組みとか、その座組みって言うのかな? それがやっぱり次のヒントになるような気がしますね。

(JAPANESE DEE)そうですね。たぶん新しいいろんなビジネス、バーチャルのものが出てくるんじゃないかなと思います。

(DJ YANATAKE)たとえば、そのハウスパーティーっていうアプリで8人入れるとかさっきおっしゃっていたじゃないですか。そのうちの1人がディーさんになるっていうこと?

(JAPANESE DEE)そう。俺がDJをやってる感じです。

(DJ YANATAKE)それでお客さんが何人かいて。そこにたとえば1人、そういうストリップのお姉さんみたいなのを入れたりもしているっていうこと?

(JAPANESE DEE)そうですね。それは自分がやっているパターンで。ストリッパーの子たちと仲がいいんで。

(DJ YANATAKE)ああ、たしかにね。そこらへんはまた後で聞きたいんですけども(笑)。

(JAPANESE DEE)そう。そこは人それぞれ、ここでそのスタイルは変わるんですよ。

(DJ YANATAKE)なるほど。DJにプラスアルファみたいなのがあると、でも強いですよね。たぶんね。

DJにプラスアルファの要素

(JAPANESE DEE)そうですね。自分が適当にライブでDJをやっていたからって、それで5人ぐらいしか見ないっていうのも寂しいんで。ちょっとストリッパーの武器を使っておかないと……っていう(笑)。

(DJ YANATAKE)でも、そこにアイデアをどれだけ足せるかみたいなお話ですよね。

(JAPANESE DEE)そうですね。アイデアの部分……クオリティーを高めた方が。

(DJ YANATAKE)なるほど。すごい面白い! で、実際に何だかんだで報道を見てると、まだ全然油断はできないですけど。でもなんかニューヨークも含めて、ピークは超えてきてるのかな?っていう感じはするんですよ。

(JAPANESE DEE)そうですね。ニューヨークもたしかにそう思います。

(DJ YANATAKE)でも実際、そうじゃないにしろ、クラブ営業とかはいつぐらいからまた始められそうだ、みたいな話になったりしてますか?

(JAPANESE DEE)クラブ……このロックダウンが決められているのが、今のところですけど、5月15日までと一応言われてるんですね。

(DJ YANATAKE)ニューヨークは5月15日。

(JAPANESE DEE)そうですね。そう言われているんですけども……まあ、自分が肌で感じるのは、それが終わったからって言ってすぐにホスピタリティ・グループ。エンターテイメントのビジネス、クラブもいろいろなフェスも含めて、すぐに開くかっていうとちょっと微妙で。開かないんじゃないかな?っていう風には思いますね。

(DJ YANATAKE)まあ、そうですよね。

(JAPANESE DEE)そう。いきなりコロナがゼロになって。「じゃあみんな、パーティーしようぜ!」みたいな感じにはならないと思います。結構長く引っ張って……エンターテイメントビジネスは本当に一番最後なんじゃないかなって思っています。いろいろ、ちゃんとまともに戻ってきて、オープンして……っていうのは。

(DJ YANATAKE)だから、そうですよね。本当にDJもぶっちゃけ仕事としては死活問題じゃないですか。

(JAPANESE DEE)そうでしょう。

(DJ YANATAKE)だからディーさんみたいにいち早く、たとえばオンラインパーティーも1個のアイデアだけど。もう既にその中でアイデアを足していたり。そういう座組みがもっと日本で早く進まないとダメかな?

(JAPANESE DEE)そうですね。日本はたぶんまだバーチャル飲み会とかはメジャーっぽいけど。そのプラスアルファ的なのはあんまり、まだ聞かない気はしますね。

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