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武田砂鉄 週刊文春「財務省・近畿財務局職員手記」記事を語る

武田砂鉄 週刊文春「財務省・近畿財務局職員手記」記事を語る ACTION
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武田砂鉄さんが2020年3月20日放送のTBSラジオ『ACTION』の中で週刊文春に掲載された財務省・近畿財務局職員の手記の記事について話していました。

(武田砂鉄)それで僕、小説現代というところで連載を始めてまして。コラムでですね、「もう忘れてませんか?」っていうコラムを始めたんですよ。

(幸坂理加)はい。

(武田砂鉄)これはちょっと前まで5時台のコーナーで「ニュースのその後」っていう企画をやってましたけど、これの完全な丸パクリ企画なんですよね。ラジオ側に許可を取ってないんですけど。ニュースがどんどん忘れられていくからっていうのでニュースのその後っていうコーナーをやっていましたけども。この「もう忘れてませんか?」っていうのは、だいたいニュースが忘れられていくのは4ヶ月ぐらいじゃないか?っていうことを踏んで。

この小説現代っていうのは毎月22日に発売されるので、明後日にまた次の号発売されますけれども。この4ヶ月前の新聞を読んで、そこに書かれていることから時事コラムを書くっていうことをやってるんですよね。なのでね2月発売号は10月22日の新聞なんで。まあ10月から消費税増税があって10%になったんで。「それについて納得してるかどうか?」っていうような記事が出ていたりとか。明後日に出る3月発売号は11月22日の新聞を元に書いてるので関西電力の福井県の高浜町の助役から金品を受領していたっていうのがあって。

(幸坂理加)はい、ありましたね!

(武田砂鉄)そこで調査方法調査報告書が出て、福井県の職員も金品をもらってたっていうのがその11月22日だったんですよね。

(幸坂理加)ああ、たしかにちょっと忘れかけている。

(武田砂鉄)ちょっと忘れている感じ、あったじゃないですか。そういうのを4ヶ月前の新聞を開くだけで、そのままになってくることが出てくるという連載をやっているので。まあちょっと興味があれば読んでほしいんですけれども。今週はですね、とにかくその週刊文春で森友学園問題で公文書改ざんに関わって自ら命を絶たれてしまった赤木俊夫さんという方の手記が非常に大きく話題になりまして。

僕、こういうま小説現代の連載をやってることもあって、「忘れちゃいけない」っていうような頭があるもんなんで。Twitterにこういう風に書いたんですね。「『コロナそっちのけで、次は森友か』みたいな声が届くが、森友も加計も桜も統計不正も大臣の無責任辞任も辺野古の軟弱地盤隠蔽もコロナの初動ミスも(他にもあれこれ)、国の対応というか作戦が『このまま忘れてもらおう!』なので、忘れなければ『次は』がずっと続く。」というようなことを書いたんですけども。

「忘れちゃいけない」

まあこの森友学園の手記についても今、この手記によってまた報道が再燃しているところはありますけれども。ちょっと私たちはこの件を忘れ過ぎていたじゃないかな?っていう気がしたんですよね。で、この手記は亡くなられた赤木さんの妻の昌子さん(仮名)がこの手記が発表された後に、その財務省の理財局長だった佐川さんの指示によって決裁文書から安倍首相の妻・昭恵夫人らの関与を示す部分の削除など、改ざんを強制された。そして自殺に追い込まれたということでこの昌子さんが佐川さんと国を相手どって訴訟を起こしたという。

この手記の存在は前から、このジャーナリストは知っていただけれども。三回忌を終えてこの昌子さんがようやく公開する決意を固めたっていうものなんですね。これを読むと、本当にこの1人の人間が壊れていってしまう様子というか。そして何よりその1人の人間を壊すぞとする人たちの無慈悲な様子というものが描かれていて。印象的だったところが何点もあってですね。本当に誠実に仕事をされていた赤木さんが厳しい局面に追いやられていくのをずっとその昌子さんがご覧になっていて。夫がその命を絶ったのを知った後に、昌子さんは「普通ならばその119番をしますよね? でも私は財務局に殺されたという思いがあるので、つい110番をしちゃったんだ」っていうような場面も出てくるんですね。

(幸坂理加)うん……。

(武田砂鉄)あるいは、「麻生大臣が墓参りに行きたいと言ってるが、どうするか?」ということを財務省職員から言われて、この昌子さんは「来てほしい」っていう風に述べたんですけれども、財務省の職員がその昌子さんの兄に連絡をして「マスコミ対応が大変だから」っていうことで、その言葉を受けて麻生さんは「遺族が来てほしくないということでうかがっていない」ということを答弁してるんですね。それについて、昌子さんはお怒りになってるんですけれども。

後はですね、この財務省の事務次官が弔問に訪れた際には、同行した近畿財務局の職員が「この人を分かってますか? 一番偉い人ですよ。分かってます?」っていうような言い方をしたという。で、その昌子さんは自分の夫が勤めていたところだから、そんなに悪くは言いたくなかったんだけれども、こういうことが続くと、やっぱり残された昌子さんも本当に組織に潰されそうになっていたんだということがこの記事、手記を読むとよく分かるんですね。

(幸坂理加)はい。

(武田砂鉄)で、この赤木さんの口癖っていうのは「僕の契約相手は国民です」っていうことで。それをもうずっとおっしゃっていたらしいんですよね。こういう意識を持ってる官僚の方もいたんだっていう。今、本当に隠蔽とか改ざんとか忖度とかね、人のせいにするっていうのを繰り返す人たちがたくさん出てきますけれども。その方が最後にですね、「最後は下部が尻尾を切られるんだ。なんて世の中だ。手が震える」っていうような遺書をですね、涙がにじんだような遺書を残しておられるわけですね。

記事への反応

これについて、どういう風に皆さんが反応してるか?っていうと、菅官房長官は「これはもう適正な処分が行われ、適材適所の人事が行われた」というような言い方をした。麻生さんは「正確に全てを記憶しているわけではないが、手記と報告書で大きな乖離はない。私どもの見た範囲では新たな事実には当たらない」ってことをおっしゃった。この手記、遺書自体が僕は新たな事実だと思うんですけれども、それには何も言わずに。安倍首相も「財務省で麻生大臣の下で事実を徹底的に明らかにしたが、改ざんは二度とあってはならず、今後もしっかりと適正に対応していく」と。

あるいは「胸が痛む」というようなことをおっしゃった。それで記者から「総理。ご自身の責任についてはいかがでしょうか?」という声が上がったけれども、安倍さんはその質問には答えることなく足早にその場を立ち去られたという。財務省の報告書には「佐川さんが方向性を決定づけた」っていう風にはしてるんですけれども、指示の有無っていうのを明記していないんですね。でも手記にはですね、「この決裁文書の改ざんは元は全て佐川理財局長の指示です。パワハラで有名な佐川氏の指示には誰も背けないのです」という風に書いてあるんですね。

だから報告書とこの手記の内容は全く異なっているところもたくさんあるんですよね。で、この財務省は決裁文書の改ざんを認めて20人、処分したんだけれども検察は佐川さんであるとか37人全員を不起訴にしてるんですよね。で、この佐川さんを不起訴にしたのが最近、東京高検の定年延長問題で名前の出ている黒川検事長であるという。あるいは、この改ざんで処分された主な財務省の職員はその後、たとえば佐川さんは国税庁の長官になったり。理財局次長は横浜税関長になったり。理財局総務課長はイギリス公使になったり。国有財産企画課長は内閣官房内閣参事官になったりとか。いわゆる栄転をしているわけですね。

本当にこれ、この文章を読むと怖くなってきます。再検証じゃなくて、第三者がやっぱり検証するしかないという風に思うんですけれども。このスクープした相澤さんという記者がヤフーで追加の記事を書かれてまして。そこで妻の昌子さんはこう述べているんですね。「やっぱり麻生さんには来てほしいです。(亡くなったご主人の)トシくんの前でお参りをしてほしい。そしたら私、直接麻生さんにお願いします。『再調査をしてください。なぜ、トシくんが亡くなったのか、私にわかるように説明をしてください」という。

「自分で決めてやったことなので大丈夫です。夫のことを思うと負けてられませんから。乗り切ります」ということをおっしゃっているんですよね。今、たくさんの問題がありますけども。だから「こっちの方が今は大事だよ」とかって優先順位をつけずに、この件をもう1回、検討するということが必要だと思うんですよね。そもそも、佐川さんであるとか財務省の理財局には公文書改ざんという、これまでにない異常な判断をする動機はないわけですから。なんで公文書改ざんを決定したのか。誰が支持をしたのか。それを明らかにする必要があると思うんですよね。

契約相手は誰なのか?

繰り返しますけども、赤木さんは「僕の契約相手は国民です」ということを口癖にされていたんですよね。このところ、契約相手が国民ではなく、もう身内だけで契約しあっているような政治家とか官僚が多い気がしますんで。まあ今、国会で問題視されていることには、僕はなんかその共通点があるような……つまり、「私の契約相手は国民です」というような意識ではない人が国を動かしているような気がしてならないんですよね。はい。

<書き起こしおわり>

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