高田文夫 志村けんを追悼する

高田文夫 志村けんを追悼する ラジオビバリー昼ズ

<音源スタート>

(高田文夫)いかりやさんのところはいきなり行っちゃったんですか?

(志村けん)そうです。高校を卒業する前に住所録を調べて。それで家にピンポーンって行ったら(モノマネで)「なんだ?」って。

(高田文夫)出たよ、あの顔が(笑)。

(志村けん)怖いですよ?

(高田文夫)あれ、生で見たらね(笑)。

(志村けん)慣れないもん。だからずっと、いまだに慣れないっていう(笑)。

(高田文夫)フフフ(笑)。

(松村邦洋)だいたいもう、竜さんとか肥後さんとか、タダ酒が好きなメンバーですからね。

(志村けん)まず金を払わねえからな。ビタ一文、払わねえからな(笑)。

(高田文夫)ビタ一文だからね(笑)。

(志村けん)お土産も持って帰ったりするからな(笑)。

(高田文夫)持って帰っちゃうんだよ。おみやにしちゃってさ(笑)。

行きつけの鉄板焼屋で……

(志村けん)この前、俺がいつも行っている鉄板焼屋があるんだけど。そこが俺の席、決まっているんだよ。二席な。それで行ってもそこに席がキープしてあるわけ。それで突然夜、9時ごろに行ったんだよ。そしたらそこで竜ちゃんと奥さんが飲んでるのよ。

(高田文夫)フハハハハハハハハッ! カミさんと(笑)。

(志村けん)「お前、そこ誰の席だと思ってんだよ?」って(笑)。そしたら慌てて……(笑)。

(高田文夫)ジタバタしちゃって(笑)。

(志村けん)ジタバタしちゃって。「結婚記念日だ」っつって飲んでるんだよ(笑)。

(高田文夫)記念日、人の席で食うなよ!(笑)。

(志村けん)「人の席で飲んでるんじゃねえよ!」「ここに来ればお金を払わなくてすむって思って」って(笑)。

(高田文夫)人ので間に合わすなっていうんだよな。記念日を(笑)

<音源おわり>

(高田文夫)フフフ、そうだよね。竜ちゃんたち、いつも志村さんとね。今は千鳥・大悟がね、ずっとそばにいたからね。かわいそうだと思うけども。その前はずっとダチョウがそばにいてね。そうだよね。いやいや……。

(松本明子)本当にコントでは爆発的な芸人の魂で笑わせてくれていましたけど、普段はシャイな方でね。

普段はシャイな人だった

(高田文夫)だろう? 本当にしゃべらないよね。だからあの人、いかりやさん直伝で、コントだけは役作りしてウワーッてやるのをずっとやっていたんで。そしたらたけしさんと俺がたけしさんのオールナイトニッポンをやっている時。深夜放送の生放送中にさ、「ちょっと勉強させてください」ってさ、志村さんと当時の作家の人と、2人で生放送中に来て。それで最後まで聞いていて。それで「おう、志村!」「どうですか?」って聞いたら「到底、私にはできない仕事です」って帰っていったのよ。

だから周りの人がみんな「オールナイトとかやりませんか?」ってたぶん声をかけたんだと思うんだよ。でもしゃべりになると、たけしさんがいたから。ウワーッとしゃべるだろう? 「ああ、これは勝てない」っていう。だから「自分は作り物のコントを作っていこう」っていう。そっちでそういうライバルがいたから、余計によかったんじゃないかな? だから志村さんは自分の方のコントの役作りを。それでバカ殿とか変なおじさんとか、そういうのを作っていったわけで。いやー、やっぱりね、偉大な喜劇人だったね。やっぱりすごいよ。

(松本明子)本当ですね。

(高田文夫)いや、でもみんな行っちゃったんだから。いかりやさんもいないし。だからうるさい人がみんな上で待っているんだよ。なあ。荒井注さんも待っているんだから(笑)。いやー、いろんなことがあったな。でも70歳で本当にああいう目にあうんだから、コロナは本当に気をつけた方がいいね。

<書き起こしおわり>

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