ハライチ岩井 パクチーを語る

ハライチ岩井 パクチーを語る ハライチのターン

(岩井勇気)「おおっ!」って思って。「ああ、パクチー感もないし塩も合うし、いいわ!」みたいな感じで思ったんだけども。「でも、パクチーの味が全くしないから意味なくね?」って思って。

(澤部佑)ああ、まあ克服ではないか?

(岩井勇気)「これ、野草と一緒じゃん? 野草の天ぷらとか素揚げと一緒じゃん?」ってなって。

(澤部佑)ああ、それならいろいろと食えるからね。

(岩井勇気)「これじゃダメだ。本当にダメなんだ。大人になって食べれないものって、克服できなくなっているんだ……」みたいになったわけ。「じゃあ、でも子供の頃ってどうやって克服してたんだ?」って考えたんだよ。それで1個、思いだったんだけど。昔、ピーマン食べれなかった時に親が「ピーマン食べないとピーマンマンになれないよ」みたいな。アンパンマンにピーマンマンっているんだけど。そう言われて、「じゃあ食べよう」って思って食べるようになったんだよ。

(澤部佑)ああ、岩井家は?

ピーマンマンでピーマンを克服

(岩井勇気)そう。食べれるようになったんだけども。でも、今思えばなぜ俺はピーマンマンになりたかったんだろう?っていうのは1個、あるけども。

(澤部佑)まあ、「魅力はない」って言ったらあれだけども。

(岩井勇気)ピーマンマンなんてなんにも好きじゃないんだよ? でもなんか「ピーマンマンになれないよ?」っていう圧で食ったの。でもなんか、「キャラクターっていうのがあれば行けるのかな? 大人は無理だろうけど、子供これからパクチーを食うとしたら、パクチーマン的なやつがいれば食うようになるかもな?」みたいな。

(澤部佑)ああ、パクチーマンね。

(岩井勇気)パクチーマン。それでイメージを変えれば……みたいな。で、パクチーマンがいるとしたら、もちろんパクチーの特徴を受け継いでる超人的なやつなんだろうね。だからもう、どこにいても自分を主張するキャラというか。大勢の中にいても目立つし。とにかく派手な服を着て。それで「自分が、自分が!」っていう感じで。話していても全部、自分の話に持っていくというか。

(澤部佑)ああ、なんかいそうだな、そういうキャラな。

(岩井勇気)人の話を聞いてるようで聞いてなくて。相づちは打つけど、それは自分の話をするための振りでしかなくて。「相手を引き立てる」っていうことは全く考えずに、毎回自分の話で終わらないと気がすまないようなやつ。そのタイプのやつだなと思って。で、とにかくだから「人とは違う」ということを主張してくるやつ。異常性をアピールして、「普通」って言われることが何よりも嫌だみたいな感じなんだろうね。パクチーマンはね。

(澤部佑)なるほどね。

(岩井勇気)で、「自分はこんな変なところあるんですけど、これって普通じゃないですよね?」っていう時だけ「普通」っていう言葉を使うみたいな。「どうですか?」みたいな。で、基本先輩にもタメ口だから。パクチーマンは。そういう感じ。「わかってはいるんだけど、それが自分ですから」みたいに押し通す感じのやつ。で、それを指摘すると「いろんな人がいるはずなのに自分の枠に合ってないからって否定するような人って、心の寂しい人なんですかね?」みたいなのをSNSで言うみたいな。

(澤部佑)うわあ、SNSで言うのかよ。

(岩井勇気)後々、SNSで言うようなイプのやつなんだろうね。で、最初はそのキャラが受け入れられてもてはやされるだろうけど、だんだん薄っぺらかったり、「変わってるっていう風に見られたいだけだ」っていうのがバレてきて。そのタイミングでね、裏では後輩とか自分より下のやつにパワハラしてるのがバレたりとかして。

(澤部佑)ああ、もうなに? 最低だよ、パクチーマン!

最低なパクチーマン

(岩井勇気)そう。で、嫌われちゃうんだよ。で、相手にされなくなっていって、しばらくして「ああ、もうパクチーマン、見なくなったな?」なんて。それで久々に会った時にはすげえ礼儀正しくなっていて。敬語になっていて。「あれ? あのキャラ、どうしたの?」って聞くと「いや、ちょっとまあ……あれは若気の至りで……」って一言で終わらそうとしてくるんだけども。「俺らはまあね、それはいいけど。お前の前のキャラを好きだったやつはちゃんとフォローしたのか?」っていう。

(澤部佑)あっ! 少なくとも、そっちにもいるっていうね。

(岩井勇気)「『あれは全くの嘘のキャラでした』って謝ったのか、てめえ? 支持してくれてた人たちを切り捨てて。お前、裏切ったりしてねえよな?」ってこっちは思うわけ。「そういうところだからな。お前が『薄っぺらい』と思われたところは」って。みんな、そうパクチーマンには思うの。「でもまあ、瞬間的にファンになってたやつだけで、お前のファンなんて元々1人もいねえけどな」って周りの人が思うんだよ。そう思ったら、どんどんそいつ、パクチーマンは普通のやつになっていって。

(澤部佑)つらいな。

(岩井勇気)そういうやつなんだよ。パクチーマンは。「ああ、パクチーマンってそういう感じのやつなんだ!」って思ったら……「やっぱり俺、パクチー好きじゃねえな」ってなって。

(澤部佑)いや、そうだよね。絶対にそいつ、人気出ねえな。そうだよね。

(岩井勇気)結果、だから「俺はパクチー嫌いなんだな」って。確定しましたよ。

(澤部佑)そうだね。そうだよ! 嫌いだからそんなキャラになっちゃうんだよ。お前の頭の中で。

(岩井勇気)うん。ひどいよ。パクチーマンはね。本当、パクチーがもてはやされるのも今だけだからな、パクチー!

(澤部佑)フハハハハハハハハッ! めちゃくちゃ嫌いじゃん、もう(笑)。

<書き起こしおわり>

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