でも、だいたいオリジナルの方がいいですけどね(笑)。リミックスがたまにそれを越えるとすごい上がるっていうのはもちろんあるんですけど。リミックスアルバムとして結構聞いたのがTwigyさんの『リミキシーズ呼吸法』っていうやつ。RZAだったりとかがリミックスしているやつがあって。それも好きだし。
最近デジタルで配信したばっかのSEEDAくんの『花と雨』を16FLIPがリミックスしたアルバムも好きっすね。
あとはなんかあったかな? 歌モノの、でも一番バシンといいのは歌モノでしかもコードの進行も変わっていて、さらにいいやつ。だからタミアの『Officially Missing You』は結構好きかもしれない。
なんか、当時リミックスでまた売れるっていうのが結構あったっすね。2000年代初期ぐらいのR&Bって。で、ヒップホップの昔のネタっぽいのをまた再利用して歌い直すっていう。ジェニファー・ロペスが結構それをやってた気がするんですけど。ニベアとか。割りかしその文化、好きだった気がするっすね。じゃあ自分の好きなその2000年代ぐらいにリミックスされた曲でブランディの『Full Moon Soulchild Remix』っていうのがあって。それは元々すごい有名なジャネイの『Hey Mr. DJ』っていう曲の上に乗せたやつなんですけど。これはこっちのブレンド的なリミックスの方が好きなので、それをお聞きください。どうぞ。
BRANDY『Full Moon Soulchild Remix』
(PUNPEE)結構、そのリミックスワークだったりとかブレンド、マッシュアップをインターネットで上げている人がいて。すごいたまにそういうのを楽しませてもらってるんですけど。たまにこうキー、メロディーがあるものとそのブレンドしたものが音程が合ってないというものがまにあって。「ああ、これは音程が合ってたらさらに気持ちいいんだけどな。少しちょっともったいないかも……」って思うのかたまにあって。
そう。キーがやっぱりある曲。フックにメロディーがあるものは、言ったらアカペラ、声を上げすぎちゃうと声の感じが変わっちゃうから。「1」ぐらいですね。キーを1個ぐらい上げるぐらいが限界で。あとはその後ろのビートの音程を少し上げるとか。でもその時にドラムがちょっと軽くなっちゃうから、それは自分で補ったりとかして。DJ用とか個人的に楽しむ時用に作ったりしてる感じですね。(リミックスのテスト音源を流す)。
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PUNPEE Remix サンプル1— みやーんZZ (@miyearnzz) February 8, 2020
これだとキーは合ってないですね。音程がちょっと合っていないので。アカペラの音程をそんなに無理がないところまで変えるっていう。(リミックスのテスト音源を流す)。
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PUNPEE Remix サンプル2— みやーんZZ (@miyearnzz) February 8, 2020
ええと、これでちょっと合ったような気がしますね。でもネズミ声みたいにどんどん高くするとなっちゃうんで。なんかいいバランスで合えばいいのかなっていう気もします。でも家でこうやってビートに2つ合わせて個人的に楽しんだりはできると思うので、やってみてはと思います。
サビもラップだったら音程、そんなに合わせる必要ないんですけど。厳密に言うとラップにも……しっかりラップを考えて作ったりしている人ってラップにも音程が実はあって。なさそうなやつにも。「ド」と「ド#」の間に言ったらもう無数に音のところってあるわけで。細かい、数えきれない。なんかそれも合ったら実は結構気持ちいいんじゃないかな?っていうのもある気がするっすね。
ただ、たまに「これ、キーは合ってないけどかっこいい」みたいなのがヒップホップってあって。その、ただきれいなだけだと面白くないっていうのがあるんで。何かそのJ・ディラ。デトロイトのもう亡くなってしまった有名なプロデューサーで、その後に影響をいろんな人に与えたJ・ディラっていう人がいるんですけど。その人のジャミロクワイのリミックスが結構「これ、キーが合っているのかな?」みたいなリミックスがあって。
でも、かっこいいんですよ。なんか雰囲気みたいな……(笑)。「雰囲気でかっこいいんじゃない?」みたいな。だからそういう音程は別に合ってなくてもかっこいい、そのヒップホップの妙みたいなのも実はある気がして。それも魅力なのかな?っていうのはたまに思うっすね。でも何かこう、メロディーが合ってた方がいいものは合っていた方がいいんじゃないかなって思うっすね。
Jamiroquai『Black Capricorn Day J. Dilla Remix』
なので、何だろう? そういうブレンドだったりを作って楽しめてる人も、元々の音程がもちろんそのアカペラとビートがすでに何もいじらなくてもマッチしていたらすごい最高なんですけども。何か、変える時にいじってみたら……それはでもリミックスも一緒で。リミックスも作る時はやっぱメロディーのキーに後ろのビートは合ったらすごい気持ちいい感じになると思うので。なんかリミックスをこれからやる人は参考に、もしできればして……ただ、曽我部恵一さんの『サマー・シンフォニー』っていう曲のリミックスをPSGで10年前にやった時。
曽我部恵一 feat. PSG『サマー・シンフォニー Ver.2』
あれは弟の5lackがビートを作ったですけど。その時は弟が作ったビートが曽我部さんの原曲のキーと合わらなかったので、曽我部さん無理を言ったというかお願いして。「キーを合わせてもう1回、歌ってくれませんか?」って言って歌ってもらいました。そういう裏技も、オフィシャルで頼まれたらできるかもしれないっていう楽しみがあるんで。そういうのも楽しみのひとつなのかなと思いました。はい。
PUNPEE 星野源ドームツアーSTUTS『夜を使いはたして』特別バージョンを語る https://t.co/XEeIQnci1Z
(PUNPEE)星野さんの元ネタのキーを変えれば合うって風に言われて。「だったら俺、歌い直すよ。ビート、キーを変えなくていいから送ってください」って。ちょっとキーを上げた感じで録り直して。— みやーんZZ (@miyearnzz) February 8, 2020
それでメッセージを最後にもう一通。埼玉の方。「PUNPEEさん、こんにちは。いつも楽しく拝聴させてもらっています。RHYMESTERきっかけでヒップホップ、ラップに興味を持ち、『Bitter, Sweet & Beautiful』のアルバムに収録されていたPUNPEE氏の『Kids In The Park』というプロデュース曲を初めて聞いた時に衝撃をくらい、ファンになりました。それまで好きなアーティストライブに参加した経験がなかったのですが、どうしても直に見たい、聞きたいの一心で勇気を出して、一昨年のスタジオコーストのライブに参加させていただきました。
その後、ライブBlu-rayを心待ちにしAmazonで予約し、しかも発売日は偶然にも自分の誕生日と同じ12月18日ということで縁のようなものを勝手に感じ、蘇る興奮、感動……家に届いた時から一生の思い出として宝物にすると決めてました。それまではよかったんですが……楽しみにしていたエンドロールに自分の名前を探したのですが、ない。いくら探してもない。何度も見返しても……一時停止を繰り返し、何度も見たのですが、「名前」文字がない。すごく悲しかったです。もちろんこれから応援させていただくつもりです。
先日、放送の時に流してくれた『アイデン&ティティ』という曲がよかったので、Radikoで聞き終えてしまったので仙人掌氏、B.I.G.JOE氏などいろいろと検索したのですが、出てきませんでした」という。はい。どこかで巡り会えることを祈っております。ありがとうございます。ああ、すいません……。これで3人目? 4人目か? まず、なにかお詫びできたらいいんですけども。とりあえずこのラジオのCD-Rとステッカーを送っておきます。すいません。
ああ、なんだろう……どこかで漏れてしまったんですかね? 申し訳ないっす。ちょっと、なにかよさげなフォローがあったら、あとで考えてみます。すいません。じゃあ最後に、というわけでRHYMESTER氏とやった『Kids In The Park』をかけて終わろうと思います。というわけで板橋区のダメ兄貴がお送りしている退屈しのぎの退屈な30分間。今週はリミックスの話でした。またどこかで。ありがとうございました。さよなら、さよなら、さよなら……。
RHYMESTER『Kids In The Park feat. PUNPEE』
<書き起こしおわり>