町山智浩 中国・深圳取材を語る

町山智浩 中国・深圳取材を語る たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で現在取材中の中国・深圳について話していました。

(赤江珠緒)この時間は映画評論家・町山智浩さんの「アメリカ流れ者」です。今日は町山さん、取材先の中国にいらっしゃるということで。中国は深圳のホテルからです。もしもし、町山さん?

(町山智浩)どうも、町山です。聞こえますか?

(赤江珠緒)はい。はっきりと。

(町山智浩)ああ、よかった。中国は結構インターネットとかいろいろ、いろんな不安なものがあったので心配でしたけども。

(山里亮太)深圳ってそこらへん、すごい最先端の街なんじゃないですか?

(町山智浩)そうなんです。それで来たんですよ。もうね、ハイテクで。未来っていう感じですね。すごいですよ。僕が子供の頃にアニメで『鉄腕アトム』とか見た時に未来の都市っていうものを見せられたですけど、それが本当に実物としてある世界ですよ。

(赤江珠緒)へー! じゃあもう高層ビルなんかもいっぱい建って、タワーみたいなのが建っているのか。そうだ。

(山里亮太)ネット環境とかもすごいんですよね。

(町山智浩)すごい。完全にだからもうサイバーで全部つながっていて。スマホから……お金をね使う時も全部、もう誰も現金とか持ってないんですよ。

(山里亮太)キャッシュレスなんですよね。

(町山智浩)そうなんです。ただね、本当に屋台で中国のあんみつとか売っているわけですよね。そういうところもキャッシュレスで、現金を渡すと「えっ? これ、どうしたらいいの?」みたいな世界ですよ。

(山里亮太)すごいんですよね。もう向こうは進んでいて。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)ただ問題は、その外国から来た人がキャッシュレスのシステムに入れないんですよね。なかなかね、スマホにダウンロードできなくてね、結局自分だけね、このサイバーな世界で現金と小銭を持って歩いてるというね。

(赤江珠緒)不思議な状況ですね。へー!

キャッシュレスのシステムに入れない

(町山智浩)すごい情けないですけども。あとね、車がものすごくいっぱい走っているんですよ。でもね、静かなんの。みんな電気自動車で。だから、ものすごく怖いです。

(赤江珠緒)そうですね。後ろを走っていても全然気がつかない。

(町山智浩)気がつかなくてめちゃくちゃ怖い(笑)。でね、もう本当にね、日本が先進国だった時代は終わったっていうのを思い知らされるところですね。

(赤江珠緒)なんか淋しい感じですけど、これが現実か。

(町山智浩)どこに行っても日本製品がない。

(赤江珠緒)へー! だってこの夜景とか見ても、もうとんでも街ですもんね。

(町山智浩)すごいんですよ。この高層ビル全部がライトショーをやるんですけど。LEDでね。まあ、ものすごいんですよ。映画館みたいになっちゃっうんですけども。都市の街全体が。

(山里亮太)深圳には何の取材なんですか?

(町山智浩)ええと……深圳に行ってみたかった(笑)。

(山里亮太)フハハハハハハハハッ! ああ、シンプルに?(笑)。

(町山智浩)それだけ(笑)。これは行かないと。人類の未来がここにあるっていうことでね。まあ、屋台で焼き鳥とか食べてますけど(笑)。

(山里亮太)いいですね!

(町山智浩)魚とかね、生け簀があって、「それをちょうだい」って言うと料理してくれたりするっていうのがあるんですけど。それなんかも……まだ僕はシステムが入ってないんで試せていないんですけども。他の人たちはその魚をスマホで写真を撮ると、それを料理してくれるんですよ。

(赤江珠緒)へー! ええっ?

(町山智浩)なんか知りませんが、そういうすごいシステムになっていますよ(笑)。まあ、僕は入れませんが。このハイテク都市で1人だけローテクで現金を持って、スマホも使えずにいますから(笑)。

<書き起こしおわり>

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