みのもんた『プロ野球珍プレー好プレー』ナレーションを語る

みのもんた『プロ野球珍プレー好プレー』ナレーションを語る ナイツのちゃきちゃき大放送

みのもんたさんが2020年3月14日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』にゲスト出演。ナイツのお二人と『プロ野球珍プレー好プレー』のナレーションについて話していました。

(塙宣之)でも僕らがすごいなと思ったのが、珍プレー好プレー。最近、芸人が……それで出るのが決まっていて。本番で「これにじゃあ、なんかアドリブでお願いします」って言われて、やってみたら全然できないんですよ。

(土屋伸之)そう。スタッフさんもみのさんのやり方を知ってるからか、「芸人だって一発でできるんじゃないか」みたいな感じで勝手にやらせるんですよ。

(塙宣之)そうそう。それでこの前、結構モメたもんね。「いや、これ本当にできないで、1回台本書いてください」って言って。一緒にスタッフとさんと考えて。

(土屋伸之)そうそう。そしたら「みのさんはそんなのやっていないですよ。一発で全部で」って。

(塙宣之)あれ、本当に難しいよね? 『プロ野球珍プレー好プレー』の。

(土屋伸之)いや、本当に無理。わけがわかんない。あれを一発でやっていたんですよね?

「珍プレー好プレー」ナレーションの誕生

(みのもんた)あれはね……これも裏話なんだけど。これ、サントリーさんってスポンサー、ついている? あ、ついてない? サントリーさんがスポンサーだったのよ。それで僕は『プロ野球ニュース』の土曜の夜と日曜の夜だけやっていたの。あとは佐々木信也さんで。それでスタジオにね、背丈ぐらいあるようなね、「サントリー」って書いてある大冷蔵庫が3台ぐらい置いてあって。飲み放題なのよ。

(土屋伸之)へー!

(みのもんた)で、放送中は飲めないよ。終わってから飲める。ところがね、ある時に雨が降るわけ。そうすると、当時はドーム球場がないから、全部中止になっちゃって。それでメジャーの英語の実況の放送を代わりに垂れ流しでやっていたの。で、その間はもう仕事がないので。「飲んでいい」っていうことで飲んじゃう。それで飲んでるうちにさ、英語の実況だからなんだかわからないのよ。で、黙っていてもつまんないからさ、その画を見ながらさ、「よっ、このこの野郎! 本当に真っ黒に日焼けしやがって!」「日焼けじゃねえよ、ニ◯ロだよ!」なんて。「いや、これは差別用語ですよ。始末書を書かなきゃいけません」なんて。そんなことばっかりをやっていたの。

(土屋伸之)はー!

(みのもんた)そしたら局長が「みのさん、ちょっとこれ、当ててくれない?」って。「僕、野球は素人だからわかんないから……」「いや、野球のことは言わなくていいです。映像の感じだけ言ってくればいいです」って。だから感嘆詞とかびっくりした声とか、それしか言ってないのよ。

(塙宣之)だから外国人だけじゃなくて、日本人も……?

(みのもんた)僕はほとんどプレーは言ってないのよ。

ほとんどプレーのことはは言ってない

(塙宣之)そうか。だからプレーを追いかけないで、その人が何を……。

(みのもんた)だってさ、「投げた、打った、走った、捕った、アウト」とかって、目で追いかけられないからね。

(土屋伸之)そうそうそう。

(みのもんた)だから「打った」までは言えるよ。「打った! 明日のお天気、どうかね?」「関係ねえだろ、この馬鹿野郎!」って言ったらもうおしまいだったよ。

(塙宣之)でもその……逆に野球を抜かして普通にしゃべってること、適当に言うことも難しいですもんね。そこの引き出しが……。

(みのもんた)いやいや、お二人だってさっきから全然考えずにしゃべってるでしょう? 出ますよ。素晴らしいですよ。

(塙宣之)だから、ちょっと酔っ払らえばいいってことなのかな?

(土屋伸之)いやいやいや!(笑)。

(みのもんた)違う、違う。酔っ払っちゃダメ。

(塙宣之)あ、ダメですか?

(みのもんた)酔うの。「酔っ払う」と「酔う」は違うのよ。

(土屋伸之)違い、わかんない……(笑)。みのさんの域になると「酔う」と「酔っ払う」は違うんだ(笑)。

(みのもんた)だからね、ある日ね、選手がデッドボールで怪我しちゃったの。それで「医者を呼べ! 医者を呼べ!」って。それでお医者さんが出てきたの。すごいお年寄りのお医者さんが出てきたから何も言わずに「お~い、お~い、お~い……ここか? あ? あ? タンカで病院……」って。それしか言わなかったの。それがウケちゃってさ(笑)。何が面白いのかわかんないけどさ。

(土屋伸之)いや、もうコントですもん(笑)。それを当てるだけっていう。

(塙宣之)こういう人、おそらく出てこないと思いますよ。天才だと思う。

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