小出祐介さん、R-指定さん、宇多丸さんが2023年8月3日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で『劇場版 ほんとにあった！呪いのビデオ100』について話していました。
（宇多丸）ということで、今回100が公開されて。中村監督が戻ってきてっていうことで。本当にメモリアルな……僕も見ましたよ。
（小出祐介）どうでした？
（宇多丸）面白かった！ 特に中村義洋監督がもう1回登板するっていうことを使ったネタの数々。その「とでも言うのだろうか」を途中まで……「とでも」まで言って。「あれ？」ってね。そこからの中村監督が絡んでくるあれも見事だし。
（R-指定）そこ、やっぱり劇場の空気感、変わりましたもんね。「あっ、そっちで行く？」みたいな。かなりメタな……。
中村義洋監督復活
（宇多丸）そう。メタ的ですよね。途中でさ、中村監督が……その他のスタッフが「忙しいから。今、90いくつを作っていて。それどころじゃないですよ」「えっ、じゃあ俺が『やむなく行くことになりました』みたいなナレーションを言うわけ？」って言っていて。そしたら次のシーンで「ナントカで……」って（笑）。だからそういうメタだし、コメディとしてもそこがすごいおかしくて。
（R-指定）あそこ、だから会場全員でドカン！って爆笑になって、すごく嬉しかった。「最高やん！」みたいな。
（宇多丸）さすがだよね。
（小出祐介）そういうメタなことを今までやってこなかったシリーズだし。で、そのネタを使ったら笑い……「笑かそう」っていうのを明確にやってるわけじゃないけど、結果的に笑っているっていうのはやっぱり一番最初のこのシリーズを立ち上げた中村監督だからやっていいメタだったっていう。そしてずっとナレーションをやってるわけだから。
（宇多丸）たしかに。で、2人はどう見たんですか？ その100は。
（小出祐介）最高でしたね。僕は。
（R-指定）最高やったし。やっぱりその取り扱ってくるネタも、ネタバレにならないように言いますけども。そのね、タイムリー感とかはやっぱりほん呪印やなって。いろいろありますけれども、そういう世の中で起こったことをタイムリーに入れ込んでいくっていう。それはもう、事件であったりとか、世の中の流行であったりとか、それこそ都市伝説。流行の、イキのいい都市伝説とかも入ってきたりするというそのタイムリー感。しかもそれを劇場版でするっていう。
（宇多丸）みんなで共有してね。いや、すごく面白かったですよ。さすがだなって思って。
（R-指定）メタでもありつつ、原点回帰でもあったっすよね。あんだけ長く、ひとつの現象を……。
（小出祐介）それはやっぱり初期にスペシャル1で、それまでずっと細かい積み重ねで見せてくるシリーズはありましたけど。1個の長編の調査を見せるっていうのをやったのも中村監督なわけで。その中村監督が今、長編をやるならどうなるのか？っていうのが今回だったわけですけど。でもやっぱりスペシャル1とはもう、20年以上時間が経ってるので。なんかコンプライアンスへの配慮だったりとか。あとはまあ「えっ、なんでわざわざ夜に行くの？」とか（笑）。それもやっぱりシリーズの積み重ねがあるからこそ生きてくるメタでもあるし。それもちゃんと中村さんが使ってくるのが非常にうまかったですね。
シリーズの積み重ねがあるからこそ生きるメタ
（宇多丸）なるほどね。だからやっぱりアニバーサリー感がすごいある感じだってことですよね。ということで『劇場版 ほんとにあった！呪いのビデオ100』に関しては今、劇場公開中ですが。小出さん、関連イベント。オフィシャルイベントに出演されるんですね？
（小出祐介）そうです。8月5日（土）、午後4時50分から池袋シネマロサにて、中村義洋監督とのトークショーがあります。
（宇多丸）やばい！ やばいじゃないですか！
（小出祐介）結局節目節目で中村さんにはお話を伺ってるんですけど。今回はもうぜひっていうことで。
（宇多丸）だからもう、ファン代表だよね。マジで。
（小出祐介）やらさせていただいてます（笑）。
（宇多丸）いや、すごいことですよ。ぜひ8月5日4時50分の回、シネマロサに行ける方、皆さん行ってください。
【公開待機作品】
★『劇場版 ほんとにあった！呪いのビデオ100』
大ヒットシリーズの100巻を記念した劇場公開作品！
中村監督をはじめとした呪いのビデオ製作委員会スタッフが”呪い”にリアルタイムで巻き込まれていく様を記録した心霊ホラードキュメンタリー。https://t.co/TrucwmR1qD pic.twitter.com/WAzwnmYYdU— KBCシネマ (@kbccinema) August 5, 2023
＜書き起こしおわり＞