DJ松永 自撮りと自意識を語る

DJ松永 自撮りと自意識を語る ACTION

DJ松永さんが2020年4月29日放送のTBSラジオ『ACTION』の中で1週間前からスタートした自身のInstagramについてトーク。要望の多い自撮りについての考えを話していました。

(DJ松永)ということで私もね、このリモート放送で今週もお送りしてるんですよ。だからこういうトラブルがあるというわけでございますね。今、いろいろと活動自粛期間じゃないですか。で、時間がね皆さん、増えてる中で結構新しいことを始めてる人、多いですよね。この期間で。芸人の方とか、YouTubeチャンネル始めてる人、すごい増えてません?

(幸坂理加)ああ、そうですねよく見ますね。

(DJ松永)ありますよね。私もなんか、こういった自粛期間だし。何か新しいことを始めたいなとか思って、先週の月曜からね、Instagramを始めたんですよ。

(幸坂理加)見てますよ。

(DJ松永)ああ、見てるんですか? ありがとうございます。フォロワーさんだ。フォロワーさんと今、話しているんですね。ありがとうございます。

(幸坂理加)フフフ、4万7000人もね、フォロワーさんがいてすごいですね。

(DJ松永)フフフ、もっとたくさんのフォロワーがいる方、いっぱいいるんでね。恥ずかしいです(笑)。でもこれまでだったら私、SNSはTwitterだけに絞って。内容も告知だけに徹するという。「今のこの電脳社会、SNS社会において、この使い方が渋いんじゃないか?」って思ってたんですけど……でも、もうそれもいいかなとか思って。このタイミングで。やらないことを評価してくれる人は誰もいないし。「Instagramをやらない俺を見て! Instagramをやらない俺に注目してみんな見て!」って思ってたんですけども、誰も見てくれないし。もう2020年はそれはよそうと思って。

(幸坂理加)ええ(笑)。

(DJ松永)それで告知にしばられたSNSの使い方ではなく、もっと普通に自由に使うために。同じ景色しか視界に入らないこの期間だからこそね、新しいことに挑戦する意味も込めてInstagramを始めたんですけれども……。

(幸坂理加)いいじゃないですか。

(DJ松永)ありがとうございます。これがやっぱり非常に楽しくてですね。始めたら本当に結構ね、初日なんかInstagramの画面にずっとかぶりついたりしていて。やっぱり本当に実際、新しい世界。視野が広がったって感じで。同じSNSでもやっぱりコメントの空気とかフォロワーの方の感じも違って。なんかいい意味でフランクなんですよ。いろいろメッセージを送ってくださる方とかも結構多いんですけど。なんか距離が近くて面白いなと思ったのは「松永、今日の夜メシ、何? 私、ホッケ」っていうメッセージをいただいて。俺、すごいそれが心に残っているんですけども(笑)。

(幸坂理加)フフフ(笑)。

(DJ松永)あと、すごい自分のペットの写真とか。あと、自分の彼氏の写真をパシャパシャ送ってくる人とか様々な人がいて結構楽しいんですけども。ただ私、体が慣れてない部分があるというかね。まだ「Twitterと違う使い方せねば……」という思いがあるから、DJのプレイ動画を初日に上げてみたりとかいろいろしてたんですけど。何か2、3日もしたらすぐにね、告知だけの使い方に戻っちゃうんですよ。なんかクセになっているんですよ。他の使い方をするという発想がなかなか……凝り固まってしまっていて。「よくないな」と思って。Instagramにストーリーっていう24時間で消える限定的な投稿の機能があるじゃないですか。

(幸坂理加)はい。

フォロワーさんに聞いてみた

(DJ松永)それでフォロワーさんに質問をしてみまして。「どんな使い方したらいいですかね。アドバイスください」みたいなことを投稿したら、ありがたいことに大量のアドバイスのメッセージが届きまして。いただいた中でもダントツに多かった2つ。ひとつ目が「インスタライブをしたらどうか?」というご提案で。インスタライブっていうのは映像付きで生配信ができる機能ですよね。だから家から1人でおしゃべりしてる様子をインスタライブで生配信したり。それで見ている人がいろいろコメントできたりということなんですけれども。ただ俺がやるにはちょっと不安がありまして。

(幸坂理加)ええっ?

(DJ松永)2週前からラジオもリモートワークが始まって。先週、今週とソニーの会議室からお送りしているんですけども。最初の週は自宅からのリモートだったんですよ。これ、なぜ2回目から場所を変えたかというと、自宅のWi-Fi環境がもうスーパーザコだったっていうのもあるんですけど、もうひとつ。『ACTION』は昼間だから大丈夫なんですけど、『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』って深夜3時からなんですよ。で、2週前、オールナイトが終わって寝て。

それで昼間から『ACTION』をやって、それで携帯をパッて見たらめちゃくちゃ管理会社から電話がかかってきていて。「へっ!」って思って。もうなんか……パッとかけなおして見たら「あの、昨日の深夜3時頃、ご友人たちと大騒ぎした様子なんですけれども。隣の方から苦情、クレームが入りまして……」って言われて「はあっ!」って思って。「めちゃめちゃ苦情が来てる!」って思ってゾッとして。それで今、このタイミングで近隣住民とモメるのは絶対によくないと思って。

ただでさえ、ちょっとピリピリしているのに。これに関してはもう俺が100%悪いし。このご時世にモメにモメて強制退去みたいなことになったらもう完全に路頭に迷うじゃないですか。「今、家を探せる?」って思って。あと、俺1人で数人分うるさいっていうのもめちゃくちゃ恥ずかしかったし。すごい嫌だと思って。それでちょっとインスタライブには億劫になっているところがあって。

あともうひとつ、多かったのがね……これ、一番多かったんですけども。「自撮り写真を上げてくれ」というご提案。やっぱり多いんだなって思ったんですよね。これ、自撮り写真に対しては自分、めちゃくちゃ抵抗がありまして。昔は自撮りをいっぱいやってる人をうがった目で見たこともありましたけれども。なんかやっぱり実際、あれは素晴らしいことで、バンバンやった方がいいらしくて。

(幸坂理加)自撮りを?

先輩からの自撮りについてのアドバイス

(DJ松永)そう。それで結構前に先輩から「お前、もっと自撮りを上げた方がいいよ」ってアドバイスされたことがあるんですよ。その時のことをすごい思い出して。その先輩が言うには「お前は『痛い』って思われたくないからいろいろと行動を制限しすぎているけども。ファンだけに視線を向けた方がいい。なんでファンはお前をフォローしてるかっていう、DJ松永が見たいから。そしてお前が打ったんだろうなと思える文章とお前が撮ったんだなと思えると思える写真が見たいんだ。告知ではなくて。

そしてファンに深く刺さるものというのは絶対、いつ何時だって第三者から見たら痛いものだから。それを気にしていたらなにも始まらないし。最初から絶対に興味を持たない、絶対にファンにならない冷ややかな目線を浴びせている人と、自分を好きでいてくれるファンの人と、どっちを相手にしているんだ? 喜ばせるべきなのはどっちだと思う? 腹を括れ!」って言われたんですよね。

(幸坂理加)なるほどね!

(DJ松永)「なるほど!」って思って。で、それを言われている時っていうのはCreepy Nutsとかをやる全然前だったので、その先輩と俺とも規模感が全然違ったし、聞き流していた部分があったんですけども。今になってそれがめちゃめちゃ響くなと思って。それでまあ、思い返して……ただ、先々週のリモートワークの初日。オールナイトニッポンで放送をやった時、いつもだったらそのブースで撮っている写真とかをホームページとかSNSに上げるじゃないですか。ニッポン放送のスタジオのブースで。それができないから、スタッフから「自撮りを撮って送ってくれ」って言われたんですよ。

でも俺はやっぱりその自撮りならではの角度とか、スマホに腕が伸びてる感じとかに非常に抵抗があるんで。目の前にカメラを置いて、10秒後に自動的にシャッターが下りるようなの設定をして。自撮りっぽくない、人に撮ってもらった風な写真を撮ったんですよ。それで、相方のR-指定はどうしているのかな?って思ったらもう、やっぱり素晴らしいなと思って。素直にめちゃくちゃシンプルな自撮りを送っていたんですよね。

(幸坂理加)フフフ(笑)。

(DJ松永)ちなみに俺の写真を見たファンの人からTwitterで「陰キャ」とか「クソニート浪人生」みたいな、非常に正しい表現をしたご感想をたくさんいただいたし。自分でもそう思うんですけどもね。Rさんの自撮りとかを見るとね、やっぱりちょっとね、キモかったんですよ。

(幸坂理加)えええーっ?

(DJ松永)キモい。だから俺の思う自撮りから出る臭み。ぬぷーんっていうのが全部出ていて。あと、家族の自撮りとか見たら絶対に引くじゃないですか。肉親の。そういう部分もあると思うんですけども。なんかなにもおかしいことのない、特におかしいことがない写真なんですけども、めっちゃスケベに見えるんですよ。だから写真からとんでもない下心が透けて見えるんですよ。しかも、おじさんの。

(幸坂理加)そんなことはないと思うけど……(笑)。

(DJ松永)本当に見てほしいんですけど。なんかTwitterを出会い系だと勘違いして始めた50歳のおじさんがはじめて上げた自撮りの写真みたいに見えて。

(幸坂理加)ええーっ?

スケベ心が透けて見える(?)R-指定の自撮り

(DJ松永)なんかめちゃめちゃ女性にセクハラリプライを送っていそうだなっていうような、めちゃめちゃ下心が見えるんですよ。「すごいスケベ!」って思って。しかもその臨場感のある自撮りの写真におじさんのスケベ心が完全に切り取られていて。「はあっ!」って思って。「はあっ、気持ち悪い!」って思ったんですよ。

(幸坂理加)へー!

(DJ松永)自撮りは素晴らしいことで、上げている皆さんはぜひやるべきなんですけど、ただこれ完全に似合う、似合わないがあるなってその時に本当に思って。

(幸坂理加)でも松永さんが似合う人になればいいっていうことですね。

(DJ松永)なればね。でも、根本的にその才能が欠けているなと思ったんですよ。その生まれ持った……似合う、似合わないは後から努力してもつかない根本的ななにかが欠けているなと本当に思った。

(幸坂理加)本当?

(DJ松永)だから、なんだろうな……?

(幸坂理加)慣れもあるから。

(DJ松永)そうか。慣れもあるのか。

(幸坂理加)撮り方を研究して……。

(DJ松永)ただな、その努力かー。その努力をしている最中を見られてしまうっていうことだからな。

(幸坂理加)ねえ。上げましょう。自撮りの写真を。

(DJ松永)自撮り、上げた方がいいんだよなー。ただね、ちょっと……すぐ俺が始められるようななにかを送ってほしいんですよ。リスナーの皆さんに。今日、そのACTIONを利用して。私がInstagramを使う上でやれそうななにかみたいなご提案をほしいなと思って。ただ、そもそもInstagramで募集を投げかけておいてさんざんクレームを言って、もう少し大きい媒体で募集しようっていう俺、本当によくないなと(笑)。

(幸坂理加)アハハハハハハハハッ!

(DJ松永)本当にすいません(笑)。本当に……募集をしておいて、今日はクレームを言ってない気がする(笑)。

(幸坂理加)本当よ(笑)。

(DJ松永)よくない。だから最悪ですよね。本当にすいません。なんかRの悪口も言っているし(笑)。相方のことを「キモい」って言っていたし(笑)。本当にすいません。ただ、送ってくれ! すいません(笑)。

(幸坂理加)そうですね。いろんなアイデアを送ってください(笑)。

<書き起こしおわり>

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