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PUNPEE ボーカルの重ね・ユニゾンを語る

PUNPEE ボーカルの重ね・ユニゾンを語る SOFA KING FRIDAY
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PUNPEEさんがJ-WAVE『SOFA KING FRIDAY』の中でラップのボーカルのレコーディングについてトーク。ボーカルの重ね、ユニゾンについて話していました。

(PUNPEE)はい。『SOFA KING FRIDAY』、お送りしたのは去年の年末、SUMMITからリリースされたSIMI LABからマリア氏の『Set Me Free』でした。マリアちゃんが歌うとまた説得力のある、女性からしか歌えないことを歌っていて。メロディーも……メロディーで今回、VaVaちゃんがなんか少し力添えをしているらしく。なんかいいですね。そういう関係性もいいなと思いました。SUMMIT同士で。そこまで今まで接点がすごくあったわけではないですが、同じレーベルメートっていう感じで。はい。かけさせていただきました。ありがとうございました。

MARIA『Set Me Free』

で、メッセージです。東京都三鷹市の方。「こんばんは。いつも楽しく拝聴してます。ゲストがISSUGIさんとのことですが、今年は2回ほどライブ、客演でお見かけしました。5lackさんの京都でのライブの時が特にかっこよく、印象に残っています。ISSUGIさんに質問なのですが、ストレス発散や気持ちが下がった時の対処法を教えていただきたいです。ちなみに私はサウナです」。はい、すいません。ISSUGIくんは先週、帰ってしまいました。今日はおりませんが、ステッカーとCD-Rをお送りしておきます。

「……ワンマンのチケットも予約しました」ということで、ISSUGI氏の今年の3月27日のWWW Xのワンマンですね。皆さんもよければぜひチェックしてはと想います。で、ISSUGI氏の話じゃないですけど、この前にSTUTSとも会って、その流れでISSUGIくんとラジオを一緒に録ったりとかもしていたんですけども。その時に共通の話題になったのがラジオの「重ね」。ユニゾンの話になって。結構この話、30分以上できるな、みたいなことにそこで気付いたのでちょっとしようかなと思ってるんですけど。これからラップを始める人とか「ああ、コイツはこうやってるのか」みたいな感じで聞いてもらえたらと思いますけど。

言ったらラップだけじゃなくて歌だったりもそうなんですけど。ユニゾンっていう手法がありまして。簡単に言うと声を重ねるんですね。同じことを歌ってユニゾンさせると、何か声に厚みというか、不思議な効果が出て。まあただ声を重ねてるだけなんですけど。それでも出るんですよね。絶対に1本では出せないような効果が出る手法があって。言ったらでも歌でももちろん使われていて。ビートルズとかももちろんやってたし、その時代とかからやってるんですけど。

重ね・ユニゾンで生まれる効果

やっぱりそのユニゾンだったりっていうのも結構流行りがあって。それぞれ……今はもう流行りとかじゃなくてその人の声をうまく聞かせる手法だったりもするんですけど。その話になって「おお、これはすげえしゃべるな!」みたいな。最初に初めてベック……90年代とかにサンプリングとか用いて結構流行った。というか、今でもかっこいい人なんですけども。その人の『Odelay』っていうアルバムの曲を聞いていたんですけども。その人をライブで見た時に「うん? ライブだと何かちょっと違うな? 想像していた音源と違うな」みたいに思って。それは別に歌が下手とかそういうわけではなくて。

で、よく聞いたら声の同じ感じで重ねてるんですよね。音源の中で重ねてて。ライブでやるのはそれは再現できないというか、難しいと思うんですけども。で、それって意識しないと気づかない人は永遠に気づかないと思うんですけど。「どうやってこんな透明感のある声を出してるの?」ってなった時に結構だいたいみんなユニゾンっていうか、声を重ねていたんですよね。m-floのLISA氏とかもこういう透明感のある感じ、どうやって歌うの?っていうと、まあ声を重ねてるっていう感じ。そういう手法をみんな使うんですけど。そういうのがあって。

「へー!」ってその時に気付いた記憶があったんですよね。で、ラップでもやっぱりかっこよく聞かせたりとか、厚みを出すために重ね、ユニゾンって結構もちろん用いるんですけども。自分が最初の方に聞いたギャングスター、グールーっていう亡くなってしまったラッパーとDJプレミアのグループなんですけども。そのグールーは重ねないんですよね。もう1本。男の1本だから「ああ、ラップって1本なんだ」ってその時に思って。『Rapper’s Delight』とか本当一番に出た音源の時も全然ラップを重ねてないんですよね。1本、全部で。そういう風にやっていたら、自分の感じではラップ1本で全然成立しなくて。「あれ? なんかかっこ悪い……」って。最初、始めたって言うのもあったんですけども。

で、その後になんとなく聞いたサイプレス・ヒルでB・リアルとかセン・ドッグ、後ろに声が重なっているのに気づいたんですよね。しかもライミングの部分と強調したい部分に声を重ねてるみたいな。全部じゃなくて、その部分的に重ねていて、それ聞いた後にドクター・ドレーとかスヌープ・ドッグを聞いた時も……『2001』っていうアルバムの時ですね。それを聞いた時にも結構重ねていて。「ああ、すげえ。ラップは後ろに声を重ねるんだ! 部分的に」って。そういうのにそこで気づいて、それをやったら「ああ、なんかしっくり来た」みたいなのがあって。

で、その後にエミネムとかの時にエミネムも結構重ねていて。エミネムって本当、曲にもよると思うんですけども、ライミングの部分以外にも割と重ねている曲が多くて。「うわっ、こんな重ねるんだ?」みたいな感じで部分的に……あと低い声を重ねたりだとか、高い音を重ねたり。ちょっとだけ後ろでシャウトしてる感じで歌ったりとかもあって。あとはバスタ・ライムズは重ね以外にも「ハイプ」っていうのがあって。いまのトラップっぽい人たちはみんなだいたい使うと思うんですけども。ラップとラップの間に入れる合いの手みたいなのがあるんですけども。そういうのをバスタ・ライムズはよく使っていて。

で、その合いの手だったりとかもあると……自分はよく「ハイプ使いすぎ」とか言われるんですけども。割りかしグルーヴをそこでつけられたりっていうのもあって。いろんなその、2000年に入るまでって重ねたりそうじゃなかったりっていう人が混在していたと思うんですけども。ヤング・ジージーっていう2003、4年ぐらいから出てきた人がもう8個ぐらい重ねたりしていて。「イエーッ!」っていうのを。それで結構有名な人なんですけども。「すげえ重ねている!」みたいな。たぶん5、6個ぐらい重ねているんじゃないかな?
Young Jeezy

で、たぶんそこらへんからもう完全ダブルみたいなのが流行るんですよね。言ったらもうバースまるごと、1バース全部に重ねるみたいな。全部重ねて、さらにライミングのところだけ左右でパンを振って……だからそこは4つ重なったり3つ重なるっていうのがあって。「うおお、今、こういう感じなのか!」って。で、結構ISSUGIくんもたまに2つ重ねたりもあるし、自分も全部2つ重ねみたいな。PSGの時とかは結構全ダブルみたいなのがあったりするんですけど。それが割りかし流行った時期もあって。SEEDAくんとかも結構全ダブルにしたり。BES氏とかもしたりしていたんですけども。

でもずっと1本の人はずっと1本なんですよね。言ったらリル・ウェインだったりはもうフリースタイルで録っていたみたいな感じで。まあでも内容的にはあんまりそんなに言っていない、「右から左、左から右」みたいな感じのが多かったとか言うんですけども。あとジェイ・Zも1本ですね。だいたい。サビだけ重ねるとかもあるかもしんないですけど。そう。で、1本でやる人もいて、ジージーみたいな……キャムメロンもすごい重ねていたな。重ねるっていうか、だいたい2本だと思うんですけど。だいたい重ねてたりしてた気がする。

で、その中からカニエがまた出てきた時はカニエ・ウェストもだいたい……というか、今も1本だと思いますよね。カニエ1本でだいたい。それでサビだけ重ねたりとか、オートチューンのユニゾンの機材を使ったフックだったりとかもあると思うんですけど。カニエの1本は自分は結構衝撃的だった記憶があって。何かこう、ミックスされてるけど最初は違和感がだったんですけど、どんどんクセになっていくんですよね。ちょっとこう、優しく歌ってる感じだったりとかがクセになってきて、結局その後にルペ・フィアスコだったりとか、割りかしフォロワー。そういった感じのフロウだったり声の出し方、録音の仕方をする人が結構増えてきたような気がする。

こんな話をISSUGIくんとSTUTSとかとしてると、割りかし「ずっと話せるね、これ」みたいなことを言ってたんで、今日話そうかなと思った感じですね。日本だとザ・ブルーハーブのボスさんは割りかしもうずっと1本っていうイメージがあるっすね。あとは昭和レコードの方々。ZORNくんだったり般若さんだったりとかもだいたい、バースは印象的に1本っていう。自分も全部はたぶん網羅というか、聞いてないんでわかんないですけど。結構1本が多かったような気がする。

すごい最初の方に聞いた話……これもまたベックの話みたいになっちゃうんですけども。ドクター・ドレーの『The Next Episode』の最後のバースでもう亡くなっちゃったネイト・ドッグが出てくるんですけども。「Hold up, hey♪」みたいなやつ。結構有名なフレーズがあるんですけども。

Dr. Dre ft. Snoop Dogg, Kurupt, Nate Dogg『The Next Episode』

それを『The Up in Smoke Tour』っていうライブがあってそれで聞いた時に音源と違うというか。なんか噂に聞いたところによるとネイト・ドッグは15個重ねているみたいな。で、それをめちゃめちゃ小さく重ねて音に厚みを出しているみたいな噂を聞いたことがあって。それは間違っていたら申し訳ないんですけども、そういうのがあって。「ネイト・ドッグのあの独特な音源の感じはユニゾンから生まれてるんだ」って思った記憶がありました。

なんかそういう感じでラッパーの音源とかを聞いてみるのもすごい楽しいんじゃないかなって思います。はい。で、個人的に日本で一番最初にすっげえきれいにユニゾンをしていた人ってSIMONくんとBLさんだと思うんですよね。もちろんBLさんが昔、プロデュースをしてたDOBERMAN INCの方々もあると思うんですけど。BL氏の声はもう1ミリもズレててないんじゃないかぐらいのユニゾンを毎回していて。フックだったりもそうなんですけど。

でもそれってプロデューサーだからべきこそできた技だったのかな?って。何かやっぱりデスクトップミュージックにどんどんここ15年とか20年ぐらいでなってきた感じはもちろんあると思うので。なんかそれを最初にすっげえきれいにやってたのってBLさんだったりその時の2005、6、7年ぐらいの日本のヒップホップは結構きれいに2つ、2個重ねをしている人は結構多かった気がするんですよね。はい。

じゃあその中で自分のすげえきれいに重なっていると思って好きな曲で。DABOさんが昔、出した『BABY MARIO WORLD』っていう若い人たちを集めたコンピレーションがあるんですけども。その中に入っている『My World』っていう曲のSIMONくんのバースの重ねがすごいきれいなユニゾンなので。それをかけて終わろうと思います。というわけで板橋区のダメ兄貴がお送りする退屈しのぎの退屈な30分間『SOFA KING FRIDAY』、2020年もよろしくお願いします。さよなら、さよなら、さよなら……。

DABO&SIMON『My World』

<書き起こしおわり>

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