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宇多丸 lyrical school『BE KIND REWIND』を語る

宇多丸 lyrical school『BE KIND REWIND』を語る アフター6ジャンクション
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宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中でlyrical schoolのアルバム『BE KIND REWIND』について話していました。

(宇多丸)まず今月、いちばんマブ論で誌面を割いているのがlyrical schoolのアルバムでございます。『BE KIND REWIND』というアルバムが出ておりまして。これ、2度目のメジャーデビュー?

(森田秀一)そうですね。移籍しての。

(宇多丸)しかも移籍して、CONNECTONEという……私の所属レーベルですよ。ビクターの。

(森田秀一)レーベルメイトですよね(笑)。

(宇多丸)すごいことでございます。「言わずと知れた」と言いましょうか、アイドルラップというジャンルのパイオニアというか……いまでこそね、アイドルがラップして、みたいなのはいっぱいありますけど。本当にいなったし。「ああ、これは発明だ!」っていう感じですごく先駆け的な存在でずっとやってきて。まあ、メンバーチェンジとかもいろいろありつつ……という感じなんですけども。そんなlyrical school、前回私が風邪でお休みの日にライブに来てもらっちゃって、本当に申し訳なかったということがございました。9月10日(火)です。気合を入れてライブやっていただいて。岡田育さんがもうライブを見ていてメロメロになっていたという、こんな情報もございます。

で、リリスクは毎回アルバムがいいんですよね。どの曲もいいんだけど、アルバムもすっごいちゃんと毎回作ってあって。コンセプトがアルバムごとに違うし、そのアルバムの構成……こういう曲で始まって、中盤に入って、こうやって終わっていくみたいな構成もすごいちゃんとできてるし。もっと言うならば今回、原稿には書き忘れちゃいましたけど。あのジャケットとかのアートワーク。

(森田秀一)アートワーク、素晴らしいですよね!

(宇多丸)本当に丁寧に作ってあるし。

(森田秀一)これ、曲ごとにフォントとか……。

(宇多丸)そう。違うロゴが……曲ロゴが出ていたり。あと、メンバーそれぞれの歌い分けをちゃんと色分けでやってたりとか。このブックレット、やっぱりそれを持ちながら聞くとよりいいっていうものになってるし、アルバムで聞くとそれぞれの曲が、先行シングルもいいみたいな作りに毎回なっていて。毎回、「リリスクはアルバムが特にいい」っていうのをいままでも繰り返し言ってきたところなんですけども。

今回のアルバム『BE KIND REWIND』がですね、ちょっとまたさらに一皮むけたと言うか。また一ランク上のところに行ったなという感じで。要は、いまどきのトラップだとかオートチューン使ったような感じとか、いまどきのヒップホップのモードっていうのをアイドルポップの中にどう落とし込むのか?っていうのはなかなかまだ実験段階っていうか。ものすごいアングラ風だったり、ハードコアな感じだったりとか。

要するに尖った感じでやっている人たちはいるし、それはそれでかっこよかったりするんだけども。ちゃんとアイドルラップ、アイドルポップの形式の中にそれを落とし込むっていうところはまだまだやってる人が少ない中で、今回ちょっとその新しいモードっていうものを完全にやってのけたというか。

(宇内梨沙)切り開いた。

(宇多丸)この間のライブでもやっていましたけども。『Tokyo Burning』っていうRIPSLYMEのPESがプロデュースした曲であるとかは本当にドレイク以降のポップミュージックの在り方を曲に落とし込んでいるっていう感じで見事で。

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lyrical school『Tokyo Burning』

(宇多丸)本当にそこらへんを中心に文句なしの1枚になっていると思います。これ、めちゃめちゃよかったです。で、そこから1曲かけたいんですけども。どれをかけてもいいんですけども。あのJinmenusagiとタイプライターがやっている『大人になっても』とかね、あのあたりもすごいよかったりするんだけども。

あと、踊Foot Worksが作曲した『Enough is school』。このあたりもよかったりするんだけども。

曲、かけたいのはやっぱりね、アルバム1曲目からドドドドドッて来る流れが毎回リリスクはいいんですよ。そのあたりでちょっとアルバム1曲目をかけようと思います。これはね、どっちかというとオールドスクールテイストなんだけど。リリスクはオールドスクールっぽい……やっぱり5人ラッパーがいますから、その掛け合いが上手かったりして。彼女たちならではの強みっていうのはオールドスクール的なところでも発揮できるんだけども。

プロデュースはですね、この番組でもいろいろと世話になっておりますALI-KICKさん。ALI-KICKの今回のそのプロデュースで提供しているトラックがなんていうか、僕は『Paul’s Boutique』期のビースティ・ボーイズ感と言いましょうか。もうむき出しのビートにものすごいサウンドコラージュがガンガンガンガン、細かいコラージュが次から次へと入れかわり立ちかわりして。5MCも入れかわり立ちかわりしてっていうね。

1曲目の勢いがガーン! で、そこからボーン!って『秒で終わる夏』っていう曲に行く流れとかがもう最高! アルバムの流れが最高だったりするんでね。ALI-KICK、またいい仕事したね! またこれ、腕をあげたんじゃないの? ということで、お聞きいただきたいと思います。lyrical schoolニューアルバム『BE KIND REWIND』から『Over Dubbing』。

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lyrical school『Over Dubbing』

(宇多丸)まあ、最後のビート感から『秒で終わる夏』っていうその次のビートにスムーズにつながっていく感じ。これがめちゃくちゃ……で、またポップにブワーッと次の曲では開けていく。

(宇多丸)このあたりもリリスクはアルバムの作りもいいし。そしてALI-KICKの攻めに攻めた……オールドスクールアプローチって一言でいうけど、これは攻めまくっている! ラップも攻めているし、もうすごいですね。ということで新しい感じのもちゃんと消化しているし、オールドスクールなテクニックもがっちり攻めて進化させているしっていうことで。文句なしのリリスクの新譜でした。素晴らしいと思います! さすがね、やっぱりR-指定のイベントの『Rの異常な愛情』にも毎回参加するわ、人間交差点は来るは。勉強熱心な……でね、彼女たちは真面目なの。すっごい真面目に積み重ねてきたものがしっかり花開くっていうのがやっぱりそれは応援したくなりますよ。

(森田秀一)あと、何気に毎回、アートワークを江口寿史さんが書いていたりとか。

(宇多丸)今回もね、リキテンスタイン風っていうのかな? こういう感じで毎回センスがいいです。ということでlyrical schoolのニューアルバム。映画ネタが多いの。『BE KIND REWIND』っていうこのタイトル自体が『僕らのミライへ逆回転』の原題だったりとか。映画ネタの歌詞がいっぱい入っていたりね。気が利いてるよな! ぜひみなさん、聞いてください。

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lyrical school『BE KIND REWIND』

<書き起こしおわり>

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