星野源と松重豊『おげんさんといっしょ』豊豊さんを語る

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松重豊さんがニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんと『おげんさんといっしょ』の豊豊さんについて話していました。

(星野源)あと、あれらしいですよ。今週、『いだてん』が最終回ということで。これが放送された週の日曜日……だからあと数日後に『いだてん』最終回ですよ。

(松重豊)誰の不祥事もなければね。

(星野源)フフフ(笑)。

(松重豊)もう、不祥事怖いね。ない、そういうの?

(星野源)本当に怖いですね。僕はないです。ご安心ください。松重さん、大丈夫ですか?

(松重豊)いや、俺は自信ない。

(星野源)フハハハハハハハハッ!

(松重豊)自分に自信がない。何やらかすかも。恐ろしいです。だから無事に、私が不祥事なくここから自宅に帰っておとなしくしていれば、『いだてん』がそのまま、なんと放送できるという。

(星野源)素晴らしいですね! 僕も楽しみにしてるんです。僕、最終回は出てないので。だから見るの、楽しみなんです。どんな感じの画になっているのか。

(松重豊)そうだ。最終回は出てないけども、最終日は一緒だったよね。

(星野源)最終日は一緒でした。そう。松重さんの撮影の最終日が一緒で。だから見送らせていただきました。僕のシーンがちょっと後だったので。1シーン後だったので。あれはよかったですね。

(松重豊)本当にやってる時はね、もう本当に一緒に作ってる感じなんですけども。こうやって放送がだらだらだらだら続くけども、もう終わっちゃってるからね。

(星野源)そうですね、

(松重豊)もう不祥事がなければいいなって思っていて。

(星野源)そんな何回も言わないでも……(笑)。

(松重豊)いやいや、怖いからね。がんばれ、『いだてん』ね。

(星野源)『いだてん』がんばれということで。みなさんも放送をお楽しみ。さあ、僕と松重さんはさっきも言いましたけど。8月に『引っ越し大名!』で共演させていただきました。そしてNHK大河ドラマ『いだてん』でも共演。10月14日NHK『おげんさんといっしょ』。こちらにもね、「豊豊(ほうほう)さん」という名前で……。

(松重豊)本当に適当に名前付けて……それ以降、「豊豊、豊豊」言われるから。

(星野源)ああ、言われます?

(松重豊)言われるからさ。俺もなにも考えずに適当に付けちゃったから。もう、自信ないんだよね。豊豊ってさ。

(星野源)僕のところにもラジオにメールが来て。松重さんのことを豊豊さんっていう呼び名で来てますから。

(松重豊)そうですか。じゃあもう豊豊名義でやるしかないね。

(星野源)だって、あれですよ。『おげんさんといっしょ』、世界1位ですから。トレンドで。あの日、世界一のトレンドになったわけですから。豊豊さんが世界でいちばんだったから。

(松重豊)もう、あんまり巻き込まないでくれよ。俺、おとなしく地味に暮らしてるさ、お年寄りなんだからさ。

(星野源)もうストップ、ストップ。そんなことない。だって、おとなしく生きていきたい人は豊豊さんみたいなキャラクターを自ら希望しないですよ(笑)。あれ、衣装も僕らが無理やり着せたと思っているけども。あの格好。かつらを選んだのも、コンセプトを選んだのも松重さんですからね。

(松重豊)そう。チャイナ服発注もしたし……。

(星野源)そうですよ! たくさんのチャイナ服がね。かわいいのが。

かつらもチャイナ服も松重豊さんチョイス

(松重豊)発注したらNHKの美術さんはそこで気合を入れてくるから。七色ぐらいのさ、俺のサイズを合わせるのもそれだけでも大変なのに。もう全部持ってきたから、豊豊もそこで責任を取るしかないじゃん?

(星野源)フハハハハハハハハッ! 「結果を残さないと……」みたいな(笑)。

(松重豊)そう。結果を残して、印象で「うわあ、豊豊すごかった!」って言われないとほら、みんなに申し訳ないと思うから。そこで俺はちょっとスイッチ入るわけですよ。

(星野源)さすがですね。責任感がありますね。

(松重豊)責任です。いや、その責任……巻き込むからだよ。ねえ、星野くんが。

(星野源)フフフ、いや、巻き込ませていただきますよ。本当に素晴らしい。僕は『おげんさん』の放送の後にもこのラジオでも言ったんですけど。やっぱりなんかいま、「好きな音楽を語る」っていうのが特にテレビはないじゃないですか。ラジオでもちょっと少ない気がするんですけども。松重さんの番組と僕の番組はがっつり好きな音楽の話を語ったり。僕の番組よりも松重さんの番組の方が語っていると思うんですけども。

(松重豊)いやいや、本当に……火曜の夜はもう音楽漬けにしちゃうぞ!っていう。

(星野源)そうですよ。音楽の要素が濃いですからね。でもやっぱりテレビは全然……僕がちっちゃい頃の深夜放送とかはいいっぱいあった気がするんですけど。タモリさんとか大橋巨泉さんとか。

(松重豊)とにかくラジオからしか……レコードなんてそんな買えないからエアチェックでとにかく自分の好きな曲を好きな番組から引っ張ってきてカセットに入れるっていうことで過ごしてたんでね。

(星野源)そうですよね。かつ、あのテレビの放送では10時以降ぐらいの番組では結構お酒とかを飲みながら。しかもタバコを吸ったりしながら音楽をかけて。それでライブ映像を流して。「いいねえ!」なんて言っているような番組が僕、ちっちゃい頃にはあったんですよ。タモリさんのジャズの番組とかもそうでしたし。なんかそういう音楽を語るみたいなのをもっとやりたいなと思って。

(松重豊)そういうことをね、もう星野くんがやってくれると助かるね。やっぱりおじさん1人の力じゃあどうしようもないから。そういう流れに巻き込まれるであれば私、豊豊もやぶさかではないっていう。

(星野源)フフフ、ありがとうございます。でもその素晴らしいコーナーでしたから。豊豊さんは。見直したけどもやっぱり相当面白かったですもん。

(松重豊)「誰がわかってくれるんだろうな?」って思いながらもね。

(星野源)あれは教養番組でしたから。それの、よりまた濃いものを今日、ラジオでできればと思っておりますので。松重さんと2人でゆっくり音楽をかけながら、お話をしていこうと思います。じゃあ、まずどっちの選曲から行きましょうか? 1曲目。

(松重豊)1曲目……ジャンケンポンみたいな?

(星野源)じゃあ、ジャンケンをしましょう。勝った方が流すっていう。

(松重豊)「最初はグー」って言う?

(星野源)割と言いますね。あれ、なんでなんですかね?

「最初はグー」問題

(松重豊)なんでなのか……俺、本当に嫌なんだよね。「最初はグー」ってさ。あれ、「最初はグー」って言うことによって世の中の人がどれだけの時間をムダに使っているのか……。言わなくていいじゃん。俺、子供の頃には言ってなかったのよ。東京に来たらみんな「最初はグー」って言うからさ。

(星野源)たしかに……なんかいままでの、その地球が生まれてからの「最初はグー」の時間を全部なくすと、もっと豊かな日本になっているかもしれないですね。時間がね。

(松重豊)俺、「最初はグー」って言わないよ。

(星野源)わかりました。じゃあ、「最初はグー」はなしにします? じゃあ、僕は言います。

(松重豊)言った方がいいの? なんだろう、ワクワク感が盛り上がらないのかな? 「ジャンケンシッ!」ってやると。

(星野源)一瞬で勝負がついちゃう感じがあるんですかね? あとはリズムで「最初はグー、ジャンケンポン」って。

(松重豊)イントロ?

(星野源)イントロの役割を果たしてるかもしれない。

(松重豊)いきなりギターから入るみたいな、「ジャンケンシッ!」っていう。なんか、そういうノリなのかな、福岡は。

(星野源)フフフ、でも僕らはちょっと……じゃあ福岡バージョンで。

(松重豊)いや、いい。「最初はグー」で。

(星野源)いや、「最初はグー」、いま僕もちょっと自分がいかにボーッと生きていたか、わかりましたよ。たしかに「最初はグー」に関して僕は思考停止してたと思って。よくないですよね。

(松重豊)思考停止しちゃうんだよ。「最初はグー」って。「最初はグー」信仰みたいな感じでさ。そこから始めちゃうみたいな。

(星野源)ありますよね。「ジャンケンポン!」でパンと決まるみたいな。

(松重豊)そうなんだよ。イントロなしで行きます。MCなしで行きます。じゃあ、行きます。

(星野源)はい。

(星野・松重)ジャンケンポン!

(松重豊)勝った!

(星野源)負けた! やっぱり強いな。慣れているから。「最初はグー」なしに。

(松重豊)ラジオをお聞きのみなさん、僕は「ジャンケンシッ!」でいきなりパーを出しました。

(星野源)僕は「最初はグー」の名残でグーを出しちゃいました(笑)。じゃあ、ちょっと1曲目。松重さんの1曲目を聞かせてください。

(松重豊)これはね、変わった3人組なんですよ。ロサンゼルスと東京のね……ほら、Superorganismもさ、あの女の子。オロノさん、日本人で。最近、そういうコラボが結構あるんですよ。

(星野源)ああ、もうバンド内で。

(松重豊)バンド内でね。だからこれもロスの人と日本の人の3人組のヒップホップグループで。サークル(CIRRRCLE)っていうんですけども。普通に「Circle」って書くんじゃなくて「R」が多いんだよね。そこの『Like I’m Home feat. The Flavr Blue』っていう曲を聞いていただきたいと思います。

CIRRRCLE『Like I’m Home feat. The Flavr Blue』

(星野源)1曲目、松重さんの選曲でお送りしたのはサークルで『Like I’m Home feat. The Flavr Blue』でした。めちゃくちゃいいっすね! 知らなかった!

(松重豊)いいですね。これ、若い子なんだけども。こうやってさ、ロスの人と東京の人がこうやって同じ楽曲を作るみたいなのは、もうどんどんやってほしいですね!

(星野源)いま、なんか僕も調べて。ジャケを見ましたけど下にカタカナでタイトルが書いてありましたね。

(星野源)いま、カタカナがめっちゃ流行ってるんですよ。

(松重豊)カタカナが?

(星野源)カタカナが。その海外のいわゆるジャケットにカタカナがめっちゃ多いんですよ。日本人じゃなくて。普通にカタカナでタイトルを書く人がすごい増えていて。

(松重豊)カタカナがポップな感じがする?

(星野源)たぶんするんだと思うんですよね。エキゾ+ポップみたいな感じで。たぶんするんだと思うんですよね。なんかたまに海外の人で漢字のTシャツを着てる人とかもいるんですけど。

(松重豊)昔からそういうの、いるよね。

(星野源)最近はなんか、カタカナっすね。

(松重豊)ひらがなじゃなくてカタカナなんだ。

(星野源)カタカナっていうのが……でも、本当にそのカタカナって面白いなっていうのは最近は思います。なんか……こんなにやっぱり文字の表現の種類がある国ってなかなかないじゃないですか。ひらがなkカタカナ、漢字、アルファベット……。

(松重豊)それに書き方、全部違ってくるからね。習字もあるしさ。

(星野源)そうなんですよ。で、特にまあひらがな、カタカナって日本だけだしとかって思うと、日本って面白い国だなってすごい思うんですよね。

(松重豊)そういう風にだから外国の人がいま日本に何となく興味を……また昔のジャポニズムとかそういうものじゃなくてさ。やっぱり日本のそういうポップなものとかに興味をギュインと向けてる最中なんじゃないかな、みたいな気がしますね。うん。

(星野源)うんうん。いや、素晴らしい1曲目をありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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