高田文夫さんが2023年12月25日放送のニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』の中でゲストのナイツ・塙さんに漫才協会の後輩芸人ミーナへのM-1ドッキリを仕掛けてそれが炎上した事件について、直撃していました。
(高田文夫)ラジオ・チャリティ・ミュージックソン、今回で49回ってことですか。すると来年は……来年、みんなキリがいいんだね。50回じゃん。70年で50回。欽ちゃんが始めたんだよ。そして俺がこの番組を始めたのが35年だから。もうみんな、大変。節目だよ。その最中に不祥事だよ。本当に……なあ。俺もさ、「なんかこいつら2人、起こすな」と思ってたんだよ。にらんでいたんだよ。だから、そこが俺のブッキング能力の高さだろうな。旬の2人を呼んであるから。ちょっと、はい。スタジオへどうぞ。どちら様ですか?
(松本明子)よろしくお願いします。本日のゲストです。
(塙宣之)どうも。漫才をやらせていただいてます。ナイツの塙宣之です。よろしくお願いします。
(土屋伸之)土屋です。
(高田文夫)お前もお前でついていてわからなかったのか?
(土屋伸之)すいません。
(高田文夫)俺もいろんなところから心配の声が嵐のようにやってきて。
(土屋伸之)はい。高田先生にも、ご迷惑をおかけしました。
(高田文夫)本当だよ。何が何か、わかんないんだけど。お前、今年の6月だろ? 会長になって。
(塙宣之)はい。そうです。
(高田文夫)それ以来、ちょっと調子に乗ってるっていうことで。
(塙宣之)はい。調子に乗りまして。今年の夏頃、母親から「あなたは権力の魔性に侵された」っていうお叱りを受けまして。
(高田文夫)ここでね、きっちり小言を言おうと思ったんだよ。だって漫才協会でこいつに小言を言えるやつも、いないじゃん?
(土屋伸之)そうですよ。
(高田文夫)もう外部理事の俺しかいないだろう?
(塙宣之)ありがとうございます。本当に。
「あなたは権力の魔性に侵された」(塙母)
(高田文夫)小言を言おうと思ったんだよ。だけど、もう母親に言われてるのね? 俺もさ、最近みんな、泣かせちゃっているからさ。松村といい、宮治といい……本気で泣くからな。スタジオであいつら。怖くて。
(塙宣之)それよりも本当に今、泣きそうなんですよ。
(土屋伸之)自業自得なんで。
(塙宣之)でも、やっぱり「今ぐらいでいいのかな」って思いました。また陽気になると、またおかしいなことをしますんで。
(高田文夫)よかったよ。今日、俺、会ってからずっと陰気なんだよ。伏し目がちで。俺の顔を見て「どちら様でしたっけ?」って。もう伏せててさ、わからないんだよ。これぐらいがいいかもしれない。今のところ、年越しはな。どう? 正月も生、何本かあるだろう?
(塙宣之)あるんでね。「ちょっと昨日、インターネットのヤホーで炎上しまして」みたいな掴み、やるしかないかもしれないって。
(土屋伸之)いや、あんまり反省してないな?(笑)。
(高田文夫)だから「会長」っていう役職がね、権力をさ、増長させていくんだよ。
(土屋伸之)大した権力じゃないですけども。漫才協会の会長って(笑)。
(高田文夫)1回、ほら。だからエレベーターボーイからやってもらおうかなと思ってさ。東洋館の。
(土屋伸之)ああ、出直しで?
(高田文夫)たけしさんも昔、やっていたから。同じ感じで。あそこでさ、エレベーターボーイをやりながら、タップを踏んでもらおうかなって。そこから。
(土屋伸之)古すぎますよ(笑)。今、誰もやってないですよ。
(高田文夫)古くないよ。俺はオンタイムだから(笑)。
(土屋伸之)東洋館、エレベーターボーイ、いらないですから。自動でやってますから(笑)。
(高田文夫)復活だよ、復活。暫定的に3ヶ月だけ、ちょっと権力を剥奪して。俺、こいつが会長、いいなっていうのを考えているんだけども。すず風金魚に……。
(土屋伸之)金魚師匠が会長?(笑)。
(高田文夫)金魚と中津川弦で行こう。会長、副会長は。
(土屋伸之)フハハハハハハハハッ! 金魚・弦体制!?
(高田文夫)どう?
(塙宣之)副会長は変えなくても大丈夫です。ロケット団の三浦さんと宮田陽さんなんで。
(高田文夫)宮田陽・昇の陽はオチがないからダメなんだよ。
(土屋伸之)フハハハハハハハハッ! 先生が厳しすぎるんですよ(笑)。
(高田文夫)トークでオチがないんだから。
(塙宣之)僕のこの件と全く関係ないところで。それは関係ないんで(笑)。
(高田文夫)ダメだろ? オチがないのは。で、相方がだって、(柳亭)こみちの旦那だろう? 落語家だもんな。あ、それは関係ないか。
(塙宣之)それは関係ないんで。
(高田文夫)で、わかりやすく言うと、なにがどうなったの? 全然わかんないんだけども。
(塙宣之)今回の件は漫才協会の……。
(高田文夫)昨日もお前、審査員をやりながら、しょげていたからさ。
(土屋伸之)必要以上に頭をさげていましたよ。
ナイツ塙さんのお辞儀がだいぶ深くて草#M1グランプリ pic.twitter.com/WfMsPcj1y8
— 星野コンボイ (@mark_dakke) December 24, 2023
(塙宣之)昨日でね、なるべく……なんとか終わったかなと思ったら、まだここで言われるという。
(高田文夫)昨日、松本にも言われたからな。かまされたからな。
(塙宣之)そうですね。まあ、詳しくはヤホーニュースをご覧いただきたいんですが。
(高田文夫)大人はあんまりヤホーニュース、見ないからな。この世代は。
(塙宣之)まあ、ドッキリを失敗してしまったというか。
(高田文夫)ちょっとかいつまんで、軽く教えてくれる?
(塙宣之)「今年からM-1で漫才協会の枠がひとつ増えたよ」っていうドッキリを後輩にして。
(高田文夫)ああ、権力を笠に着て?
(塙宣之)すいません。勘違いをしちゃって。それで後輩がプレッシャーになっちゃって。またそのネタばらしをする前に、M-1の予選で落ちちゃって。
(高田文夫)で、彼ら2人、なんだっけ? ミーナか。ミーナは落ちちゃったのね。
(塙宣之)はい。2回戦で落ちちゃいまして。というところで「なんでもっと早くネタばらしをしてくれなかったんですか?」っていう。もう、それは100:0で私が悪いので。もうただただ反省をしております。
(高田文夫)反省をして。それで、ちゃんと当人には詫びたのね?
(塙宣之)もちろんです。
止められなかったナイツ土屋
(高田文夫)それを土屋は横にいて、止められなかったわけね?
(土屋伸之)僕はちょっと、すみません。気づかなくて、止められなかったです。
(高田文夫)なんで頭、丸めてこなかったの?
(土屋伸之)えっ、僕がですか?(笑)。
(高田文夫)だってお前、相方だろう? そりゃそうだよ。だいたいなんかあったら、相方が丸めるんだよ。
(土屋伸之)フハハハハハハハハッ! そうなんですか? 東京漫才、そんなシステムなんすか?(笑)。
(塙宣之)そんなコンビ、いますか?(笑)。
(高田文夫)東京漫才の本が出ただろう? 厚いやつ。
(塙宣之)神保喜利彦さん、そんな本を書いてないですよ?(笑)。
(高田文夫)あなたの相方が頭を丸めて。
(土屋伸之)相方だけが頭を丸めるんですか?(笑)。
(高田文夫)そうそう(笑)。そういうルールがあるんだよ。
(塙宣之)あれをちゃんと読んでおけばよかったですね。
(高田文夫)そうだよ。爆笑にも渡したら、お礼の手紙も来たし。なあ。そういうことだよ。じゃあ、その1件はもう大丈夫なのね?
(塙宣之)はい。ご迷惑をおかけしました。
M-1審査への影響
(高田文夫)ちょっとM-1の審査には引きずったってことですか?
(塙宣之)いや、審査には……(笑)。
(土屋伸之)ちゃんと切り替えてやりましたよね(笑)。
(塙宣之)それは切り替えて。
(高田文夫)ちょっと明るさはなかったよね。
(塙宣之)明るさと、あとなんかわかんないですけど、80点台を付ける怖さは無意識にあったのかもしれません。
(高田文夫)プレッシャーがかかった?(笑)。
(土屋伸之)まあ、そんな滑ってるコンビ、いなかったから。大丈夫です。
(塙宣之)「85点とかつけたら、また炎上するんだろうな」って。
(一同)フハハハハハハハハッ!
(土屋伸之)追い炎上が怖くて?(笑)。
(塙宣之)「もしかしたら……」って。
(高田文夫)追い焚きみたいな?
(土屋伸之)追い焚きじゃないですか(笑)。なんで追い焚きしなきゃいけないんですか(笑)。
(塙宣之)いや、その「追い炎上」があるとしたら、今この瞬間なんですよ! 俺はそれが一番あれなんですよ。
(土屋伸之)塙さん、泣きそうになっていますよ。
(塙宣之)俺からまたなにか、引き出そうとするの、やめてもらっていいですか? もう終わっていることなんで。先生。
(土屋伸之)ここでまたやらかすから。
(高田文夫)いや、俺は全然知らないからさ。
追い焚き禁止
(塙宣之)先生といると、だんだん俺の変なスイッチがまた入ってくるんで。追い焚きのスイッチが入っちゃうんで。
(高田文夫)フハハハハハハハハッ! 追い焚きスイッチ、また入っちゃう?
(塙宣之)入っちゃうんで。1回、それはオフにして。足し湯かなんかにしていただいて。
(土屋伸之)埋めないと(笑)。
(高田文夫)埋めるのはお前の役だろうがよ! なんでお前、頭を丸めてこないんだよ?(笑)。
(塙宣之)神保喜利彦先生の本に書いてあるんで。
(高田文夫)27歳で。すごい詳しいよ? 漫才の歴史に。そこにも書いてあるんだから。ちゃんと読んで。
(塙宣之)先生、M-1は3時から本当に全部見られたんですか?
(高田文夫)頭から。ママタルト、よかったよ。すごいよ、あれ。
(土屋伸之)漫才協会のママタルト!
(高田文夫)あとエバース。ケンタウロスのネタの。あとロングコートダディもよかったしな。見てたよ、お前。寝たきりみたいだったもん。ずーっと3時から。
(土屋伸之)全然動かずに?
(高田文夫)すごいよ。床ずれ(笑)。
(土屋伸之)長いですからね。今年のM-1は。
(塙宣之)7時間ぐらいやっていましたからね。10時10分までやっていましたから。
(高田文夫)それで「おっ、いよいよ審査員が出てきたな!」って思ったら、塙がなんか暗いんだよな。「おっ、待ってました。頼む! たっぷり!」なんて思っていたら。
(松本明子)深々とお辞儀して(笑)。
(土屋伸之)事情を知らない人もいますから。「なんでこんなに?」って。
(高田文夫)「塙会長、どうしたんだろう?」ってね。
(塙宣之)でも今田さんがCM中、「今から始まるよ」っていう時に「皆さん、塙くんにも大きな拍手をしてくださいね」って言ってくれたんですよ。
(高田文夫)CMの間に言ってくれたの?
(塙宣之)要するに、待機している時に。「塙くんにも大きな拍手を」って言ってくださって。
(土屋伸之)いろんなところに気を遣われて。
(松本明子)愛が、ねえ。
(塙宣之)で、松本さんにもいじっていただいて。みんな、先輩たちが優しくて。
(土屋伸之)ありがとうございます。
(高田文夫)じゃあ、それで2人でなんとか、ちゃんと謝って?
(塙宣之)そうですね。
<書き起こしおわり>