東野幸治と佐久間宣行　吉本興業のやり方を語る

東野幸治と佐久間宣行　ラジオを語る 佐久間宣行の東京ドリームエンターテインメント

東野幸治さんが2020年2月20日放送のニッポン放送『佐久間宣行の東京ドリームエンターテイメント』に出演。佐久間宣行さんと吉本興業の仕事のやり方などについて話していました。

（佐久間宣行）東野さん、結構今、若手って絡むことありますか？　第七世代とか。ほとんど絡まないですか？

（東野幸治）いや、最近イグジットは『行列』で絡んだりもしますし。霜降り明星は大阪にいてる時は大阪のローカル番組で絡んだりとか。ミキとかとも絡んだりしてますけども。四千頭身もたまに……だから、でもわからないですね。逆にわからん方がいいのかな思って。さっき、8時台に出ていたのもいるじゃないですか。オレンジの男。

（佐久間宣行）うんうん。ティモンディ。

（東野幸治）あれはもうわかんないですもん。

（佐久間宣行）だから若林くんとかが言ってたのかな？　「ズルい」って言っていたんですよ。「僕らがグイグイ行っていた頃は東野さんの世代、おぎやはぎさんの世代、バナナマンさんとか先輩、超怖かった。それが第七世代にはめちゃくちゃ優しい」って（笑）。

（東野幸治）フハハハハハハハハッ！　俺、兼近にめちゃめちゃ優しいですから（笑）。

かわいいお笑い第七世代

（佐久間宣行）もうみんな1回上がったというか、MCクラスになったから。「千鳥とか、要は40前後の後輩にはお笑いでもバチバチにやっていて。俺たちは削られた。なのに第七世代にはおじいちゃんみたいにしていて優しい。それはズルい！」って若林が言ってましたよ（笑）。

（東野幸治）四千頭身なんてかわいいですよ。「かわいい3人組やな！」とか。「ハナコとかかわいいな！」とか。

（佐久間宣行）フフフ、そうなんですよ。昨日、ハナコと東京03の飯塚さんが来たんですけども。飯塚さんがハナコが何を言っても「かわいいなあ」って（笑）。

（東野幸治）いや、なんかでもそういう年齢かも分からないし。まあ、あの子らはあの子らでもっとバチバチね、なんかやってほしいと思うけど、「あの子ら自身はたぶんそのテレビに楽しさみたいなのは求めてないんやろうな」って。

（佐久間宣行）ああ、そうかもしれないですね。

（東野幸治）たぶんそういうなんか自分たちの好きなはことできへんやろうなとは、なんとなく勝手に思ってるんですけどね。

（佐久間宣行）兼近が言ってました。アメトーークでも言っていたし、このラジオでも言ってたんですけど。「4時間ぐらいずっと座らされてして、ほとんど映らないんですよ」って。

（東野幸治）ほんでワイプでずっと……「別で切ったやつを入れておいてくださいよ。YouTubeしてる方が楽しいですよ」みたいな。

（佐久間宣行）フフフ、言ってました（笑）。

（東野幸治）そういう時代なんでしょう、もう？

（佐久間宣行）そういう時代だとは思いますよ。たしかテレビのターゲットがある程度年次が高くなったから、情報が多めになってる中に第七世代が巻き込まれてるから。

（東野幸治）だからかわいそうちゃ、かわいそうですし。でもまあテレビは別に無くならないしっていうことでしょう？

（佐久間宣行）逆にこれからチャンスだと思いますよ。要は少し、ちょっとCMとかが売れなくなってきたりして。要はゴッドタンみたいな番組がもうちょっと増えると思います。その方が、テレビ局もそういうことをやりたがるから。日テレが『有吉の壁』とかを始めているのも、そういうことじゃないですかね。Huluに引っ張られるから。

（東野幸治）ああ、なるほど、なるほど。そういうことも考えてやっている？

（佐久間宣行）だからちょっと昔よりは増えると思いますけどね。

（東野幸治）そういう意味で言うと、テレビ東京の佐久間さんとか、テレ朝は加地さんやとか、TBSは藤井さんとかね。やっぱりそれがそれぞれ皆さん……集まることってあるんですか？　その横並びの人らって。

（佐久間宣行）加地さんとはあります。加地さんと千鳥と飲みに行ったりとか。若林くんと飲みに行ったりっていうのはるけど、藤井くんはたまにですね。

（東野幸治）ああ、そうかそうか。あれはあれでまた変人ですもんね。

TBS・藤井健太郎

（佐久間宣行）はい、そうなんですよ。あと、やっぱり藤井くんは……まあ藤井くん、仲はいいんですけども。正直、作っている番組を見ているとちょっと怖いっていう……（笑）。

（東野幸治）そうですね。俺が言うのもなんやけど、あの人は俺、愛がないと思う（笑）。

（佐久間宣行）フハハハハハハハハッ！

（東野幸治）俺が言うから、よっぽどですよ（笑）。

（佐久間宣行）藤井くん、ちょっと怖いんですよ（笑）。

（東野幸治）怖いっすか（笑）。逆に言うと、藤井くんとかゲストに来てしゃべった方がなんか面白そうな気もするし。

（佐久間宣行）ああ、でも藤井くんはどっかで来てくれるって言ってました。たぶんこのタイミングさすがにTBSラジオがあるから。聴取率週間なんで。

（東野幸治）ああ、なるほど！　でもそんなの守る藤井くんは藤井くんじゃないな！（笑）。とは、思うけどね。

（佐久間宣行）だから藤井くん、来てくれると思いますよ。なんかこの間、会ったら「行きたい」って言ってました。

（東野幸治）ねえ。だから世代世代でやるのも……で、出るのも別にどんどん出ていくんでしょう？　話が来れば。スケジュール的に合えば。

（佐久間宣行）ああ、僕はテレビ東京が許せば。なにかしらの宣伝さえできればっていう。

（東野幸治）でももういっぱいいっぱいやからレギュラー番組を増やすことももうないでしょう？　秋元さんにもハマったりとか。

（佐久間宣行）「秋元さんにハマった」っていうか……秋元さんはそうですね。僕もびっくりしています（笑）。

（東野幸治）そうですね。たぶんですけど秋元さん、もう吉本坂とか興味ないと思うんですよ（笑）。

（佐久間宣行）フハハハハハハハハッ！

（東野幸治）俺も早々に辞めてよかったなって思って（笑）。今田さんに申し訳ないなと思って（笑）。

（佐久間宣行）ああ、そうか。今は今田さんがやられている？

（東野幸治）俺もびっくりしたんですよ。俺も「1年間だから」って最初、秋元さんから言われたからやっていたんですけど。それで1年たったから次の人、若い人に……とかってやったら今田さんになって。「今田さんがやるの？」って。

（佐久間宣行）全然、同期で渡しているみたいですもんね（笑）。

「今田さんの活動がよくわからない」（東野幸治）

（東野幸治）ホンマに。今田さんの活動、最近ようわからんですけど、借金があるのかな？っていうぐらい。

（佐久間宣行）フハハハハハハハハッ！

（東野幸治）なんかチュートリアルのも……徳井の穴埋めでチュートの深夜番組みたいなのもやったりとか。「そんな……えっ、今田さん。どんだけ各局のネタ番組の司会すんの？」みたいな。

（佐久間宣行）たしかに。今田さん、もう引退しようとしているんですかね？（笑）。

（東野幸治）最後なんかなって思って。だってM-1やっているから。ネタ番組もM-1だけで……。

（佐久間宣行）最高峰ですからね。

（東野幸治）そういうことでしょう？　なんでTBSと日テレって……持って生まれた貧乏根性か知らんけど（笑）。オファーがあったらなんでもやるっていう。雑食というか。

（佐久間宣行）いや、本当にそうですね。今田さん。

（東野幸治）考えたら俺、たぶん上品な部類やな思って（笑）。今田さんに比べたら上品やなと思って。

（佐久間宣行）まあでも、そうか。でも東尾さんも『旅猿』とか楽しい番組、好きな番組やってるような感じ、しますけどね。

（東野幸治）ああ、そう。なんかね、そういう続けれるやつはね。自分の趣味とかいうのもあったらやったりしてるんですけどね。

（佐久間宣行）あとは、あれがめちゃくちゃ面白いですね。NHKの『全日本失敗王選手権大会』。

（東野幸治）あれはフジテレビから共同テレビに移った藪木さん。

（佐久間宣行）ああ、ENGEIをやっていた。

（東野幸治）そうです。藪木さんがやっていて。なんか健常者の方とか、ちょっと障害を持った方とかでもみんな失敗するから、そういう失敗をしゃべるっていう。

（佐久間宣行）それを笑い話にするという。あれ、めちゃくちゃ面白いです。

（東野幸治）ああ、そうですか。言っときます、言っときます。ありがたいです。でも、松本さんが言ってましたよ？　この間、なんかの時に。「テレ東の佐久間さんって、どういう人なの？」みたいな。

（佐久間宣行）ええっ？

「テレ東の佐久間さんって、どういう人なの？」（松本人志）

（東野幸治）「あ、面白い人ですよ」とは言っておきましたけども。それ以上は聞かなかったですけども。なんか考えてるのかな？（笑）。

（佐久間宣行）ちょっと、怖い怖い……。僕、あれなんですよ。先輩とは仕事してないまま、ここまで来ちゃったんで。

（東野幸治）ああ、なるほど。

（佐久間宣行）なんでかっていうと、ゴッドタンを始めた時、今田・東野のお二人は『やりすぎコージー』があったじゃないですか。で、そこに関西の先輩たちがみんな集まってたから。テレビ東京ってなかったから、僕は始める時に関東芸人の同期ぐらいで始めるしかなかったんですよ。バナナマンとかおぎやはぎとか。で、そのままそれが続いちゃったんで。先輩で仕事をしたことがあるのは、ほとんどいないんですよね。ジュニアさんがちょっとぐらいで。

（東野幸治）ああ、なるほど。

（佐久間宣行）だからダウンタウンさんなんて僕、会ったこともない。伝説上の生き物ですもん。

（東野幸治）なるほどね。いや、何かの時に言ってました。「テレ東の佐久間さんってどんな人なの？」っていうから。「いや、面白い人ですよ」って。でもそれしか言いようがないし（笑）。

（佐久間宣行）ちょっと待って。衝撃のニュースすぎるんだけど（笑）。

（東野幸治）いや、どういうつもりで言ったのかわかんないですけど。たぶん今のテレビの若いクリエイターでいろいろ、ご本人なりにリサーチされてるのかなとは思ったりとかしてましたから。いや、わかんないですよ。もしかしたらそんな出会いがね、またあれば話も広がるし。

（佐久間宣行）それはデスですね。もちろん。

（東野幸治）松本さんがゴッドタンに出るとかも十分、考えられますよ。

（佐久間宣行）松本さんがゴッドタンに来たら、テレビ東京が震えますよ（笑）。

（東野幸治）フハハハハハハハハッ！　いや、だって宮迫のために『体育会TV』とか『行列』とかいろんな番組に出てはる人やから。わかんないですよ。そのテレビのバラエティ番組のためにって急に……。

（佐久間宣行）急に「お笑い界を盛り上げよう」って？

（東野幸治）それであのお笑いマッチョ大先輩が……。

（佐久間宣行）フフフ、「お笑いマッチョ大先輩」（笑）。

（東野幸治）お笑いマッチョ大先輩が降臨するかもわからん（笑）。

（佐久間宣行）でも松本さんってテレビ東京に出たこと、ないんじゃないかな？

（東野幸治）たぶんないと思う。

（佐久間宣行）ないですよね？

（東野幸治）一時、吉本がテレビ東京に行って、吉本からいろんな「さんまさんとかダウンタウンさんとか出ますよ」って言いながら、だまくらかして僕らの番組を始めたから……（笑）。

（佐久間宣行）そうですよね。なんでそんな手法まで言っちゃうんですか？（笑）。

（東野幸治）いや、ようあるんですよ。

吉本興業の手法

（佐久間宣行）まあ、でもそれはどのプロダクションをやることですけど。「この人が出ますよ」って言って中堅が出てくるっていう（笑）。

（東野幸治）フハハハハハハハハッ！　福岡でね、「さんまさんとかダウンタウンさんとか出ますよ」って言っていざ蓋を開けたらホンコンさんが行ったりとか（笑）。よくある手法なんですよ。

（佐久間宣行）たしかに、そういえば昔、「さんまさんとか松本さんが出るかも？」みたいな噂がテレビ東京を駆け巡ったのは一瞬、ありました。

（東野幸治）ありましたでしょう、一瞬。だからそれは吉本戦略ですよね。

（佐久間宣行）結果的に、今田・東野さんがトップでした。フハハハハハハハハッ！

（東野幸治）そうなんですよ。でもね、分かった上でいく我々もすごいでしょう？（笑）。「たぶんスタッフはダウンタウンさんとかさんまさんが来ると思って喜んでいて。いざ、蓋を開けたら俺ら2人やからちょっと落ち込んでるんやろうな」って思う現場で楽しくする我々の実力を買ってくださいよ（笑）。

（佐久間宣行）そうです、そうです。マイナススタートですからね（笑）。

（東野幸治）フハハハハハハハハッ！　「なんだよ、あいつら。東野とか今田とか。違うんだよ！」とか。で、その次にNHKに吉本が行ったんですよ。それはテレ東で成功したからですよ。

（佐久間宣行）あの、要はトップの名前を出して……。

（東野幸治）出して、行って。局ごとグーッと巻き込むっていう。それで次にNHKにグワッと行ったんですよ。

（佐久間宣行）なるほど。それで、たしかにNHKに吉本の芸人さんがたくさん……。

（東野幸治）一時、あったでしょう？　それはだから。その時に俺はNHKで「やりたい番組、ないですか？」っていうことで、「日本中の農家が作ってる美味しい野菜だけ食べる番組したいね」って言って。それが高さ最近になって梅沢富美男さんと『まんぷく農家メシ!』っていう。つながっているんですよ。

（佐久間宣行）本当だ！　やれているんだ、結局。

（東野幸治）結局やれているんですけど。だから吉本手法ですよ。

（佐久間宣行）これは吉本手法ですね。

（東野幸治）だからなかなかまあ、すごい会社やなって。タレントとしては嬉しいけどね。

（佐久間宣行）そうそう。営業力がすごいあるんですよね。

（東野幸治）そうです。ほんで、そういう6000人という芸人がいてるから、いないタイプがいてないから……っていうプレゼンもするし。で、なんか言うたらチンピラでヤンキーで口調の荒いやつが最初に行って。後から「まあまあまあ……どうもすいませんな」って。ちょっと落ち着いた貫禄のある人が話し合いに来て、商談成立っていうことでしょう？

（佐久間宣行）そうそうそう。もう完全に……完全にチンピラのやり方ですよ（笑）。

（東野幸治）そうでしょう？　もう昔からよう聞いたもん。テレビ局のプロデューサーに「東野さん、片岡しばいていいですか？」って（笑）。

（佐久間宣行）フハハハハハハハハッ！　片岡さん（笑）。

＜書き起こしおわり＞

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