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小袋成彬 アトランタを語る

小袋成彬 アトランタを語る MUSIC HUB
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小袋成彬さんがJ-WAVE『MUSIC HUB』の中でアトランタを特集。アトランタの地理的な特性やアトランタ出身のミュージシャン、アトランタ産の音楽などについて話していました。

(小袋成彬)本日はですね、なにをしようかなー?って先週からずっと考えてたんですけど。アトランタを特集しようかなと思っていて。アトランタです。アメリカのちょっと右下? 中西部って言うんですかね? 右下に近い、ジョージア州の州都、アトランタです。で、いまさら取り上げるような都市でもないんですけど。あのめちゃくちゃヒップホップの盛んな街というか、アメリカの東と西ではない、サウスのヒップホップの代表的な都市でございます。

で、なんでアトランタをいまさら?っていう話なんですけど、DreamvilleっていうJ・コールがやっているレーベルから、コンピレーションアルバムが出たんですよ。これはJ・コールが自分のことを気に入ってくれてる外のプロデューサーやアーティストを100人ぐらい呼んで、ひとつのスタジオにしばらくこもって制作をしまくるという。そういうコンセプトのプロジェクトがあるっていうことで。

2015年よりももっと前からね、シリーズ化されている『Revenge of the Dreamers』っていうのがあるんですけども。それの『III』が出たんですよね。で、その曲を聞いていたら「うわっ、やっぱりアトランタ、最高だな!」っていう気分になってきたので、ちょっと今日はアトランタを何となく特集しながら……僕もね、めちゃくちゃ詳しいわけじゃないんですけど、僕の知っている話とかを交えながらアトランタ周辺の音楽を流していきたいなと思います。

まあね、アトランタって俺も行ったことがないんですけどね。地理的に、地政学的にすごく優秀な都市で。交通、あるいは軍需品の供給の中心地としてね、南北戦争時代にすごく栄えた街なんですよ。場所的に交通のハブになりやすい都市で。国際空港があるんですよ。ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港っていうのがあるんですけど、そこが世界で最も忙しい空港と呼ばれているくらい交通のハブになってます。とにかくね、人と交流が多い都市なんですよ。人と物と金の交流が多い街なんですよね。

で、いまだにすごく犯罪が多い街なんですけど。僕が知ってるのはね、90年代ぐらいのアトランタの話で。アッシャーとかTLCとかビッグボーイとアンドレ3000のアウトキャストが出たのも全部アトランタです。じゃあ1曲目はアウトキャストでもかけますかね。アウトキャストで『Roses』。

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OutKast『Roses』

お聞きいただいたのはアウトキャスト「Roses』でした。このね、ビッグボーイのゴリゴリな感じとちょっとセンチというか内省的なアンドレ3000の……いいですね。さすがです。で、なんでこれが素晴らしいのか?っていうと、もちろんアルバムの出来自体も素晴らしいんですけども、東と西のヒップホップの抗争があったように、ヒップホップ界っていうのは東と西の2大巨頭だったんですけど。はじめてアトランタ出身、サウス出身のヒップホップの人たちがはじめてメインストリームのアーティストとして活躍をした。

しかもそれが東と西のマナーなどではなく、なんの型にもハマらない新しい革新的な音楽だったっていうところから、そのアウトキャストがすごく注目されたんですよね。で、その前からずっとアトランタっていうのはヒップホップの中心地ではあったんですけど、そのメインストリームにのし上がったっていうのはアウトキャストがはじめてですね。僕もアンドレ、めっちゃかっこよくて好きなんで。そういう意味合いも含むグループでした。アウトキャスト。

で、それからTLCやアッシャーも出てきて。その流れで言うと代表的なのはフューチャーとか。ちょっとゴリッとしますけどグッチ・メインとかもアトランタ出身ですね。その系譜で行くと、グッチ・メインの次に出てきたのがミーゴス。あるいは最近でいうと21サヴェージとか。あとはもっとめちゃめちゃ最近だとJ.I.Dとか。そういうね、いまのアトランタってミーゴスのおかげですごくトラップミュージックの中心っていうイメージがあるんだけども。実は結構ヒップホップの幅広さというかその新しい潮流を作っていく力。

あるいはどこにも……東にも西にも属せずに革新的なものを作っていく土壌っていうのがめちゃくちゃあるんですよね。聞いていて。で、僕は行ったことはないんですけど、めちゃくちゃスタジオがいっぱいあるらしいんですよ。何百もあるらしくて。ヴェニューもいっぱいあるし、フェスもいっぱいあるって聞いてるんで。やっぱりもう、ヒップホップの中心地ですよね。そういう風になっているんだと。僕ね、グッチ・メインとかは実はあんまり通っていないんですけど、フューチャーは何個か通っていて。クラブでよく流れてたってのもあったんで、久々にかけようかなと思います。フューチャーで『Tony Montana』。

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Future『Tony Montana』

フューチャーでト『Tony Montana』でした。フューチャーとかめちゃくちゃクラブで流れてたもんな。最近ね、グッチ・メインもシャバに出てきて活躍してますけど。アトランタってすごい面白い街で、交通の便がいいっていうのが主な理由なんですけど。大きな企業も本社を構えてたりするんですよ。コカコーラとか、あとはCNNもそうだし。あとはデルタ航空もね、本社を置いています。

で、ちょっと上のサンディ・スプリングス市っていうところにUPS。茶色のチョコレート色の運送会社。United Parcel Serviceも本社を置いています。あとは意外と知られてないんですけど、アトランタってケーブルテレビの制作会社がめちゃめちゃ多くてですね。カートゥーンネットワーク。子供向けのアニメを流しているケーブルテレビですけど、あれもアトランタにあります。あれはターナーブロードキャスティングシステム、通称TBSっていうテッド・ターナーが創設したケーブルテレビ向け放送局があるんですけど。それの一部でした。まあ、96年にタイム・ワーナーに買収されていて、いまはもうワーナー傘下なんですけども。ケーブルテレビの制作会社もいっぱいあって、盛んなんですよ。

なので、メディアと交通と文化と、もうすべてが渦巻いてね、革新的な街になってるっていうのがアトランタの僕の印象ですね(笑)。そう。行ったことないからな。行ってみて話せばいいんだけど。めちゃめちゃ怖いイメージがあるんですよ。俺ね、ミーゴスのNoiseyかなんかのインタビュー? ドキュメンタリーかな? それを見て。

で、ミーゴスの家にある白人男性のキャスターが行くんですけど。もうね、なんか門にすっごい自動小銃を構えた男が門番をしているんですよね。怖いっていうか……俺、どこまでがネタなのか全然、その文化理解が追いついてないんで分かんないんですけど。ただね、あんまり治安のいい都市ではないなっていうのは見てわかりましたね(笑)。まあそんな……ちょっと見てみてください。めちゃめちゃ面白いんで。

ということで、アトランタの導入。どんなラッパーがいるのかを話したわけですが。じゃあちょっと後半は最近のアトランタの……というか、もう2019年のアトランタの曲を流そうかと思いますのでお付き合いください。

(CM明け)

(小袋成彬)いまさらながらアトランタを特集しております。COLORSっていうYouTubeの音楽チャンネルがあるんですけど。そこでビデオを見て「ヤバい! アトランタの最新のやつ、ヤバい!」って食らっちゃったんで、ちょっとそれを流します。アースギャングで『Up』。

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EarthGang『Up』

お聞きいただいたのはアースギャングで『Up』という曲でした。アースギャングはJ・コールが主催しているDreamvilleの契約アーティストなんですけども。結構キャリアは長くて。僕なんかよりも全然歳上なんですよ。随分と前から話題になっていて、ビリー・アイリッシュと一緒にツアーを回っていたりっていうのはあったんですけども。この曲のCOLORSバージョンを聞いた時にもうすっごい……「なんだ、このエナジーは?」って思って。そこからどっぷりとハマっちゃいましたね。

で、たぶん彼らが最近、アルバムを出したんですよ。それでなんかレコメンドに上がってきたのかわからないけど。とにかくそのアルバムもめちゃくちゃいい。『Mirrorland』っていうアルバムなんですけども。で、アースギャングの参加しているものをずっと追っていたら、ちょうどまたね、最近出たそのDreamville。これがめちゃくちゃいいんですよ。もう1回、説明をするとDreamvilleっていうのはJ・コールが主催しているレーベルの名前です。2007年からやっているのかな?

で、そのレーベルの名前を冠したアルバムが最近、出ました。『Revenge of the Dreamers III』っていうアルバム。シリーズの三作目なんですけども。J・コールというか、J・コール周りの同じバイブスがあるプロデューサーとかアーティストを呼んで、ひとつのスタジオにこもって制作をしまくるいうコンセプトのプロジェクト。で、その中のいちばん最後の曲で『Sacrifices』っていう曲があって。これがフィーチャリングでアースギャング、J・コール、スミノ、そしてサバなんですけど。この曲がもうね、かっこいい。とにかくかっこいいんですよ。まず流しますかね。Dreamvilleで『Sacrifices ft. EARTHGANG, J. Cole, Smino & Saba』。

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Dreamville『Sacrifices ft. EARTHGANG, J. Cole, Smino & Saba』

お聞きいただいたのはDreamvilleで『Sacrifices ft. EARTHGANG, J. Cole, Smino & Saba』でした。いや、これを聞いてね、友達と誰がいちばんかっこよかった? みたいなのを話すのがめちゃくちゃ楽しくって。全員かっこいいんですよ。アースギャングもすごいし、スミノも相変わらずスキルフルだし。サバは若いのにこんな渋いラップしているし。やっぱりJ・コールのね、なんだろう? 乗りこなしている感じというか。軽くすごういスキルを出してくるところが憎いですよね。いやー、本当にすごい。いい。

なんかJ・コールってね、俺はいままで結構苦手だったんすよね。なんでか?っていうと、スキルを見せつつ……なんか見せ方がすごい上手いし、スキルもあるし。めちゃ本当にラップも上手いし、言っていることもすごく重いんだけど……なんか心にグッと来る瞬間がいままで、あまりなかったんですけども。今回、これを聞いた時にやっぱり重鎮だなっていうか。この中ではもうお兄さん的な存在として軽くすげえラップするっていう。それが「ああ、やっぱりこの人って本当にラップが上手いんだな」っていう。

なんか、あんまり生活が見えないからなのかな? なんなんだろう? とにかくね、でもこのDreamvilleでめちゃくちゃ惚れました。めちゃくちゃ好きになっちゃった。音作りもいいし、ゴリッとしすぎてないところも好きだし。他にもね、いろいろ曲があるんですよ。ちなみにDreamvilleは18曲入ってます。

J・コール。アリ・レノックスも入ってます。Basも入るんだ。J.I.DっていうのはこれもDreamvilleのレーベルで契約しているすごい若手のアーティストですね。Cozz……これも聞いたことないけど、ちょっと聞いてみたいな。とにかくめちゃくちゃいいコンピが出ているんで。ぜひぜひ聞いてください。

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いやー、ちょっと『Astroworld』がトラップというかいまの現行ヒップホップに終止符を打ったぐらい素晴らしすぎたから。次にどんな人が出てくるのか?っていうのがすごい楽しみですよね。やっぱりアトランタは俺、ちょっといつか行ってみたいなって思うんで。また行ったら、「本当はこんな都市だった」っていうのをぜひ報告したいなと思います。

俺もそんな、めちゃくちゃヒップホップに詳しいわけじゃないんで。聞き出したのもここ5年ぐらいだから。まだまだ知らない……結構昔のクラシックとか知らないんで。あんまりね、「アトランタはこういう都市だから」って断言はしたくないんですけども。僕の印象と、いろんな音楽を聞いてきてアトランタの風土っていうものはインターネットからは感じているんので。遠い都市の雰囲気をね。なので、ちょっと百聞は一見にしかずっていうことでいつか……たぶんね、近いうちに行きそうな気がするんで。ということで今日はアトランタを話の軸にしながらお届けしました。

<書き起こしおわり>

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