R-指定さんが2020年2月26日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』の中でOSCAさんの『Stigma feat. ID』を紹介していました。
(DJ松永)じゃあRさんの日本語ラップ紹介コーナーです。
(R-指定)今日紹介したいのは、これまた梅田サイファーのメンツなんですけども。OSCAというね、ラッパーでございます。
(DJ松永)ああ、コマツヨシヒロ?
(R-指定)そう。あのね、この人、説明すると難しいんですけども。名前がたくさんあるラッパーなんですよ。俺らと会った時にはストラグルという名前でした。そしてちょっと経ったらコマツヨシヒロという本名になりました。それでクダンという名前になって韻ガスンガスンという名前になって、いろいろあって今はOSCAという名前です。
(DJ松永)ちょっとね、リセット癖があるんだよね(笑)。
(R-指定)それで今はOSCA(オスカ)という名前なんですけども。OSCAさん、僕らの1個上。松永さんと同い年。もうずっと梅田サイファーとしても活動して、ある時期に上京したわけですよ。それで東京でいろんな……俺ら、普段梅田サイファーとかCreepy Nutsとかと絡まんような人たちといっぱいつるんで音楽を作ってきたりして。だから俺らとはまた別筋の進化を遂げたと言っても過言ではないんですけども。このOSCAさんがファーストアルバム『Maserati』というのを出していて。
ファーストアルバム『Maserati』
【info】
OSCA 1st Album"Maserati"
各社配信スタートしました。
聞いて良かったら拡散してやってください。https://t.co/brtBvqg7EK pic.twitter.com/UcEz3NHihM— OSCA (@y__komatsu) January 27, 2020
結構、ラッパーのファーストアルバムっていうのは本当にその人の人生とかいろんな遍歴が詰るんですけども。まさにこのOSCAの『Maserati』がそういうアルバムで。器用な人なんですよ。やっぱりいろんなスタイルのラップが出来る。で、このアルバムもOSCAさんのいろんな部分が……リリシストの部分とかラップが上手い部分とか歌える部分とか、もう全部を出しているわけです。それが結構ファーストアルバム然としていてすごい。で、客演のメンツも俺らが連れて来られへんような……梅田のやつがあんまりつるんでないような東京の若手たちと一緒に曲を作ったりしているんですよね。で、その中で今日、紹介したいのがOSCAの『Stigma』ということで。これ、フィーチャリングがIDなんですよ。このIDはフリースタイルダンジョンで三代目モンスターをしているIDですよね。
(DJ松永)IDってさ、アホみたいにラップ上手くない?
(R-指定)あいつ、アホみたいにラップ上手い。IDは。
(DJ松永)まだ若いよね?
(R-指定)若い。25、6とかで。めっちゃラップが上手い。で、そのIDがフィーチャリング。OSCAさんもめちゃめちゃラップ上手いけど、どう戦うのか? まあ客演っていうのはいわば戦いなわけですよ。自分の曲にゲストを招き入れて、そいつに負けないように戦う。で、OSCAさんはいろんなラップができる。さっきも言ったように。だからリリシストやからリリックを聞かせるタイプのラップをしてもいいわけですよ。ゆっくりと……OSCAはロウボイスで結構語りかけるようなリリックとか、関西弁を上手く使ったラップとかが得意やから。その自分の得意分野でIDしてもいいわけですよ。でも俺、この曲を聞いて「ああ、すげえ!」って思ったのがOSCAはIDの土俵で勝負している曲なんですよ。
(DJ松永)ああ、なるほど。
(R-指定)どういうことか?っていうと、まあ最近の流行りのラップのスタイルというか、最近の海外でもよく使われている手法のラップをOSCAがやっていて、それを見事に乗りこなしているわけですよ。まあ、オートチューンをかけてメロディーを聞かせるラップ。で、譜割りとかも今っぽく揺らしてみたり、三連をやってみたりというラップなんですけども。俺は一聴した時にOSCAさんにそういう面があるということをこのアルバムを聞くまで知らなかったから。昔の「語りかけるような関西弁のラップ」っていうイメージやったから。この曲を聞いた時に「えっ! そんなんできるんや!」っていう。
だからめちゃめちゃ進化している。で、その気持ちいいメロディーとオートチューンを使いこなしたOSCAさんと、そしてやっぱりそこにしっかりとキレキレでカマしてくるIDという。2人ともホンマに超気持ちいいラップをしてくれるんです。で、この『Stigma』っていうのが「烙印、汚名、偏見」という意味があるんですけども。お互いが自分の人生の中でそういう風に感じていることに対して歌っているんですけども。一旦歌詞もね、ちゃんと2人の気持ちが出ているんですけども。その音の、ラップの2人の気持ちよさというところに注目して聞いてほしいんですよ。まずは聞いてもらいましょう。この2人の激ウマのラップの共演でございます。OSCA『Stigma feat. ID』です。
OSCA『Stigma feat. ID』
(R-指定)めっちゃいい曲やろ?
(DJ松永)いいですね! すごい。コマツにこんな引き出しがあったなんて。
(R-指定)このアルバム、コマツさん。OSCAのいろんな引き出しが見れるんで。ホンマに元カノに歌った歌とかもあるし。これがまたね、名曲なんですよ。『なぁなぁ』っていうね、関西弁で……これ、褒め言葉ですけども。しみったれた元カノへのメッセージソングも超いいですから。
(DJ松永)クゥーッ!
OSCA『なぁなぁ』
(R-指定)ぜひOSCAの『Maserati』、聞いてください!
(DJ松永)前向け、コマツ!(笑)。
(R-指定)フフフ(笑)。
<書き起こしおわり>