みのもんた『プロ野球珍プレー好プレー』ナレーションを語る

みのもんた『プロ野球珍プレー好プレー』ナレーションを語る ナイツのちゃきちゃき大放送

(出水麻衣)あれは1度だけで録っているんですか? それとも映像を1度見てから?

(みのもんた)「よーい、スタート!」で当てちゃう。

(土屋伸之)初見でもう当てちゃうっていうことですか?

(みのもんた)そう。だからトチってるのもよく出ていますよ。

(塙宣之)それ、ちょっとすごいな……。

初見でナレーションする

(みのもんた)カットしなきゃいけない言葉とか出てきたりするわけ。昔、神宮球場なんて外野席が芝生だったから。もうアベックの天国ですよ。だからたまに外野フライなんかを捕る時にアベックが映ったりするでしょう? で、「外野フライ、捕った!」なんて言わないのよ、僕は。「いいっ、いくぅ~~~~! ああっ、いいっ!」って。なんにも言わないよの。

(土屋伸之)フフフ、ちょっと待ってくださいよ。これも一応今、お昼の生放送なんですよ?(笑)。

(塙宣之)そうだな。俺もなんか……やっぱり自分がちっちゃい人間だなって思ってきたよ!

(土屋伸之)いや、ダメだろう?(笑)。悪い影響だよ。

(みのもんた)なんにも言わないのよ。

(塙宣之)人生観、変わったよ! そんなこと、言っていいんですね?

(みのもんた)だってなにも言ってないじゃん。ボールが飛んでいったからさ、外野手が捕ろうとしているだけで。

(塙宣之)「ボールが飛んでいった!」とか言わなくていいんですね?

ボールの行方よりもアベックのことを話す

(みのもんた)それは言わないのよ。それよりも外野が映った時にアベックがいたら言えばいいのよ。アベックの方がいいじゃない? 「ああ、いいっ! ああ~! あああ~っ!」って。何も言わないの(笑)。

(土屋伸之)フハハハハハハハハッ!

(みのもんた)それで面白かったのよ。

(塙宣之)それはでも、発想というかさ。

(みのもんた)知らないから。僕は野球、があまり詳しくないから。

(塙宣之)ああ、野球が詳しくないんですか?

(みのもんた)全く詳しくない。だから僕は野球の放送をやってましたけど、放送というよりもベンチ情報ね。今、ベンチ情報は外野も一塁側、三塁側も全部やっていますけども。僕がベンチ情報の第一号ですから。ベンチ情報の方が面白かったのよ。「今、長嶋さんが出てきましたよ。チャックを上げてませんけど、見えますかね?」なんて言って。

(土屋伸之)そんなことレポートしてたんですか(笑)。

(みのもんた)そんなことばっかりやっていたよ。だってそっちの方がウケたんだもん。

(塙宣之)やっぱりだからそういう発想だよね。そっちの方が面白いっていうことだよね。

(土屋伸之)僕らは子供の頃にとんねるずさんが『みのもんたの逆襲』っていう歌を歌っていて。あれが大好きで。

(塙宣之)いろんな人にパロディーにされているしね。みのさんって。

(土屋伸之)そう。なんかああいう存在だったんだよね。なんかバラエティーでも……。

(みのもんた)だから僕、思うけど。ラジオの番組って……「ああ、ラジオですか」っていう風にこういう言い方をする方がいるけども。「音だけですね」って。音だけのラジオっていうのはもう無限に広がってる世界じゃない? それをだからラジオっていうのは生かした方がいいなと思いながら僕、やっていましたよ。だから僕、テレビにはラジオだと思って出てましたから。『珍プレー好プレー』なんて完全にそうですよ。僕にとっては宝物の番組のひとつですから。そのおかげでね。

ラジオのようにテレビに出る

(土屋伸之)へー! 「テレビをラジオのように出る」っていうのもなかなか難しいですけど。そうですね。

(みのもんた)で、ラジオっていうものはほら、「見えない、見えない」とおっしゃるから。少しでもカバーしようと思っちゃうと、そう多くない語彙を使ってくだらないしゃべりになっちゃうでしょう? でも、そんな必要はないよね。見たまんまでいいんだもん。見たまんま、音になるわけだから。だから見事でしたよ。いまのご紹介なんか。びっくりしたよ。

(土屋伸之)ああ、ありがとうございます。

(みのもんた)標準語ですもんね?

(土屋伸之)標準語ですよ(笑)。一応、関東の出身なんで元々標準語です(笑)。

<書き起こしおわり>

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