佐久間宣行さんがニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で欅坂46の東京ドーム公演ファイナルを見に行った際の模様をトーク。平手友梨奈さんの鬼気迫るパフォーマンスなどについて話していました。
「欅坂46 夏の全国アリーナツアー 東京ドーム公演」初日ご来場頂きありがとうございました?
満員御礼‼️明日も一部スタンド席を開放することが決定致しました、宜しくお願い致します?#欅坂46https://t.co/V23tLU351H pic.twitter.com/WYIWwU5eC0— 欅坂46 (@keyakizaka46) September 18, 2019
(佐久間宣行)先週から今週にかけて結構いろいろなことがあったんですけど。1個、結構印象的だったのが俺、欅坂46の東京ドームのファイナルに行って。で、まあ結構いろんなライブに行くんだけど、欅坂のライブ、すごかったよ。オープニングがさ……3万5000とか4万人とかいるわけじゃん? 満員でさ。それでグリーンの欅坂カラーに染まったところでオープニング、平手さんのソロダンスなんだよ。1人で現れて。3万5000とか4万人の前で。それで2、3分、1人で踊るのよ。
その後、モニターがバリンッ!って割れて『ガラスを割れ!』が始まって。それもめちゃくちゃかっこいいんだけども。その後もすごかったのよ。その後も全部の曲がかっこよかったんだけど、とにかく平手さんが尋常じゃないのよ。うーん……これ、言い方がいいのかわからないけども、もうね、本当イッちゃってる(笑)。そのぐらいオーラがすごい。
鬼気迫る平手友梨奈のパフォーマンス
特に『アンビバレント』とか、すげえ盛り上がっているんだけども。その時にワンショットで平手さんの顔が映るんだけど、もう鬼の顔。鬼神の顔よ! 篠山(紀信)の方じゃなくてね(笑)。で、そこからのロック系のメドレーもすげえよくて。それでアンコール、『不協和音』っていうのをやって。なんかその『不協和音』っていう曲はずっとやっていなかったんだって。
それがドームで2デイズの1日目で『不協和音』をやってすげえ盛り上がったんだけども。で、その「僕は嫌だ!」って言った後のサビのいちばんいいところで平手さんがパッと映るんだけど、もうニヤッて笑うのよ。もう悪魔の顔なのよ(笑)。それだけでもすごかったんだけど……1日目はそれでアンコールやって終わりだったんだけど、その日は客電がまだつかないのよ。
で、「ああ、これはダブルアンコールだ。なにをやるんだろう? 『アンビバレンツ』をもう1回とか? そうか。『黒い羊』っていう曲がすごい盛り上がるから、それかな?」とかって思っていたら、ピンスポが当たったらどセンターに1人だけ平手友梨奈が立っていて。で、イントロが鳴って『角を曲がる』っていう映画『響 -HIBIKI-』の主題歌なんだけど。ソロ曲だよ? 4万人の前でラストのラストにその1人でソロ曲を踊りながら歌って。で、それはすごいんだよ。
で、なんか初披露らしくて。俺も『角を曲がる』ってめちゃくちゃいい曲だなと思っていたから、それが聞けてよかったなと思っていたんだけども。でも、さすがに1人だから。「この後、みんなで歌って終わるのかな?」って思ってたら、1人で歌が終わるじゃん。そしたらピンスポがスーッと集光していって。それでワンショットの平手さんが映るわけ。それでワンショットの平手さんが映って、「えっ、なんだ、この間? これ……もしかしてなんか、卒業発表とかあるのかな?」みたいな変な空気がザワザワってなったら……間があってからボソッと「ありがとうございました」。暗転。コンサート終了。フハハハハハハハッ!
もう尾崎豊なのよ。フハハハハハハハッ! いや、マジで本当に。すごくない? で、よく考えたら、そのコンサート、ライブ。2時間半ではじめてしゃべったのよ、平手さん。それで俺の周りのお客さんが「てちがしゃべった!」っつって。「クララが立った!」みたいな感じよ、もう(笑)。それでその日、発した言葉はそれだけ。でもあのさ、ドームツアーとかやっててさ、最後に自分1人でさ、ソロが終わることができる。あの子って18歳ぐらい? その精神力、すごくない?って思って。俺、できないよ。「テヘッ」って言っちゃうよ。フハハハハハハハッ!
「ああー、ちょっと自信ないっすけど!」とかって言っちゃう(笑)。そういう、そのライブの平手さんがすげーなと思って、その翌日ね。「このままじゃダメだ」と思ったの。「『sailing day』、このままじゃダメだ」って思って。フハハハハハハハッ! 本多劇場の公演で俺、ギターで『sailing day』の弾き語りをやらなきゃいけないって言われていたんだけど、本当に忙しいのもたくさんあって。で、コードもやっと弾けるぐらい。でも、全然何も追いつかないみたいな状態だったんだけど。
「これはもうダメだな」って思って。それでどこからやればいいのかもわからないから。いま、俺の手元にはさ、ニッポン放送から渡されたコード譜だけなわけ。それだけでも全然できないからさ、たまらず相談したのよ。で、先週もちょっと言ったけど、マジ歌の曲とかを作ってくれてるカンケさんっていうミュージシャンがいて。で、青春高校の軽音部とかも監修してくれている人だから、その人にメールを送って。「経験なし、コードも押さえられません。『sailing day』をやります。あと2週間ぐらいです」っつったら一行だけ。「なめなめんじゃねえ」って返ってきたっていう(笑)。
カンケさんにSOS
でも、カンケさんっていう人はめちゃめちゃ優しいから。「なめんじゃねえって言ったけど、ここは空いてるよ。土曜の14時ぐらい。佐久間、青春高校のライブとかやってるんでしょう? その合間のところは空いているよ」って。それで俺、テレ東のリハ室を押さえて。ギターを持って。で、あと悪いなと思ってちょっとお菓子とか買って(笑)。コーヒーとか置いてカンケさんを待っていたのよ(笑)。
そしたら来てくれて。がシャッて来て。「どうもどうも」ってカンケさん、来て。「ありがとうございます!」って。「佐久間さ、いまどういう状態?」って言われて。「コードを必死で覚えている状態です。ゆっくりしか弾けないから歌えないんですよ」とかって言ったらさ、「佐久間さ、まずさ、それがもう全部間違っているんだよ。いろんなことを一緒にやろうとしちゃダメなのよ。佐久間、まず聞くよ?」ってカンケさんに言われて。
「佐久間、まず聞くよ? お客さんになにを聞かせるの?」って。「はあ、うーん……」「歌だろ?」って。フハハハハハハハッ! 「お前、『sailing day』好き?」って言われて。「えっ? あ、考えたこともなかった……」って思って。「あのさ、自分が弾き語る歌をさ、好きになって……いま、空で歌える? 空で歌ってみ?」って言われたの。そしたら、なにもなかったら空で歌えなかったのよ。そしたら「なめんじゃねえよ」ってまた言われて(笑)。
「歌えないだろ? それがダメなんだよ。まず歌! 歌をちゃんと覚えて、歌を好きになる。それからギターがついてくる。『ギターを弾けない、弾けない』って言っていて、お前はいまそれを言い訳にして歌ってない。それがもうダメなんだよ。まず歌を空で歌えるようにして。空でも歌えるように暗記して、そこからコードがついてくんだぞ」って言われて。「ハイッ!」っつって。フハハハハハハハッ!
「ハイッ!」って、いつの間にかそういう声になっちゃって。「じゃあ、いま大声で歌って。キーをチェックするから」って言われて。で、歌詞カードを渡されて、歌ったのよ。歌ったら……「うーん、わかった、わかった。佐久間、ニッポン放送の人たちから渡されたこのコード。これ、全部捨てて」って言われて。「えっ、なんでですか?」「いや、佐久間ね、これ原キーだから。お前、キーを3つ下げないと歌えないから。ニッポン放送から渡されているこのコード、全く意味ないから」って言われて(笑)。まずさ、俺の2週間が全く意味がないのよ!
ニッポン放送から渡されたコード譜は使えない
「これ、コード書き直すから。それで練習して」って言われて。「ハイッ!」っつって。「とにかくゆっくりでいい。書き直したコードで、コードチェンジでもたつかないリズムをまず見つけて。で、とにかくジャン、ジャン……でいいから反復練習をして、コードの順番に指の動きをしみこませろ」と。「わかりましたっ!」「あと2週間ちょっと? 佐久間さ、お前、自分で間に合うと思う?」「いやー、わかんないです」「わかんないじゃダメなんだよ。間に合わせるんだろ? 客が待っているんだろ?」って言われて。「ハイッ!」っつって。フハハハハハハハッ!
「まず佐久間は『できない』っていう気持ちを捨てるところから始めないと」「ハイッ、先生! イエッサーッ!」っていう感じで。それで「じゃあ、この後仕事があるんで僕は帰ります。とにかく歌を覚えて。コードチェンジはゆっくり。とにかく歌だから。歌を届けなきゃダメなんだから」「ハイッ、先生! ありがとうございました!」って。直立不動で。それでそのままカンケさん、帰って行って。めちゃくちゃいい人でしょう? それでカンケさんが帰った後で思ったんだけど……「えっ、これ俺1人で先生とか用意しなきゃいけねえもんなの?」って。
これさ、普通テレビだったらこの先生を用意したりっていうのも番組がやるぜ? ただ、コード譜だけ渡されて。ニセのコードを弾かされ続け。それで自分の仕込んだ先生にめちゃくちゃ怒られて……『電波少年』だな、これ。フハハハハハハハッ! いや、マジで。冗談じゃないよ(笑)。マジで間に合うのかな?
(中略)
(佐久間宣行)それで、ちょっとだけ続きなんだけども。カンケさんに言われたのよ。「歌を好きになれ」って。だから俺、カラオケボックスに行ったのよ。で、2時間で『sailing day』、50回歌った。フハハハハハハハッ! 歌ったよ! カラオケの証拠写真も撮っているぐらい。普通、ふざけたやつがいれるやつ。で、『sailing day』を50回、歌ったのよ。めちゃくちゃいい曲! フハハハハハハハッ! 好きになった!
あのね、歌詞がいいんだよね。「夜明けを待たないで帆を張った愚かなドリーマー」……自分に重なるね! フハハハハハハハッ! いや、いい曲だよ、マジで。本当、本当。
<書き起こしおわり>