吉田豪 香川県高松市・宮脇書店総本店のヤバさを語る

吉田豪 香川県高松市・宮脇書店総本店のヤバさを語る アフター6ジャンクション

吉田豪さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。近況として香川県高松市の宮脇書店総本店でのフィールドワークについて話していました。

(宇多丸)ということで、今日はこんな感じですかね?

(吉田豪)ですね。

(宇多丸)なにかお知らせごとはありますか?

(吉田豪)お知らせごとは別にないでーす!

(宇多丸)その温度感……(笑)。

(吉田豪)近況でも話しますか?

(宇多丸)ああ、近況。ぜひぜひ。

(吉田豪)さっき、海外までカセットテープを買いに行く話をされていましたけども。僕もつい最近、海外じゃないですけども国内で宮脇書店っていうの、知っています? 宮脇書店っていう香川県にヤバい本屋があるっていうことでちょっとネットで話題になったのがあって。検索をすれば出てくると思いますけども。観覧車がついている巨大な本屋があるんですよ。

(熊崎風斗)ええっ、なにそれ?

(吉田豪)で、ここの最上階に本のアウトレットコーナーがあって。全部が1/10の価格で売られているっていう。で、「そんなのがあるんだ」って思ってネットを見ていたら、並んでいる本が異常だったんですよ。

最上階の本のアウトレットコーナー

(吉田豪)僕がしばらくずっと探していた……今はもう持っているんですけども。チッチョリーナの本っていう。あのチッチョリーナっていうポルノ女優から議員になった人。その人の本が実は……話すと長いんですけども三協映画から出ていて。三協映画っていうのは梶原一騎が昔、大山倍達とかと組んで空手映画を作っていたんですよ。それで梶原先生が亡くなってからもその三協映画というのは存在していて、なにをしたのか?っていうとチッチョリーナを日本に呼んだんですよ。そして、チッチョリーナの本を出した。でもほぼ流通はしていない。そのチッチョリーナの本が大量に並んでいたんですよ!

(宇多丸)おお、なるほど(笑)。

(吉田豪)僕は存在すら知らなかったんですけども。最初、掟ポルシェさんにもらったのかな? で、今でこそ2冊ぐらい持っているんですけど、それが15冊並んでいて。「これはヤバい! 一度行かなきゃ」って思って、年末に行ってきました(笑)。

(宇多丸)他はどうだったんですか? 宮脇書店は。

(吉田豪)他もなかなかよかったんですけども。チッチョリーナが相変わらず15冊並んでいたので10冊、買い占めてきました(笑)。

大量のチッチョリーナ本を買い占める

(宇多丸)フハハハハハハハハッ! 5冊は残すっていう(笑)。

(吉田豪)5冊は猶予としてね。好きな人が来た時に買えるように(笑)。

(宇多丸)まあでも、同じような嗜好の人はいるかもしれないけど(笑)。えっ、それは要するに、何かしらのチョイスの後なんですか?

(吉田豪)いやいや、当時の在庫で単純に売れなかったやつがそのまま1/10の価格で売られているっていう。

(宇多丸)でもそこにチッチョリーナの本がなんで全国にそこだけ集中しているんだ?っていう(笑)。

(吉田豪)謎なんですよ、本当に(笑)。

(宇多丸)「これ、行けるだろ!」って。観覧車を置くセンスだから「チッチョリーナ、これは売るっしょ!」って(笑)。

(吉田豪)「この街なら!」って(笑)。

(宇多丸)「絶対にこれ、売れる本っしょ!」みたいな。そういう読みだったのかな?

(吉田豪)その他もなかなかいい感じでしたよ。

(宇多丸)他にも掘り甲斐があって。さすがでもね、地方も足伸ばされて。やっているんですね。

(吉田豪)いまだに行ってますよ。5000円以上買うと無料で配送をしてくれるので。しかも新刊書店との組み合わせもOKなので、僕も3500円ぐらい買った後で新刊を2冊ぐらい買って送ってもらいましたよ。便利!

(宇多丸)ああ、なるほどね(笑)。いい本屋!

(吉田豪)いい本屋!

(宇多丸)観覧車は乗らなかったんですか?

(吉田豪)観覧車はもう止まっているんですよ(笑)。昔はもっとね、本屋が子供の遊び場だった時代の名残で。

(宇多丸)そうか。なるほどね。びっくりする構造ですね。これはたしかにね。へー!

(吉田豪)周りは本当にうどん屋と工場ぐらいしかないところに突然、巨大な観覧車が見えてくるんですよ(笑)。ヤバい。

もう動かない観覧車

(宇多丸)フィールドワークも怠りなくということで。ありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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